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第82話
「全く、めんどくせぇ奴だな!」
ラックはダイスを手で持ちながら教会への道を辿る。セフィアの話が終わり帰ろうとしたところ、ダイスが浮遊したまま微動だにしなかったのだ。声をかけても返事がなかったため、今彼は機器の操作ができない状態にあるのだろうと思い、手で持ち運んでいるというわけだ。
カノン班が教会に戻ると、そこには血相を変えたティーナが立っていた。彼女はツバサたちを見つけると泣きながら走って来て、ツバサの両腕に縋るように抱き付いた。
「どうしたんですか!?」
ただならぬ様子にツバサが慌てて声をかけると、彼女は顔を上げ、か細い声を上げた。
「窓を割って誰かが教会に入って来て……、何か宝石箱みたいな四角い箱持って、どこかに逃げて行ったんです……!」
彼女の台詞にカノン班は顔を見合わせ、息を呑んだ。




