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コミュ症の俺がVRMMORPGを始めるらしい  作者: 黒暗闇怒[くろくらあんど]
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俺の初めてのダンジョン攻略五階層目 その5

「仕方ない、全部の部屋を回るか」


来た道を戻ろうとすると黒い虫が視界に入る。


「ん?さっきのダンゴムシか」


近づいていくと、足元に寄ってくる。やはりというか魔物だが、敵意はないようだ。撫でながら呟く。


「言葉が分かれば魔法陣の場所聞けたんだけどなぁ」


虫と話そうという考えが可笑しいかも知れないが、誰かと話したいと思う程度には、外に出たいのだ。

しかし、呟きを聞いたのかは分からないが、また、ゆっくりと通路を戻りながらチラチラとこちらを確認している。


「…言葉が通じた?」


後ろをついていくと、途中で丸くなった。何かを感じたのか、びくっとしたように見えた。武器を構えつつ様子を見ると、モスリーバがこちらに向かってくるのが見えた。大きな巨体を揺らしながら幼虫が進んでくるのは相変わらず気味が悪い。しかし、距離があるなら、惜しむ必要はない。


「やっぱ魔法はいいわ」


動きが遅い相手なら、遠距離から倒せばいいのだ。魔物が倒れると丸くなっていたダンゴムシが元に戻り、歩みを始める。その行動を見ながら自分の考えに間違いはなさそうだと思った。


「こいつといれば敵がいるか把握できるな」


その後も何度か魔物と遭遇したが、不意打ちを貰う事はなく、スムーズに進んでいく事ができた。

さらに、こちらと違って、道が分かるのか、先導してくれるのだ。迷うことなく進める安心感は素晴らしい。


「お!魔法陣だ!次に行けるぞ!」


ついに第6階層に行く事が出来るようだ。思わず小躍りしたくなるほど喜んだ。

撫でて餌を一つお礼とばかりに置いていく。


「また会えるといいな」


魔法陣の上で、手を振る俺とユウタの姿をその姿が転送されて消えるまで黒い虫は眺めていた。



第六階層へと転送された俺とユウタ。そして、ゾクリと背筋を走るものを感じ、メッセージが表示された。


[死神の存在を確認しました!]

1週間に一度上げる努力をするんだ…アッー!

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