俺の初めてのダンジョン攻略五階層目
5階層への転送が終わったのか、気が付くとそこは…森の中でした。
「は?」
レンガ風ダンジョンから一変して、木や草が生い茂る森の中へと転送されていた。足元も見えないほど、草が生い茂っている。フリーフィールドと一瞬、錯覚してしまったほどだ。道や部屋が、分かるように大きめの茂みや木で囲われているようで、越えようとすると戻されるようだ。
「10階層って聞いていたが、5階からが本番なのか…?」
回りを見渡すが、非情に危険なのはよく分かった。生い茂る草があるため、小型の敵は確認できないだろう。道具や罠も見つけられなさそうだ。軽く剣で切ってみると、草が切れたと思ったら、根元から消えた。
「草は切り開いて行けという事か。」
金の剣を振り回しながら、進んでいく。この方法だと時間が思った以上にかかる。時間をかければ、敵と接触する可能性が高くなる。だが、放置すれば、奇襲されやすいだろう。
「くそっめんどうだな」
そう思いながら目の前の草を切り裂くと、蟷螂の顔がヌルゥと草から出てきた。
「え」
そう思った瞬間。2本の鎌が肩や腕を挟み、左肩の首に近い位置に噛みつかれた。
「あああああああああああぁぁぁぁ」
急な展開に思わず叫び声を上げてしまう。現在進行形で捕食されているため、痛みがバチバチと首元から伝わってくる。振りほどこうとするが、力が強く挟まれていて、微動だにしない。
「ユウタァァアアアア!!」
主の危険と叫び声を聞いたユウタが後ろから蟷螂に噛みつく。攻撃を受けて怯んだ隙に、剣を持ち顔を全力で叩くが、効果がなさそうだ。今も噛みついているユウタを引きはがそうと暴れているだけで、攻撃に対しては、何も反応を示さない。
「外側は固いのなら…!」
近づいて顔を右手で抑え、剣を大きな口へと侵入させた。思いつきな面もあったが、さすがに体内は柔らかいのか、嫌がっているようだ。
「このまま…いっちまえ!」
グリグリと剣で体内から抉っていく。その結果、暴れに暴れていき、弾き飛ばされた。そのまま茂みに叩きつけられたと思ったら、思ったより優しく弾き戻された。
「武器に問題がありそうだな…」
ゆっくりと倒れて消えていく蟷螂を見て、そう感じた。
ガンダムヴァーサスがね…シュピーゲル消しちゃったの…どうやって生きていけばいいんだぁ…




