俺が話を聞くらしい
「ドーベル種…」
一目見て、ドーベル種と分かったのは、ネット上に上がっていた画像を見ていたからだ。
可愛いというよりカッコいい感じだな。ピンッと立っていると耳、細く長い手足、顔は狩人のように警戒しているようだ。
「僕の闘犬、メルだ」
…愛犬の交流会みたいな感じになっているような気がする。
もうここまで来たら、付き合うしかないようだ。
「はぁ…ユウタだ」
「僕は、魔物の情報を集めていてね。特に闘犬には、目がないんだ!」
なるほど…つまりオタクと…。
一気に嫌悪感は減ったが、相変わらず、めんどくせぇとは思っている。
「わかった、わかった、で何の用だ」
「写真を撮らせてほしい」
簡単に事情を聴いた所、魔物使いについて、個人的にサイトを作っているようだ。
そこで、情報のやり取りや、魔物図鑑をお手製で作っているらしく、魔物使いには、例外なく話しかけているらしい。こういうサイト管理人は、珍しい方だと思う。
「もちろん!ただでとは言わないよ!」
相手をしていて、世間知らずなお坊ちゃんに感じてきたぞ。
魔物用のアクセサリーをいくつか所持しているようで、好きな物を1点くれる事。
いい情報は、買い取ってくれる事。
「ガチの情報屋じゃないか?」
「情報のおかげで、儲かる事もあるしね」
…アホではないようだ、金の使いどころも理解している。
しばらく様子見で、協力するのも悪くはない。
「条件をつけるが、それでもいいのなら」
俺がつけた条件は、シンプルに1つ。
魔物の所持している俺についての情報を提示しない事。
厄介ごとに巻き込まれるのを減らしたいという思いがあるからだ。
「問題ない!君の事は絶対に話さないよ!」
お互いに、了承も得た所で、情報交換、写真撮影をする。
俺も興味があったので、メルを撫でてみる。
「いいさわり心地だ」
顔は変わらず、真面目そうだが、優しそうだ。黙って撫でさせてくれる。
しばらく、ユウタの写真撮影が終わるまで、撫でながら待っていると。
「どうだい!僕のメルは!最高の触り心地だろう!」
撮影が終わったのか、こちらに向かってくる。
熱い語りが始まり、男がメルに手を伸ばすと、その手にバクッと噛みついた。
「なぜだいメル!なぜ僕は駄目なんだい!」
涙目で訴える男と睨みつけるメル。
その戦いを見ながら、メルを撫でつつ、戻ってきたユウタも撫でる。
その後、しばらく、男の戦いを眺めつつ、撫でて癒される俺の図が完成した。
「そういや、あんた名前は?」
男は噛みつかれながらも、答えた。
「僕はトリスタンだ。トリスとか呼ばれてるよ」
半分寝ながら書きました。
あとで読み直したら、何書いてるんだ俺と後悔しそう(震え声




