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コミュ症の俺がVRMMORPGを始めるらしい  作者: 黒暗闇怒[くろくらあんど]
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俺が餌を買うらしい

しばらく歩いていると目的の店に辿り着く。

店構えは悪くないのだが、入口に置かれている檻や様々な首輪が不気味に感じる。

マップではモンスターズ・ハイと書かれていて、魔物用の道具を売っているっぽいのだが…。

これ魔物解体所の間違いではないのだろうか…?

中へと入ってみると、外と変わらず、物が置かれていてせまい。

人は…いないな。それだけはありがたい。

店員を探して奥へと向かっていくと、小さい女の子がいた。

肌が薄紅色をしていて、炎のような赤髪に2本の角が生えている。

メガネをかけていて、眠たそうな目で本を読んでいる。

というか、その子しか人がいない…人なのか?仕方ない…ユウタのためだ。


「す、すみません。そ、その店員ですゕ」


「何」


「魔物の餌が欲しいんだけど…」


「数」


一切こちらを見ず、少ない言葉で返してくる。

逆にこういう対応の方が、気が楽なので有難かったりする。

さて…餌か。どれくらい食べさせれば全回復するのだろうか。

先に素材を売らないと資金もないしな。


「5つ」


「2500」


1つ500なのか、回復量が気になるが、まぁ悪くはない。

手持ちの素材を取り出して、資金に変えてもらう。


「5500と餌」


机の上に、リンゴみたいな赤い木の実が、5つとお金が置かれる。

色々な魔物がいるはずだが、共通して木の実なのだろうか。


「ありがとう」


「ん」


その場で召喚の魔法陣を描き、魔法陣からユウタが現れる。

召喚陣から現れたユウタは、地面に倒れたままだ。

木の実をそのままユウタの口元に持っていく。


「ごめんなユウタ、食べてくれ」


口元の木の実の匂いに気づいたのか、パクッと咥えてそのまま食べる。

しばらく口がモゴモゴと動いていたが、食べ終わると起き上がった。


「よかったユウタ」


撫でてやると、嬉しそうに尻尾を振ってくれる。

ステータスを確認してみると、半分回復していた。

もう1つ木の実をユウタに投げると、空中で器用に咥えて食べた。


「よしよし、明日も一緒に頼むな」


ユウタを撫でていると、視線を感じ振り返る。

そこには本を読む少女が一人…気のせいだったか。


「そろそろ行くか」


「またのおこしを…ごちそう様」


凄い意味深な長文が返ってきたんだが!?

思わず振り返るが、相変わらず本から視線離さない。

全ての行動を見られていたと思うと顔が真っ赤になりそうだ。

そのまま外へと出ると、ログアウトした。


犬に木の実を食わせるとかいう暴挙。

まぁ色々食べさせるのは、可能なのですが、基本的な餌としては、木の実を使うつもりです

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