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コミュ症の俺がVRMMORPGを始めるらしい  作者: 黒暗闇怒[くろくらあんど]
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俺が名前を考えるらしい


「柴犬っぽいな」


大きさは60~70㎝くらいだろうか。

撫でてみると、ふさっとした毛は柔らかく、尻尾は巻かれていない。

柴犬はこれより小さく、毛は硬く、尻尾は巻かれていたよな…。

なすがままに撫でられているが、顔はキリッとした表情を保っている。

薄紅色の瞳をしている事から吸血鬼を連想してしまう。

口を開いてみると立派な犬歯が揃っている。


「おぉ、ごめんな。嫌だったか」


口を閉じられ、嫌そうにしている。

ホーンラビットが出てくると勝手に思っていたので、予想の斜め上を超えてきた。

今度は頭を撫でてみると、目を細めて気持ちよさそうにしている。


これはやめられない…止まらない。


ペットを飼う人の気持ちが理解できた気がした。

しばらく夢中になって撫で続けていると。


「こいつぁあ

 闘犬ってやつだなぁ

 大切にしてやりな!」


後ろから、かけられた声に冷静になる。

撫でるのをやめて、スッと立ち上がると、追撃のように言葉が投げかけられた。


「おやぁもういいんかぃ。

 もっと可愛がってやってもいいんだぜぇ?」


ニヤニヤしながら言っているのが、見えなくても容易に想像できてしまう。


「さてと、これでこいつはお前のもんだ。

 今から召喚と帰還の魔法陣を教えてやる。

 同じようにやってみな」


おっさんが、目の前で魔法陣を書いていく。

このおっさん、時々、真面目になるな…。

真似して魔法陣を書いてみると、闘犬の足元に魔法陣が現れて消えた。


「魔物は技能にもよるが、5匹は手持ちに持てる。

 それ以上増えたら、俺の所で売るか預けるかをしな。」


次の魔法陣を書きつつ、おっさんが言った。

また真似して書くと魔法陣から先ほどの闘犬が現れた。

先ほどと違い首に赤い首輪がついている。


「いい顔つきだぁ

 最後に名前を与えてやりなぁ」


そうか…名前か、言われてから初めて気づいた。

名前と言われても、アサヒさんの提案を聞いて、適当に考えていたんだよなぁ。

姿だけなら芝犬だし…シヴァとか…?でも瞳の色が特徴的だしなぁ。

漢字とか使うなら…紅丸とか…?うーん名前が浮かばない。

魔物のステータス画面を開いてみると、闘犬(アキタ種)と書いてあった。

犬だし、走って相手に近づいて、噛みついて戦うんだろうな。

勇気のいる行動だ…そして、アキタ種の犬…。


「ユウタ…ユウタにしよう。どうかな?」


尻尾を振りながら、コクンと頭を下げて頷いてくれた。

技能の意志疎通のおかげかな。まるで言葉を理解しているようだ。

そのままユウタと共に部屋から外へと出る。

受付の女性が微笑んで迎えてくれた。


「おめでとうございます。

 可愛い子ですね。フウマ君を守ってあげてね」


任せろと答えたのか、ワンと言ってユウタが答えた。

色々と世話になった二人に頭を下げて、外へと出ていく。

まだ残念ながら夜だ。外へと狩りに行くなら、明るい時間帯がいいな。


しばらく時間を潰してから、ユウタと初狩りだ!

どうせお金もないし、今のうちに情報でも、探してみるか。


名前考えるの本当に苦手です。

そう考えるとドラクエの仲間になるやつらの独特な感じは好きだったなぁ。


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