俺が最後の試練を受けるらしい
ミノタウロスの歩みは相変わらずゆっくりとしている。
足の拘束具があるためだろうか…?
それにしても身体的には2mはありそうなのだ。
あれが走る事が出来れば一瞬でミンチにされる。
その事実があるだけもチビりそうなくらい怖い。
それでも冷静になれと頭で言い聞かせて鼓動を落ち着かせる。
「弾は…まだある…」
まだ弾丸は残っている。だが、全て撃っても弾かれる未来しか見えない。
つまり…撃つ場所…心臓や頭ではなく…。
「脚だっ!」
脚へと向かって銃弾を撃ち込む。
斧を下へと下げて盾代わりにされる。
それでも…相手の足が必然的に止まる。
全弾をすぐ撃ちきるのではなく上下に狙いを定めて撃つ。
相手は何故か攻撃を食らわないように全て弾き、防御を固めている。
現状の装備では歯が立たない事はなんとなく察している。
戦いの中で冷静になり、自分の状態を認識し考える。
「ナイフでは斧なんか受けきれない…」
弾を装填しなおしてまた頭や足など狙いを定めて相手の防御を固める。
手持ちは松明しか無い。この場所に利用できる罠はないだろう。
それでも、自分の体一つで戦うしかなくても。
「考える事が俺の武器なんだ」
この部屋には武器が置いてあるはず、鞭は無理だ。
では剣はどうだ…使ったことのない剣1本でどうにかなる問題ではない。
弓矢は狙う余裕も隙もないだろう…それならば。
「魔力は少しは回復してる…」
最後の弾丸達を相手にお見舞いしつつ武器を交換する。
使い終わった銃を捨ててその手に杖を握りしめる。
防御の構えを解いて、歩みを始めるミノタウロスへと詠唱を唱える。
この火球だって斧で防御される気がする。
それでも…もうこれしかない。
「食らえぇええええ!!」
火球は相手へと向かって速度を上げていく。
直線に伸びていく火球など避ければいいだろうがミノタウロスは斧を上段に構えて振り落す。
火球を目の前で切り裂いた。別れた火球は右左に分かれて地面で爆発する。
「攻撃直後は隙ができるよな?」
相手の視界からでは視認できないほどの至近距離に俺はいた。
そのままナイフを相手に向かって切りつける。
ダメージなんて少ししかないだろう。
それでも…せめて一太刀。
「見事だ。探索者よ」
その声を聞いた直後に斧が俺の体を切り裂いた。
とっさにナイフを盾にしたがナイフは砕け散り、俺は弾き飛ばされて壁に打ちつけられる。
地面に倒れて動くこともできなくなった。
「ち…く…ょ」
FGOのイベントが終わったのでゆっくりレベル上げします(忙しくなってきた。【平常運転】




