↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
7/13

第6話 安藤美王香

店の前で二人が今後のことについて考えていると、天河《てんが》の頭の中で豆電球が灯った。


「友達に相談してみよう、ベガもついてきてほしい」


天河がそう提案すると、ベガは静かに頷いた。


「わかった、私もまだ、チキュウにいたい」


ベガは水面に波紋が広がるような、穏やかな笑みを浮かべて言った。


辺りには花火の音が響き、夜はそのまま二人を包み込んでいた。


ベガの言葉を聞き、天河は嬉しそうに話の続きを口にした。


「それじゃあ行こう。あ、ちなみにその友達の名前は、安藤美王香《あんどうみおか》、いつも色々お世話になってるんだ」


それを聞いたベガは、嬉しさと好奇心をにじませながら言った。


「アンドウミオカ!!チキュウ人のネームってどれもいいね!優しそうなネーム」


♢


さっきの飲食店《ファミレス!!》から少し離れた住宅地。そこにあるマンション《織星《おりぼし》レジデンス》の107号室の前に、二人は立っていた。


天河はインターホンのボタンに指を添え、静かに押した。


すると数秒後に、「どなた様?」と落ち着いた声が返ってきた。


天河はすかさず、状況を説明しようと言葉を急いだ。


「天河です!女の子が遭難してて!いや、迷子になってて!」


それを聞いた美王香は、衝撃のあまり「え?!」と声を裏返した。


短い沈黙のあと、107号室の扉が勢いよく開いた。


「天河!!大丈夫か?! ってその子は……」


勢いよく口を開いた美王香は、目の前の光景に息を呑んだ。


この子の服、ここじゃあんまり見ないし、綺麗な白髪──


美王香は驚きながらも我に返り、二人に提案をした。


「一旦中で話そう……、詳しく事情を聞かせてくれ」


マンションの周囲は、眠りに落ちたように静寂に包まれていた。そして、より一層、燈色の街灯の光が騒がしく見えた。


美王香の提案を聞いた天河とベガは頷き、3人ともマンションの中に入っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。