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「さてと・・・この蜘蛛をどうにかしないと。本当、桁違いの大きさだね。」
目の前の超巨大蜘蛛を真剣な面持ちで見据えながら、結稀はギュッと大鎌を構える。蜘蛛は敵意を向ける結稀達に対しカチカチと歯を鳴らし威嚇する。
「恐らく、此処の蜘蛛達の女王だろうね。巣を荒らされて大層御立腹の様だ。」
放たれた蜘蛛の糸をスパッと斬り裂くと、クロノスは落ち着いた口調で語った。ギガスパイダーの女王はゆっくりと天井へ上がると、リズミカルにカタカタと数回足踏みする。すると結稀達の後方にある入り口から彼女の子分と思われる大量のギガスパイダー達がぶわぁぁっと押し寄せて来たのである。一直線に結稀達の居る方へ走って来るギガスパイダー達だったが、無数の黒い刃が彼等を容赦無くグサァッと貫いた。
「ハイネ、目的の魔石はまだずっと奥にあるのか?」
「いや、あの女王様を越えて少し行った所に魔石が沢山採れる場所があるんだ。魔力を高める魔石は其処にある。」
アーシェの問い掛けに答えながら、ハイネは魔武器の拳銃を構える。ハイネは銃に魔力を込め一度引き鉄を引く。すると大火力のレーザーが発射され、彼の目の前に居た蜘蛛達は跡形も無く消えた。そしてハイネは足下に居たコロンに一言「コロン、戦闘モード!」と語り掛けた。
「戦闘モード、起動。エリア内ギガスパイダー群、照準ロックオン。追尾レーザー、発射。」
コロンはその丸いボディから銃口を出すと、四方八方に居る蜘蛛達へ向けて光り輝くレーザーを一斉に発射させた。レーザーは蜘蛛達に向かって真っ直ぐ向かって行き、蜘蛛達を大量に駆逐していった。
「どれだけ湧いて出たら気が済むのよっ!!」
「嫌ぁ~っ!!もうあっち行って下さい~っ!!」
怒り気に叫びながら荒々しく放たれるクレアの雷と、目に涙を浮かべながら兎に角ブンブン杖を振るミリアによって辺り一帯に放たれる水の波動がギガスパイダー達を撃退していく。
「よし。女王様は僕に任せて!」
結稀は時を操る力で加速しながらギガスパイダーの体や蜘蛛の糸の上を跳ねる様に駆けて行くと、女王の目の前までぴょんと力強く飛ぶ。接近した結稀に向けて、女王スパイダーはブワァッと強靭な蜘蛛の糸を放ち結稀の動きを封じようとする。しかし結稀は糸が放たれると同時に大鎌をブゥンッと一振りし、糸諸共女王スパイダーをズバァッと真っ二つに斬り裂いた。女王を失ったギガスパイダー達は混乱してしまい統率された動きが出来なくなってしまう。不規則に動き回りパニック状態のギガスパイダー達。そんな彼等に、結稀達が同時に有りっ丈の力を込めた一撃を仕掛ける。結稀達の凄まじい攻撃はその場に居たギガスパイダー達の体を容赦無く破壊し、洞窟内のギガスパイダーは1匹残らず駆逐されたのであった。
「魔石はもう直ぐ其処だよ!」
前方を指差し走り出すハイネの後に付いて結稀達も洞窟の中を駆ける。すると少し走った先にもう1つ広い空間があり、光り輝く鉱物が辺り一帯に溢れる場所へと辿り着いた。
「これが魔力を高める魔石なのね!!」
クレアは興奮気味にそう叫ぶと、嬉しそうに魔石に触れる。彼女の隣に立つミリアも、少しそわそわした様子で魔石を眺める。
「あぁ、そうだよ。魔石を採取して早く工房に戻ろう。」
ハイネはサッと準備をすると、華麗な手捌きで魔石を採っていく。そして十分な量の魔石を集めたハイネは、満足そうな表情を浮かべながら彼の工房へと繋がる空間の穴を出現させる。無事目的を果たした結稀達は、達成感に満ち溢れた様子で空間の穴を潜って行ったのだった。




