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時の契りと異世界統一  作者: 椿
第4章:双子の魔術師
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 スライム騒動を解決した結稀達は、森を出て最寄りの村の茶店でまったりと一休憩する事にした。

 「助けてくれて、本当に有難う。貴女達は命の恩人だわ!!」

 「危ない所を助けて頂き、有難う御座いました。」

 深々と頭を下げ御礼を言うクレアとミリアに、結稀は「そんな大した事はしてないよ。気にしないで。」と手をブンブン振りながら答える。

 「あの・・・それでね、結稀・・・。」

 クレアはミリアとちらちら目配せしつつおずおずと問い掛ける。結稀が「何?」と首を傾げ不思議そうに問い掛ける。クレアは気を落ち着かせる様にアイスティーを一口飲みふぅ、と息を吐くと、意を決し口を開いた。

 「私達を、旅の仲間に加えてくれないかな?」

 「!?僕達の仲間に?」

 目を見開き驚く結稀に、クレアとミリアはこくりと頷く。

 「さっきの戦闘を見て、3人が相当な実力者だって事がよく分かったわ。結稀達に付いて行けば、私達の魔力ももっともっと鍛えられると思うの!」

 「ですから、私達も一緒に旅をさせて下さい!!」

 真剣な眼差しで懇願する2人の言葉を受け、結稀はクロノスとアーシェの方に振り向き問い掛ける。

 「僕はクレアとミリアが入るのは大歓迎だけど・・・2人はどうかな?」

 結稀の問い掛けに、クロノスは「私も勿論2人を歓迎するよ。」と微笑んで答える。アーシェは片眉を上げ顔面で「うわぁ、面倒臭そう・・・。」とはっきり物語りつつ、一瞬沈黙した後「まぁ・・・結稀が良いのなら、俺は構わない・・・。」と溜め息混じりにぼそりと呟く。

 「僕達の最終目的地は王都リーデンだけど、クレアとミリアはそれで良いの?」

 次に結稀が双子の方に問い掛けると、2人はこくこくと力強く頷きながら「勿論それで構わないわ!!」「大丈夫です!!」とはっきり答える。

 「じゃあ、クレア!ミリア!これから宜しくね!!」

 朗らかな笑顔で片手を差し出す結稀。そんな彼女の手を2人はぎゅっと握り「此方こそ宜しく!!」と元気に答えるのだった。

 「そうだ!王都に活動拠点を置こうと思ってるのなら、結稀をリーダーにしてギルドを結成するっていうのも良いんじゃない?」

 「ギルド?」

 唐突なクレアの提案に頭に?を浮かべ問い掛ける結稀。そんな彼女にクレアは「そう!ギルド!!」とこくりと頷く。

 「ギルドというのは、ギルド協会に集まる様々な依頼を受け仕事を行う商業団体の事を言います。魔物退治や護衛、失せもの探し等それぞれ得意な分野の依頼を受け、その見返りに報酬を受け取るんです。」

 成程。集まって来る依頼から自分達に合ったものを選び任務を(こな)していく・・・リヴァントや他国についての情報を沢山集めるのにも都合が良いかもしれない。

 「ギルドはどうやって立ち上げるの?」

 「ギルド協会に申請して登録すればOKよ。このメンバーなら、どんな依頼だって楽勝だわ!!」

 フフンと胸を張ってどっしり腕を組むクレアに、アーシェが「何故お前が得意気なんだ。」と鋭くツッコむ。

 「ギルド・・・()に関する手掛かりも、何か掴めるかもしれないな。」

 誰の耳にも届かない程の小さな声で、クロノスはぽつりと呟く。その真剣な面持ちに結稀は不思議そうに首を傾げるが、クロノスは彼女と目が合うといつも通りの穏やかな笑みを彼女に見せた。

 「僕・・・ギルドを立ち上げてみたい。僕が求めている情報も、掴めるかもしれないし。」

 結稀が皆の顔を見つめ、強い意志を持って述べる。クロノスは結稀の方へ手を伸ばしぽんぽんと優しく頭を撫でる。

 「どんなギルドになるか、楽しみだね。」

 優しく語り掛けるクロノスに、結稀も「うん。」と嬉しそうに笑って答える。

 「どれ程過酷な依頼でも、俺が達成してやる。」

 アーシェもニッと力強く笑い掛ける。結稀が「頼りにしてるよ。」と明るく語り掛けると、彼は「あぁ、任せろ。」と自信に満ちた声で答えた。

 「私達だって、沢山活躍してやるわよ!!ねぇ、ミリア。」

 「はい!頑張ります!!」

 後ろから勢い良くガバァッと抱き付くクレアとミリアに、結稀は「一緒に頑張ろうね!」と答える。

 「よし。王都に入ってやるべき事もはっきりしたし、そろそろ出発しようか!!」

 結稀はやる気に満ち溢れた様子で、バッと勢い良く立ち上がる。

 「あっ、ねぇ結稀!王都に向かう旅の途中でヒースにも寄りたいんだけど。」

 「そういえば、最初に会った時もヒースを目指してるって言ってたもんね。じゃあ、次の目的地はヒースにしようか。」

 結稀が了承すると、クレアとミリアは「やったー!!魔力を高める石ゲットするぞー!!」と(はしゃ)ぎながらぴょんぴょん跳ねる。結稀はくすりと笑いながら「行こう。」と一声掛ける。一同は茶店を出ると、ヒースへと向けて歩き始める。結稀の旅は、一層明るく賑やかなものとなったのだった。


 

 

  

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