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カタカタと馬車が一定のリズムで揺れる音が響く、ある晴れた日の一本道。商人達が沢山の荷物を乗せ真っ直ぐ進んで行く。
「今回も貴重な品ばかりですから・・・きっと王都で高く売れますね!」
高品質の織物や装飾品、希少な薬剤等、荷台の中の商品を眺めながら、商人の1人の若い男が笑顔で語り掛ける。
「あぁ。王都に着いたらかなり忙しくなるから、覚悟しとけ ― 」
手綱を握っていた男が明るい声でそう返事をしていた時。
ゴゴォッ
重く鈍い音と共に地面が激しく揺れ動いた。突然の大きな地震に動揺しつつも、商人達は何とか馬車を止め、揺れが治まるのを待った。やがて揺れが治まると、馬車の中に居た若い男はゆっくりと外に出た。
「大きな地震でしたね。カーターさん、大丈夫でしたか?」
手綱を引いていた男の方に駆け寄った彼は、男が一点を見つめ呆然としているのに気付く。どうしたのだろうと同僚の見つめる先へ視線を向けた彼が目にしたものは、とても信じられない光景だった。
「なっ・・・何だこれっ!?」
先程まで緑に囲まれた真っ直ぐな一本道だった筈の場所に、突如巨大な遺跡の様な建造物が出現したのだ。しかもその巨大な遺跡は道をすっぽりと塞いでしまい、この先の道を進む事が出来なくなってしまったのである。
「おいおい、勘弁してくれよ。これじゃあ、王都へ商品を運べないじゃないか・・・。」
突然起こった事態に困り果てた商人達は、余りのショックに暫しその場に立ち尽くしたのだった。




