女王様とて逃げられはせんのですじゃ!
有名な名前でもタイポグリセミアの被害がある。むしろ、有名だからこそ、名前の一部分を聞いて「あ、あの人の名前ね」と脳が素早く判断してしまって間違いに気が付かない。幅広く知られた女王様の名前でも、それは逃れられません。
典型的なタイポグリセミア。ヴィクトリアをヴィトクリア。アガサ・クリスティーの「予告殺人」の新訳版です。
2020年はアガサ・クリスティー・イヤー! デビュー100周年&生誕130周年記念の新訳版ラインナップ発表
ttps://www.hayakawabooks.com/n/n47b69352dc7b
「2020年は作家アガサ・クリスティーの生誕130周年にして、『スタイルズ荘の怪事件』でデビューしてから100周年にあたる記念の年。本年、早川書房はクリスティー文庫から、豪華翻訳陣による新訳版を6カ月連続刊行いたします。
2020年 5月 『予告殺人〔新訳版〕』 羽田詩津子訳」
今年の5月に出版された新訳本です。この手の連続刊行企画の場合は、記念の周年は動かせませんので、出版スケジュールありきだった可能性があります。
カタカナで名前を書いている場合は、表記ゆれチェックツールで誤りを見つけやすいんですが、「ヴィクトリア(朝様式)」の場合は、登場人物名ではないので、小説全体で一回のみ使われている可能性があります。全体で一回だけ使用の場合は、チェックツールでも発見が困難です。
でも、「予告殺人」の他の箇所で「ヴィクトリア」が10回使われていました。表記ゆれチェックツール未使用、もしくは使っていても見落としたことが確定します。登場人物名だけ表記ゆれチェックツールで確認パターンかもしれません。連続刊行企画の最初の刊行本だったので、ほかよりもスケジュールが辛かったのかもしれません。
書名もペンネームも素で読めねえ……
それでも、ヴィクリトアンは読めました。ヴイクトリアンの誤字だと思います。ビクトリノックスのアーミーナイフのビクトリノックスの間違いである可能性もないこともありません。いや、ねえよ!
中野恵は翻訳多数で「ビクトリア」「ヴィクトリア」も数多く入力しているはずです。それでも、「ヴィクリトア」と打ち込んで気が付かない。「ビクトリア」「ヴィクトリア」は、たいていのIMEに最初から登録されているはずです。英語の人名をカタカナで入力するときに、IMEの辞書に頼らずに自前でローマ字入力して、IMEや設定により違いますが、「F7」キーかなんかで変換をカタカナに確定させているのやも。
時砂の王 小川一水
予告殺人と同じ早川書房です。ビクトリアとビクリトアも見逃しちゃった。だったら、ヴィクトリアとヴィトクリアを見逃しちゃってもおかしくないですよねー。拠点名が「エリザベス湖ベース」だったら、略称が「エリザベース」で見逃しはなかった!
聖黒の龍と火薬の儀式では、メインヒロインのヴィクトリアさんがぞんざいに。
星空めてお も、ヴィクトリアをヴィクリトアと間違える派のようです。色々と飛ばしている時期の星空めておだったら、「ビクトリア」「ヴィクトリア」「ビクリトア」「ヴィクリトア」「ビトクリア」「ヴィトクリア」を混在させて、しかも、それぞれ別の登場人物だった。加えてヴィクトリアは3人ぐらい同姓同名で存在している。ついでに登場人物の変装による入れ替わりがあって、一部は入力ミスでさらに混沌とする。ぐらいはあり得たんですが、今はそうではないようで安心だったり残念だったり。
女王、王女で有名なもうひとかた、
「エリザベス」王女も「エリベザス」とタイポグリセミアから逃れることはできませんでした。
以下 おまけ
ダニエルさん……といえば、自分は映画の「ベストキッド」が思い浮かびました。入力を間違ってダエニルさん。
「礼儀」でなくて「札儀」
直接打撃と関節技という感じの「関接金融」。
間接金融と書きたかったのだと思います。
「関接」という言葉があるのかどうかわかりませんでした。人名や地名の一部だと検索ではヒットするかなあぐらい。
関節疑問文。英作文の前に、日本語作文から。
「三体Ⅱ 黒暗森林」の新しく見つけた誤字 博士過程 まあ、博士課程の途中だから博士過程なのかなという解釈もでき……できねえか。
次は、カズオ・イシグロネタが発見されたので、カズオ・イシグロネタか、スクリーンショットだけは撮っている堪忍袋ネタかなと思います。
タブブラウザとマウスジェスチャーを使っているのですが、この投稿を途中でタブ閉じジェスチャーでかっ飛ばして遠い目になっていました。




