6 新事業
新しい村は開村した。池の回りの魔獣のいない村だ。開村式で鎮守様を作りマリエールは祝詞をあげる。池が光った。
6 新事業
新しい村は活気が合った。新しい土地、農地、住居--------------。そして必要な物は作り出すという意欲が合った。村の鎮守様を作るという話しも出た。普通豊穣を祝うのだが、この村では水をもたらした領主一族に感謝しつつ豊穣を祝う鎮守様を作りお祭りする事になった。神様役はマリエールだ。
巫女衣装に身を包んだマリエールは祝詞をあげる。
「天にまします我らが神々よ我が願いを聞き届けよ。我が願いはこの村の安寧と豊穣、この村に災禍なく実り多からん事を願い奉ります。」
すると池がパット神々しい光りを放った。村人はワァーと歓声を上げ、
「流石マリエールお嬢様。」
などという。祭りは佳境に入った。村は本格的に動き始めた。
この世界では、人間はこの星のほんの一部にしか生息していない。大部分は未開の土地だ。子爵領も南は海、東は砂漠、北は山脈といずれも未開の地だ。僅かに西だけがこの国の国土だ。子爵領は発展の余地が十分にある。
マリエールは、北の山脈に着眼した。なんとかこの山脈をなくせないか。先ずは村の西側で幅50kmに渡って山脈を収納した。大量の水が流れ込んできた。予め大きな湖を用意した。水は湖に流れ込んだ。この領地にも湖ができた。村の西部分が潤っていく。マリエールは灌漑事業や開拓事業を進めていく。担うのはマリエールのアンドロイドだ。高性能アンドロイドだ。道路整備、上下水道事業、ゴミ処理事業、計画都市、農林水産業、鉱工業、流通と村の西部地域は発展していった。マリエールの高性能アンドロイドがその担い手で一万体のアンドロイドが活躍している。アンドロイド達は
人間の数万倍の能力で作業に励む。南の海の果てまで活動範囲を広げ、国の各地に流通を拡大させている。
王都のマリエール商会大会議室では、大手商店等との大商談会である。マリエールはこの時13歳若き流通のリーダーである。今回の主要商品は武具、防具、装具などである。長期遠征用の保存食、寝具、テントなどもある。個別には商談したことはあるがこの規模の商談会は始めてである。軍部の顔もある。マリエールは皆の前で挨拶する。
「皆様、本日はお忙しい中お集まりくださりありがとうございます。本日はマリエール商会の新しい武具、防具、装具などを実際手に取って頂き、その性能を試して頂き商談したいと思っております。またお飲み物や軽食、デザートなどもございますのでお寛ぎ頂きながら商談を進めたいと思っております。皆様よろしくお願いします。」
来賓達は先ず飲み物に手を出す。高級ワインだ。そして付き合わせ。この国ではないナッツの類である。これが美味しい。そして性能テストに目をやる。太い木を切り裂く刃、石をも砕く槍、50m先の目標を正確に砕く弓矢、一つ一つ手に取って吟味する商人や軍人、彼らに説明するマリエール。そしてそのマリエールの様子をじっと見つめる男の目。ワイングラスを握る手は大人の男にしては小さい。
マリエールは村の西を大規模に開拓して農林水産業鉱工業を興し、流通させた。大規模な商談会も開いた。




