3 アレン
マリエールはアレンという友達ができた。王都の図書館で出会った。人々のため万能魔法を求めているそうだ。マリエールと一緒だ。
3 アレン
マリエールは王都の図書館に通うようになってから知り合いができた。アレンという少年だ。彼もまた魔法を学んでいる。アレンはマリエールに、
「僕は万能魔法を取得して、この世の中の人々を皆幸せにするのが夢なんだ。そのために魔法学院に通うつもりだ。」
だという。マリエールも、
「私も万能魔法を取得して、愛する人々に幸せをもたらすことが夢なの。そのために図書館に通うこと一つなんだけど沢山の出会いや体験して魔法を学ぼうと思うの。」
幸いアレンとは念話が通じた。お互いに相通じるものが多いことが判った。マリエールが知らない知識や魔法を知っていることが判った。教え合う楽しみも知った。アレンは魔獣の素材から薬を作ることに詳しい。マリエールは薬草から薬を作ることに詳しい。目指す目的は同じだ。いい関係を築けそうだ。
もう一人友達ができた。魔女のルーシーだ。ルーシーはエルフだ。出会いは特殊だ。何度かダンジョンに潜っている内に仲良くなった。彼女もマリエールが知らない知識や魔法を持っている。やはり教え合う楽しみが持てる相手だ。ルーシーとも念話が通じる。ルーシーから南の島に神様がいて魔法を欲する者に魔法を授けてくれるという話しを聞いた。ルーシーもその神様から魔法を授かったそうだ。
フライで昼夜飛び続け3日で辿り着ける所らしい。断崖絶壁の孤島だそうで断崖絶壁の中腹に神気が漏れ出しているところがあるからそこから入るそうだ。神様の気分次第でもらえる魔法が変わるそうだ。
「神様だけあって自分のためでなく、人のために魔法を欲する者にこそ魔法を授けたいそうだからあなたこそ適任だと思うわ。」
神様はそういうもんだ。我利我欲ために魔法を欲する者に魔法を与えない。世のため人のために魔法を必要とする者にこそ魔法を与える存在だ。神とは崇高な目的のため精進を厭わない者を助ける崇高な存在だ。間違っても適当にご利益をばら撒いているはずはない。
ルーシーは、
「そうだといいのだけど。あの神様、かなりいいかげんな感じだったわ。私にくれた魔法、望んでもない洗浄魔法だったのよ。行くだけ無駄だっわ。」
でも自分のためでなく人のために魔法を欲する者にこそ魔法を授けたいと思っているのでしょう。
「口だけは達者な神様よ。自分がどれほど偉いか。人を良く見ているか。人を見抜く力があるのか何その者が望むかたちどころに判るとかうんぬん。でも結果がこれじゃ流石に呆れるわ。」
でもこれはきっとチャンスだ。逃すわけにはいかない。いざいかん神様の島に。
「色々助言してくれてありがとう。ルーシー。でも私行くわ。行かずに後悔するより、行って後悔する方がましだもの。」
子爵のお父さんや家族や村人達、アレンにしばしの別れを告げ旅立つ事にした。お父さんは、
「こっちは大丈夫だ。心配するな。身体に気を付けて行ってきなさい。」
マリエールは「行ってきます。」と言って出発した。
知り合ったエルフの魔女ルーシーは断崖絶壁の孤島に住む神様の事を教えてくれた。魔法をくれるそうだ。




