18 指導者
マリエールは女性にマリエール商会の理念を説明する。愛する人々に幸せをもたらすことだと。女性は怪訝そうな顔をする。
18 指導者
マリエールは女性にマリエール商会の理念を伝えた。
「愛する人々に幸せをもたらすことです。」
女性は怪訝そうな顔をした。マリエールは続けた。
「愛する人々とは一般的にはお客様です。お客様に幸せをもたらすことがマリエール商会の理念です。仕入れにも行くでしょう。仕入れ先の人々も愛する人々になります。マリエール商会は辺境伯領の領政にも関わっています。領民全ても愛する人々になります。」
マリエール商会の理念を説明したところで一旦切った。感情のあるアンドロイドを示して、
「この者があなたの担当者です。何度か会っているから知っているでしょ。取り敢えず、色々なところで色々な仕事をしてもらいます。そしてマリエール商会の組織目標を理解して下さい。担当者と話し合うことも大切です。より良くしていく提案も歓迎します。これはと思う部署の取り敢えず班長になってもらいます。後はあなたの実力次第です。あなたの活躍を期待しています。」
女性は販売部の仕事から始めた。
しばらくしてマリエールのところに感情のあるアンドロイドが来た。マリエールは、
「あの女性はどうしてるの? 」
感情のあるアンドロイドは、
「辺境伯領の開発部門で班長していますよ。生き生きしていますよ。」
マリエール満足そうに、
「ことの顛末はマリエールの救済として大きくみんなに伝えね。取り敢えずは名前を伏せてね。嫁ぎ先と実家には慰謝料請求してね。それかマリエール商会のメリットね。こういった救済の話しは幾つかあるのかしら。」
感情のあるアンドロイドは、指で数えながら、
「今回のように救済だけで済みそうなケースか24件、手荒い手段が必要なケースが136件、関係機関と揉める可能性があるのが461件です。マリエール商会に取ってメリットがあるかどうか検討は出来ていません。」
そう、と言いながら、
「メリットがありそうなものからリストアップして頂戴。手荒い手段がどんなものかも教えて。関係機関とどう揉めるかもね。権力と暴力で救済出来るなら試してもいいかも知れないわ。数が多いから全部私が出るわけにはいかないわね。」
メリットが高い問題が少ないケースだけマリエールが行く事になった。
奴隷商店や奴隷として扱われていたり、住民を拉致監禁していた盗賊や貴族が襲われて奴隷や住民が行方不明になり、金品を強奪して奴隷商や雇い主、盗賊や貴族が行方不明になる事件が続発した。警戒していた警官や家族、従業員や用心棒も皆行方不明に遭うため事件の詳細は判らない。盗賊を捕縛すれば賞金が支配われるのに一向に現れない。奴隷を雇っている者達は恐慌状態だ。彼らは心配することはない。何しろマリエール商会に取って役に立つ人材を保持しているわけではないからだ。しかし、こういった人材確保は公に出来ない。変幻自在の魔法で容姿を変える必要がある。そうして本当にマリエール商会の役に立つのかどうかはかけのようなものである。
奴隷商店や奴隷を雇っている者、住民を拉致監禁している盗賊や貴族が奴隷や住民と共に行方不明になり金品を奪われる事件が続発する。




