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          14 脱出

 最終便の宇宙船が出航した。残った者達はこの星と運命を共にする者達だ。ロバートもその一人だ。感情のあるアンドロイドが近づいてきた。

             14  脱出


 最終便が出航した。ロバートは、

「終わったな。後3時間何をしてようか。」

任務でこの星に残った連中は酒を飲み出した連中が多い。酒で不安を和らげるのか。感情のあるアンドロイドが近いて来た。

「やっぱりあなたは残ったのね。あなたは新しい星でも必要な人なのに。」

選んだ道なのだから悔いない。

「きみに頼みがある。新しい星の人々を守って欲しい。」

感情のあるアンドロイドは少し悔しいそうに、

「それは私の仕事ではないわ。あなたの仕事だったはずよ。マリエールの制裁はまだ終わってないわ。新しい星にバリアを張って、人間をあの星に閉じ込めるつもりだわ。それに新しい星は何時までもあの状態でないはずよ。植物が二酸化炭素の濃度を下げるはずよ。そうすれば、あの星は寒冷化するはずよ。あの星には化石燃料はないわ。有効な対策は取れるかしら。」

寒冷化か。太陽から遠いあの星は二酸化炭素濃度を高くして温度を保っているようだ。植物が二酸化炭素を吸収すれば二酸化炭素濃度は低下する。ロバートは、

「海水が全て凍りつくまでにどのくらいの時間があるか判るか。」

寒冷化は既に始まっているのだろう。感情のあるアンドロイドは、

「何も対策を取らないならば1000万年くらいで海の氷は全て凍るでしょうね。もっともそれまで人類が生き残る保障も無いですが。」

新しい星にバリアを張られては人類は滅亡する。遅かれ早かれだ。マリエールに嘆願する方法はないか。感情のあるアンドロイドにテレパスされた。

「だからあなた生き残る必要があるのです。マリエールの事を良く判る私と一緒なら交渉は容易いでしょう。私はあなたでなければ協力するつもりはありません。幸い転移で人一人は一緒に転移が出来ます。マリエールとの交渉のために一緒に転移しませんか。」

それから、天地創造の魔法の事、マリエールとの交渉の事、天地創造したこの星に再び人類が戻って活動する事、新しい星の行く末などを話してロバートは感情のあるアンドロイドと共に転移した。3時間後マリエールの天地創造の魔法によってこの星の人々は滅びた。

 ロバートは精力的に活動した。国際機関や星全員の人々にマリエールがこの星にバリアを張ろうとしている事、そうすればこの星は寒冷化によって滅亡する事、マリエールとの交渉、そのためには絶対に恒星間移動しない事を誓う事を伝えた。国際機関はマリエールとの交渉の任務をロバートにあたらせる事にした。

 ロバートは自分の考えを書面にまとめマリエールに渡すように感情のあるアンドロイドに頼んだ。要は絶対に恒星間移動はしないからバリアを張るのは止めてくれというものだ。感情のあるアンドロイドは、

「そう簡単には事は進まないと思うわ。」

事実、マリエール側から様々な要求があった。この星以外の宇宙船基地の洗い出しや捜査、各宇宙船や宇宙船基地や宇宙船製造基地の点検------------。そして調印式になった。マリエールは昔のように美しかった。

 感情のあるアンドロイドは懸念を伝えた。マリエールは新しい星にバリアを張る事、そうすればこの星は滅亡に向かう事だ。

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