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          13 移動

 外周の惑星の天地創造が始まった。その様子はこの星のあちらこちらで映し出された。待機していた宇宙船が荷物を運び入れた。

            13  移動


 外周の惑星の天地創造の様子がこの星のあちらこちらで映し出された。外周の星は広い海と緑に覆われた美しい星だ。外周の惑星の天地創造に合わせて物質を運べるように宇宙船が待機していた。天地創造の後に物質が運び込まれた。感情あるアンドロイドように転移陣も用意した。感情あるアンドロイドは何度も惑星間を往復した。宇宙船による人間の移動が始まった。始めは工事担当者だ。住む場所を確保しなければ住民の移動は出来ない。続いて食料確保だ。農林水産業、鉱工業、インフラ整備---------------。時間がかかる。一般人が移動にかかったのは半年過ぎてからだ。女子どもを優先する。子どものいる父親も優先順位が高い。

 10ヶ月を過ぎると苛立ちと諦めが入り混じる。感情のあるアンドロイドは流石に惑星間移動の回数は減った。

「やはりあなたは此処に残る道を選ぶのだな。」

感情のあるアンドロイドは諦めたように呟く。ロバートは、

「私よりも優先すべき人は幾らでもいるよ。」

当初の予想よりも順調だ。宇宙船が増産出来たのと荷物の運搬を感情のあるアンドロイドが引き受けてくれたからだ。既に人口の半数が移動した。20代の男性は概ね移動した。30代の男性のどこまで移動出来るかだ。子どもがいる父親は既に移動しているが。40代前半まで行けるといいが。私の順番来ても辞退するつもりだ。恒星間移動を防げなかった責任は私にある。テレパスされたようだ。感情のあるアンドロイドは、

「そんな事考えているのか。責任なら私にもある。私は死ねないが。」

何時ものようにはテレパスされたことの不快さはない。この星に残る理由がはっきりして潔く死ねる気がして清々しい。ロバートは、

「始めは恒星間移動されて恨んだけど、今となっては人類の再出発悪くないと思えるよ。」

から元気じゃない。本気でそう思っている。感情のあるアンドロイドが、

「ロバート、マリエールが決めた。この星に天地創造を行うのは2ヶ月後のこの日この時間だ。とてもじゃないが全ての人間は救い切れないな。」

ロバートは深く頷いた。死刑宣告を受けた気分だ。

「知らせるべきかな。知らせない方がいいかな。はっきりした日時は知らない方がいいだろうな。」

任務で残ってこの星と運命を共にする者達の事を思う。知らない方がいいさ。どうせ死ぬ運命だ。贖う事も出来ないさ。

 残り10日を切った。移動の順番が来たが辞退した。人口の三分のニが移動出来た。どうやら思った以上に上手くいったようだ。国際機関にマリエールが天地創造を行う日時を告げた。その日時に戻って来る宇宙船を防ぐためだ。国際機関はその時間の3時間前を最終便と決めた。

 国際機関は任務でこの星に残る者達にその旨を伝えた。しかし、最終便で帰って来いとは言わなかった。誰の死も重たいが任務でこの星残る者が最終便でこの星を離れその分、本来順番が回ってくるはずの人を外すわけにはいかない。それが任務だ。

 感情のあるアンドロイドがマリエールがこの星に天地創造を行う日時を知らせてきた。知らせるべきか迷った。ぎりぎりまで知らせない選択をした。

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