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         12 天地創造

 天地創造という魔法は星を思うがままに作り変える魔法だ。言い換えれば絶滅の魔法でもある。外周の惑星に天地創造の魔法をかけて一年後にこの星に天地創造の魔法をかける。

           12  天地創造


 天地創造という魔法は新しく星を作り変える魔法である。思うがまま星を作り変えるので美しく住み良い星が出来る。素晴らしい魔法である事は間違いないが以前から住んでいる生物は絶滅だ。もしこの星に使えば人類は滅亡する。全人類を殺戮する魔法だ。マリエールはこの魔法使うことを国際機関に告げた。その前に外周を回る惑星にもこの魔法を使うので人類を移転させよと、期限は1年だ。

 マリエールの作ったマリエ'ールのお気に入りの感情あるアンドロイドはここしばらく一緒に働いている国際機関のロバートに、

「駄目だわ。期限がないわ。外周の星を天地創造して1年後にこの星に天地創造するなんて。間に合うわけないわ。住む場所一つあるわけないもの。食べる物も飲む物もないのよ。半分以上の人が確実に死ぬわ。」

ロバートは、感情あるアンドロイドに、

「きみの親分に言ってくれよ。せめて2年は必要だと。」

感情あるアンドロイドは、悔しそうに、

「言えるものならいいたいわよ。でもマリエールは本当はこの星を滅亡させたかったのよ。あの生物学者の話しを聞いて少しは人間を残す気になっただけよ。私が口出ししたら藪蛇だわ。」

ロバートは苦い顔をして、

「半分は死ぬか。俺の命も後1年か。」

感情あるアンドロイドは、

「新しい星でリーダーシップを取れる人が必要だわ。あなたは外せないわ。それよりも宇宙船の造船よ。今の2倍は欲しいわね。それと外周の星の天地創造が済んだら直ぐに受け入れ準備が出来るように星の近くで待機するくらい用意周到でないと間に合わないわよ。」

ロバートは、

「宇宙船の造船は急がしているが、5割増しも難しいな。それから不確定要素が多すぎて何を持っていけばいいのか判らないのだ。マリエールがどんな星を作るかきみなら判るか。」

感情あるアンドロイドは少し考えて、

「人類がいなければこうなったはずだと考えられるこの星がモデルになると思うよ。何しろ人間が住む星だからね。」

ロバートは少しおどけて、

「なるほど、そう考えればいいのか。それなら木も水もなんとかなりそうだな。」

感情あるアンドロイドは少し不安げに、

「浄水がなんとかなるか判らないけど、下手をすると池や川の水をそのまま飲む覚悟は必要かも知れないわね。」

ロバートはオーアクションで、

「それは腹痛起こす人が多そうだ。」

感情あるアンドロイドは、簡素な量産型の宇宙船の設計図と燃料の仕様を渡した。それから最低限必要な物とその量を書いた物を渡した。それから感情あるアンドロイドは、

「物の運搬なら私でも役立てると思うわ。私をマリエール側のものだと思わなければね。私も微妙な立場だと思うわ。マリエールを裏切られないものね。その立場を判ってくれるなら頼ってくれてもいいと思うわ。」

ロバートは感情あるアンドロイドを誰よりも頼っている。何よりマリエールに一番近い立場で我々に力を貸してくれるから。もしかしてマリエールは感情あるアンドロイドが人間に味方するのを黙認しているのかも知れない。何と言ってもマリエールは感情あるアンドロイドを作った本人。感情あるアンドロイドが何を考えているか全てお見通しだろう。

 感情あるアンドロイドの思いは複雑だ。自分はマリエールのアンドロイドだ。マリエールが思うままに動かなければならない。だけど人間も救いたい。

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