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          11 交渉

 国際機関とマリエールはエンドレスの論議を続けたが両者で恒星間移動のための装置を設置させないように監視する事で合意した。

           11  交渉


 国際機関は、

「話し合いたい。交渉の場を設ける。出席して欲しい。」

と言ってきた。マリエールは、

「交渉の余地はない。そちらが恒星間移動しなければ攻撃しない。」

国際機関は、

「歴史ある恒星間移動できない星に行く事を守る会は禁止していると聞いた。他の星ならば許容されるのではないか。」

マリエールは、

「違反した星の言う事は信用出来ない。恒星間移動を許してその星に行かない保障がない。我々にa星の消滅を決意させないで欲しい。」

国際機関とマリエールはサイトで永遠と思えるようなやり取りをしていた。少なくとも今は恒星間移動できる宇宙船がない。新しく宇宙船を作る場合も機械的に恒星間移動が出来ないものにする事で合意が出来た。

 恒星間移動できるか出来ないか。それは時間操作が出来るか出来ないかで決まる。光よりも高速な物は存在しない。数光年遠距離の星に移動するにも光速で数年かかる事になる。実際に恒星間移動を可能にしたのは時間操作だ。時間を止めて移動する。その装置がなければ恒星間移動は出来ない。新しく宇宙船を作る場合その装置を設置していない事を国際機関と守る会で検証する事で合意した。

 マリエールはa星の国際機関とマスコミの前に姿を現す決意をした。当日多くの国のマスコミ関係者が会場に駆け付けた。マリエールは転移という方法で姿を現す事になっている。

 時間になって転移陣と呼ばれる布が光りだして一人の少女と言っても問題のない女性が姿を現した。少女は、

「私は、銀河系秩序を守る会の会長代理をしておりますマリエールと申します。今回宇宙船に恒星間移動に必要な装置を設置しない事を国際機関と守る会双方で確認する合意が出来たのでその調印式にやって来ました。皆様よろしくお願いします。」

宇宙人と判っていてもマリエールは美しい。マリエール近辺にバラの花が咲いたようだ。式典は克明に世界中に放映され、この調印式に反して恒星間移動出来る宇宙船が建造される事はないと誰もが思った。事実数十年この盟約は守られた。建造という意味では誰も破っていない。その宇宙船は国際機関も守る会も見落とした宇宙に存在した旧式の宇宙船だ。しかし恒星間移動に必要な装置を設置していた。その宇宙船は国際機関に加盟していない国の持ち物だった。その国は宇宙船の船長にb星に行きb星人を攫い本国に持ち帰るように命令した。この事にマリエールが気がついたのはその宇宙船が本国についてからだ。マリエールは激怒した。その国は1日にしてこの星から消えた。マリエールは国際機関に対しても他国も同罪だと言った。

 辛うじてマリエールの怒りを鎮めたのは、生物学者のこんな言葉だった。

「あなたにはこの星を滅ぼすことは容易いのでしょう。しかしこの星は何十億年の末今の姿があります。滅ぼすことは容易い事でも生み出すことは容易いことではありません。」

この言葉はある意味この星を救ったのかも知れない。しかしことはそんなに単純ではなかった。

 数十年後既存の恒星間移動出来る宇宙船で国際機関に加盟していない国がb星人を誘拐して国に持ち帰った。怒ったマリエールは国を滅ぼした。

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