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11話

突如、話し手(?)が変わります。

―――初を助けなければ・・・


はじめは私もこの事故はただの初の過失かと思っていたのだ。


しかし、少し深入りしてみると矛盾している点が幾つかでてきた。


私は、調べれるだけ調べてみた。


だが分からないことだらけだ。


だから初に何か聞こうと思い、牢を訪ねてみるも彼女は口を割こうとはしない。


仕方なくもう少し自分1人でこの事故、否事件と呼ぶべきであろうこの出来事に深入りすることに決めたのだ。


初を助けたい・・・。


取り戻したいんだ・・・あの頃の笑顔を。


兄上と3人で笑い合っていた頃の笑顔を、


私が、最初で最後の恋心を抱いたあの笑顔を・・・。


しかし手がかりはあまりにも少なく、兄上に何か知ってはおらぬか聞いてはみても


何も知らないの一点張り。


兄上を信頼していないわけではない、だが確実に彼は何かを隠しておる。


私は兄上の使いの者たちを密かに観察した。


毎日、毎日・・・。


そして私はついに、手がかりを少し得ることができたのだ。


しかしその手がかりを得た時とは2度目の満月をとうに越しており、


3度目の満月、処刑の夜まであと5日あるかないかの時だった。


私はその時に聞いた情報を頼りに、真相を探し、町を走り回った。


朝も、昼も、夜も・・・。



そうして私がこの事件の真相にたどりついたとき、


それは3度目の満月の日の夕日が沈みかけていたときのことだった。


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