↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昭和十六年の日本国  作者: 秋雲 榛名


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
81/158

九 朝鮮からの声


一月十四日。

 京都会議の開催が報じられると、朝鮮半島でも動きが起きた。

 日本の統治下にある朝鮮では、未来日本の出現に関する情報が少しずつ広がっていた。

 未来の日本では、朝鮮は日本の領土ではない。

 そして、朝鮮半島は南北に分断されている。

 その情報は、朝鮮独立運動に関わる人々に衝撃を与えた。

 中国・重慶に拠点を置く大韓民国臨時政府の関係者たちは、未来日本との接触を模索し始めた。

 彼らにとって、未来日本は複雑な存在だった。

 朝鮮の独立を知っている日本。

 しかし、その独立が分断と戦争につながったことも知っている日本。

 ある活動家は、会議で言った。

「我々は、日本から独立することを目指してきた」

 同僚たちは頷いた。

「しかし、未来の朝鮮が分断されるというのなら、その歴史も変えなければならない」

 別の男が言った。

「未来日本は、我々の独立を支持するだろうか」

 誰も答えなかった。

 未来日本の政府は、現代の国際法と人権の考え方を持っている。

 しかし、昭和日本との関係を維持する必要もある。

 その矛盾は、朝鮮独立運動の関係者にも理解できた。

 それでも、彼らは京都会議への参加を求める書簡を送った。

 書簡には、短い一文が記されていた。


『朝鮮の未来について、朝鮮人抜きで決めないでいただきたい。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。