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藍色吐息  作者: 久遠 ヒカリ


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第十四話 仲間たちの願い

 魔王城を目前にして。


 私たちのパーティーは八人になっていた。


 剣士のガルド。


 神官のリリア。


 弓使いのフィオ。


 そして他の仲間たち。


 最初はNPCだと思っていた。


 けれど。


 今は違う。


 彼らは笑い。


 泣き。


 怒り。


 夢を語る。


 生きていた。


 本当に。


「帰ってきてね」


 出発前。


 リリアが涙ぐみながら言った。


「絶対」


 私は笑う。


 だけど。


 胸の奥が少し痛んだ。


 もし。


 この世界が消えたら。


 この人たちはどうなるのだろう。


 私たちは帰れても。


 彼らは――。


「ユズ」


 隣からアイトの声。


「行こう」


「うん」


 私たちは魔王城へ足を踏み入れた。


◇◇◇


 城内は異様な静けさだった。


 しかし。


 最上階へ近付くほど敵は強くなる。


 何度も倒れそうになった。


 そして。


 最上階直前。


 仲間たちが立ち止まる。


「ここから先は二人だ」


 ガルドが言った。


「え?」


「これはお前たちの戦いだ」


 誰も反対しない。


 みんな笑っている。


 信じてくれている。


「絶対勝てよ」


「帰ってこい」


「また会おう」


 胸が熱くなった。


 私たちは頷く。


 そして。


 最後の扉を開いた。

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