Bittersweet ending(死ネタ)
MERRY BADENDです。マイルドな表現にはしてますが、死ネタが苦手な方はご注意ください。
ランスが憂いを帯びた顔で微笑みながら自分の言葉に対し返事をした次の日フィーネはベッドの上でクッションを抱き締めながら悩んでいました。
「ランスってば何であんな顔をしてたのよ…」
フィーネが悩んでいると近衛兵がフィーネの部屋に息を切らしながら礼儀も何もかも殴り捨てドアを空け必死な顔で話しました。
「フィーネ姫!我が国と隣国が戦争を始めました!」
近衛兵が話した通りフィーネに恋した隣国の王子がフィーネを手にいれるため、フィーネの住む国に戦争を仕掛けたのでした。
戦争は一年も続き、ランスは敵国の団長の剣により胸に大輪の薔薇を咲かせられました。ランスは死の間際、フィーネの事を思い出し、フィーネとの思い出を走馬灯として頭の中を駆け巡っていました。
「愛しています…フィーネ様…ああ…またあの笑顔が見たかったな…」
ランスはそう言った後、戦場で静かに息を引き取りました。
ランスの殉死の知らせを聞いたフィーネは自分がランスに対して感じていた恋心を自覚しました。
「ああ…私はランスを愛していたのね…」
フィーネは幼い頃ランスから貰った赤い薔薇の髪飾りを握りしめながら静かに泣いていました。
ランスが殉死したことで戦争が終結し、その一週間後、フィーネと隣国の王子との結婚式が執り行われる事になりました。
「私はランス以外とは結婚はしないわ。」
誰もいない部屋で静かに呟きました。
そして、結婚式当日。ランスの形見である鎧を一部改造しウエディングドレス姿になり赤い薔薇の髪飾りを付け結婚式の会場とは別の場所へ笑顔でとある場所へ向かいました。
「これから貴方に会いに行くわ!」
その足取りはとても軽やかなものでした。
フィーネはランスと初めて会った王宮の裏庭に到着すると笑顔で短剣を胸に刺し大輪の薔薇を咲かせながら幸せな顔で眠りました。
「姫様、姫様、お目覚めください。」
目を開けると見たこともない綺麗な景色と最愛の騎士、ランスの姿。フィーネは初めて会った時と同じ綺麗な笑顔でこう言いました。
「ああ!また貴方に会えたわ!」
こうして姫と騎士はあの世で結ばれました。
本当にフィーネはこれで満足なの?
次で最後の世界線です。
一番最後の文の言葉はいったい誰の言葉なんでしょうかね?




