表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

第一章 6話 捜索開始

 清々しい朝がやって来た。まるで、夏休み初日の朝の様な、期末試験が終わって初めての休日の様なそんな感じ。


 カーテンを開けて日光を浴びる。日光を浴びるとメンタルが安定したり免疫力が上がったりすると本で読んだことがあったが本当だろうか?そんな疑問を頭の片隅に入れつつ、朝の支度を始める。顔を洗い、服をメイドさんに着替えさせてもらって食堂へ向う。そこにはメイドや執事の他に1人の青年がいた



「おはようございます。ハルス兄様」


「...あぁ、おはようエリス」



 やや戸惑いながら挨拶を返してくれた。


 ハルス・カルティーナ カルティナ王国の第二王子にして騎士団の第二部隊隊長。花持ちでもあり、なんでも屋の店員レイ・ノーマンと同じく五つ花で王国屈指の実力者。私にも少しではあるが接してくれる数少ない人物だ。



「体調は大丈夫なのか」


「はい。良くなってきました」


「...そうか、なら良いんだ」



 そんな簡単な受け答えをした後1人で食事を進めていく。食べ終わったらすぐに食堂を出て、自分の部屋へ戻って行った。




「....急に様子が変わったな」



 部屋に戻り椅子に腰を下ろした。そういえば、いつ頃レイが来るのかを聞いていなかった。捜索が始まるのが朝からなのか夜からなのかも分からない。昨日の事を思い出す。少しカッコつけてしまっただろうか、大声で名を名乗ってしまったことを今更悔いる。



「....様」



 手で顔を隠し肘を膝にくっつけてバランスをとる。



「…客様」


「…ん?」


「お客様」


「ひゃっ!」



 肩をびくっと震わせ情けない声を出す。



「驚きすぎですよ。お客様」


「貴方が急に現れるからでしょ」


「いやー驚かせるつもりはなかったんですよ。…ホントですよ」




 私の前には白髪の青年が立っていた。立っているのが知らない誰かなら今頃恐怖で震えていただろう。




「レイ、昨日の事もう忘れたんですか?」


「…何をですか?」


「名前」


「…あ、本当に良いんですか?最悪罪に問われるんですが」


「大丈夫です」


「…承知しました。改めてエリス、迎えに参りましたよ」


「はい、ありがとうございます。しかし、驚きました。朝から捜索を始めるのですね。…聞いていますか?」



 レイの顔を見ると目を細めてにやっとしていた。



「何ですか?」


「いえ、お気になさらず」


「いや、気になるのですが」


「ふふ、ただエリスが1人で顔を隠しているところを見てちょっと……ね」


「すぐに忘れてください」


「いやーそれは…」


「忘れる、良いですね。じゃないと『お金』払いませんよ」


「はい。すいません」


「ふふ、よろしい」



 恐ろしく速い謝罪をされた


 それを見て思わず笑ってしまう。



「それではまず、ここに来た理由からご説明します。」


 


 いつの間にかレイは影から椅子を取り出し座っている。それから、私の目を見て言葉をかけていた。




「早速捜索ということでしょうか?」


「そうですね。それもありますが、まずどのように探すかの確認をしようと思いまして。エリスは王族ですので、私の『能力』で分身を作ります。まぁ、このような感じです」




 指を鳴らし影から私が出てきた。服装は昨日、なんでも屋に行った時の格好。右手の甲には赤い花の紋様があり、目を見ると瞬きをしていた。分身は私と瓜二つでありどっちが本物かと聞かれても確信を持って当てることは難しいだろう。




「すごいでしょう。なんでも屋のメンバーの中でも能力の技術はトップクラスなんですよ」


「えぇ、やはり五つ花はすごいですね。ここまで精密に分身を作れるなんて」



 正直、想像以上だった。ここまで能力を使いこなせる花持ちだとは知らなかった。



「まぁ、作るための条件が色々あったり、臓器の働きはさすがに再現できないのですが」


「服装はどうするんですか?」


「それは今から解決します」



 と言うと私の服を触る。



「何をしているんですか」


「言ったでしょう、条件があるんです。再現するにはその対象に一定の秒数触れなければなりません。…っと、終わりましたよ。」


 

 私の分身へ目をやると服が私の着ているものと同じになっていた。



「これで、しばらくは大丈夫です。要望があれば簡単な命令ぐらいならできますよ」


「ベットで寝かしておいてください」


「…承知しました」



 すると分身はベットへ向かっていった



「それでは早速、捜索開始といきましょうか」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ