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魔術的鍵師物語  作者: mono
第六

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妖精‐じゅうにこめ

 一夜明け、アスカ達はザーゲンとエルフとの別れの挨拶をしているところだった。


「ありがとうございました。」


 ザーゲンは頭を下げる。

 その間、アスカとアキナは見納めるかの如くエルフの笑顔を凝視する。

 ザーゲンがその体を起こすと視線を再びザーゲンに戻す。

 と同時にアスカが手を挙げる。


「じゃっ。」


 そう言うと惜しむことなく歩みを始める。

 アスカは、涼しげな風を若干の隙間のある服と肌の間で感じる。

 アキナは表情を背後に残し、もう一度手を振る。


「いちゃったね。」


 エルフの言葉には悲しみが纏わりついている。

 するとぶわっと大きな風が舞い込む。

 エルフはそれを吸い込む。

 ザーゲンはその身に纏う服を大胆にはためく。


「俺らも行こっか。」


 お互いの背が向かい合う。


「そういえば、昨日書いてたやつ・・・・・題名、なににするの?」


 ザーゲンはしばらく考えると、ペンと紙を取り出す。


”緑の妖精・エルフ”


 ザーゲンはちらりとそれをエルフに見せる。するとエルフは、故郷の緑とともに二カリと笑うのだった。

読んでいただきありがとうございます。

感想お待ちしています。

次話もお楽しみください。

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