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妖精‐じゅうにこめ
一夜明け、アスカ達はザーゲンとエルフとの別れの挨拶をしているところだった。
「ありがとうございました。」
ザーゲンは頭を下げる。
その間、アスカとアキナは見納めるかの如くエルフの笑顔を凝視する。
ザーゲンがその体を起こすと視線を再びザーゲンに戻す。
と同時にアスカが手を挙げる。
「じゃっ。」
そう言うと惜しむことなく歩みを始める。
アスカは、涼しげな風を若干の隙間のある服と肌の間で感じる。
アキナは表情を背後に残し、もう一度手を振る。
「いちゃったね。」
エルフの言葉には悲しみが纏わりついている。
するとぶわっと大きな風が舞い込む。
エルフはそれを吸い込む。
ザーゲンはその身に纏う服を大胆にはためく。
「俺らも行こっか。」
お互いの背が向かい合う。
「そういえば、昨日書いてたやつ・・・・・題名、なににするの?」
ザーゲンはしばらく考えると、ペンと紙を取り出す。
”緑の妖精・エルフ”
ザーゲンはちらりとそれをエルフに見せる。するとエルフは、故郷の緑とともに二カリと笑うのだった。
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