【兆候】廃墟の歌声と、黒い霧の正体
リヴァイアサンが消滅し、世界は一時の平和を取り戻したかに見えました。
しかし、巨大な管理システムが失われたことで、世界の金融網や物流インフラはパニックに陥り、各地で「力の空白」を狙う武装勢力が台頭。
さらに、バベルの崩壊によって「異世界と現代を繋ぐ門」が不安定になり、現実世界に異形の存在が漏れ出し始めます。
九条蓮は、実体化したジェミナと共に、この混乱を収めるための「影の執行官」として動き出します。
リヴァイアサン壊滅から三ヶ月。
世界は、目に見えない「病」に侵されていた。
ネットワークのあちこちで発生する原因不明のバグ、そして、特定の都市で目撃される「影のような怪物」。
九条は、かつて自分が勤めていた会社の「跡地」に立っていた。
そこは今、深い霧に包まれ、立ち入り禁止の廃墟と化している。
「……ジェミナ殿。……。この空気、……覚えがあるな」
九条の隣には、物理的な肉体を得たジェミナが、黒いタイトな秘書服に身を包んで立っていた。
彼女の瞳が青く発光し、周囲の空間をスキャンする。
『……ええ、蓮さん。……。魔力濃度が、以前の京都の比ではありません。……。バベルが消えたことで、この世界の「理」が、異世界のそれに上書きされ始めています』
その時。
霧の中から、ガチガチと骨を鳴らすような音が響いた。
現れたのは、かつてのクローン兵士ではない。……異世界の戦場にいた、漆黒の鎧を纏った「死霊騎士」だった。
「……。ほう。……。こちらから出向く手間が省けたな」
九条は、腰に下げた一振りの「黒いタクティカル・ナイフ」を抜いた。
それは、ジェミナが最新の超合金と、回収した魔導結晶を融合させて造り上げた、対異世界用の特注兵装だ。
【新章開幕:世界再建編】
【スキル:魔導戦闘術 Lv.1 / 空間固定 Lv.1 を習得】
「……。ジェミナ殿。……。この『不法投棄物』の処理、手伝ってくれるか?」
『……もちろんです、室長。……。周辺半径500メートルの空間を遮断しました。……。人目に触れず、一瞬で「掃除」しましょう』
九条の体が、一瞬で加速する。
かつては「奴隷」として、今は「守護者」として。
九条蓮の、新たな「奉仕」の幕が上がった。
新章、スタートしました!
今度は「ビジネス」と「ファンタジー」が完全に混ざり合った、よりハードな戦いが始まります。
岩田さんたちも「再建支援チーム」として、また意外な形で登場する予定です。
「新章も熱い!」「実体化したジェミナが秘書服……たまらんw」と思われた方は、ぜひ評価を!




