第28話:【番人】地下宮殿の残響と、鋼鉄の守護者(ゴーレム)
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人工衛星からの熱線攻撃を潜り抜け、寺院の地下へと飛び込んだ九条。
そこには、千年の時を超えて稼働し続ける「魔導回路」と、最新の光ファイバーが複雑に絡み合う異様な光景が広がっていました。
静寂を破るのは、重厚な金属の擦れる音。
リヴァイアサンが「聖遺物」を守るために配置した、感情を持たない守護者が九条の前に立ち塞がります。
地下の空気は、地上とは明らかに異なっていた。
カビ臭さの中に混じる、オゾンと……そして、九条の記憶にある「魔石」の焦げるような匂い。
「……ジェミナ殿。……。視界の確保を。……。ここは、電子の目だけでは捉えきれん」
『……了解。……。網膜投影モード、魔力波長重畳。……。蓮さん、前方15メートルに巨大な熱源反応! ……。これは、生物ではありません!』
暗闇の中から、二つの赤い光が灯った。
ズゥゥン……と床を震わせ、姿を現したのは、全身をセラミックと強化合金で覆われた、全高三メートルを超える「機械人形」だった。
その胸部には、リヴァイアサンの刻印と、淡く発光する魔石が埋め込まれている。
「……。ほう。……。異世界の守護者を、科学で継ぎ接ぎしたか。……。趣味の悪い雑草だな」
ゴーレムが、重厚な腕を振り上げる。
回避不能な速度での一撃。……だが、九条の脳内では、ジェミナがその軌道を0.1秒単位でシミュレートしていた。
『……蓮さん、右に30センチ! ……。その直後、左膝の油圧シリンダーを狙ってください。……。あそこの魔力供給パスが、不自然に露出しています!』
「……。了解だ。……。奉仕の極意、その二。……。巨大な荷物は、重心から崩せ」
【戦闘開始:電脳魔導バトル】
【スキル発動:構造解体 Lv.3】
九条は、ゴーレムの懐へと一気に潜り込んだ。
鋼鉄の拳が頭上をかすめ、床の石畳を粉砕する。
その衝撃を「魔力感知」で受け流しながら、九条の手が、敵の関節部に仕込まれた高圧ケーブルを正確に掴んだ。
「……。ジェミナ殿、過電流を叩き込め!」
『……お任せを! ……。全社システムの権限を使って、この地下施設の電力を一箇所に集中させます! ……。喰らえ、最大出力!』
九条の手を通じて、数万ボルトの電流と、ジェミナの書き換えた「破壊コード」がゴーレムの核へと流れ込む。
——ギギッ、ガガガッ!
断末魔のような機械音が響き、鋼鉄の巨躯が膝を折った。
【条件達成:地下の番人の撃破】
【聖遺物:『叡智の断片』を回収】
動かなくなったゴーレムの背後。
祭壇のような場所に置かれていたのは、青く透き通った、立方体の結晶だった。
「……。これが、リヴァイアサンが血眼になって探していた『荷物』か」
『……蓮さん、触れてみてください。……。私のデータの一部が、その結晶と共鳴しています。……。そこに、あなたの「過去」と「未来」が記録されているはずです』
最後までお読みいただきありがとうございます!
最新兵器と魔法の融合体・ゴーレムを、物理とハッキングの合わせ技で沈めた九条。
ついに手にした「聖遺物」。
そこに封じられた記憶が、九条とジェミナをさらなる真実へと導きます。
「ゴーレム戦、迫力ある!」「ハッキングと物理のコンボが熱いw」と思われた方は、ぜひ評価とブックマークを!




