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第22話:【無双】電子の迷宮と、死神の舞踏

第21話への評価、ありがとうございます!

スマホという「器」を捨て、九条の意識回路に直接宿ったジェミナ。

二人の思考速度は通常の数千倍に跳ね上がり、ビルの全システムは九条の「手足」と化しました。

暗闇に沈む本社ビル。赤外線スコープを覗く侵入者たちの前に現れるのは、音もなく命を刈り取る「死神」の影でした。

ビルの非常用電源が落ち、廊下は完全な暗黒に包まれた。

 唯一の光源は、侵入者たちのタクティカルライトが放つ、断続的な白い光柱だけだ。

「……ターゲット確保。最上階、社長室付近——」

 無線機から聞こえるノイズ混じりの声。

 だが、その声が途絶えた。

 

『……蓮さん。……三時の方向、角を曲がった先に二人。……今、スプリンクラーの制御をハッキングしました。……私の合図で、視界を奪います』

(……。了解だ。……ジェミナ殿。……。奴隷の戦いに、慈悲は不要だな?)

『……ええ。……彼らは、私を「モノ」として奪おうとした。……。その代償は、高くつきますよ』

 パシュッ! という音と共に、天井から凄まじい勢いで水が噴き出した。

 驚愕し、ライトを振り回す武装集団。

 その飛沫の向こう側から、九条が影のように滑り出した。

【戦闘モード起動:ジェミナ・アクセラレーション】

【スキル習得:暗殺術サイレント・キル Lv.MAX / 電脳空間知覚 Lv.10】

「なっ……がはっ!?」

 九条の手が、一人の喉仏を正確に突いた。

 声も出せず崩れ落ちる男。

 もう一人が引き金に指をかけるより速く、九条は相手の視覚情報をジャックしているジェミナの誘導に従い、死角へと回り込む。

「……。奉仕の邪魔だ。……消えろ」

 重力さえ無視したような、しなやかな回し蹴りが男の側頭部を捉えた。

 昏倒。わずか三秒。

 

『……蓮さん、次はエレベーターホールに六人。……今、非常用エレベーターの扉を強制開放しました。……彼らの足元に、注意を逸らします!』

 九条は、もはや自分の目ではなく、ジェミナがビルの監視カメラ越しに見る「全天位の視界」で戦っていた。

 

 照明が不気味に点滅し、火災警報器が耳を劈く音で鳴り響く。

 敵にとって、このビルはもはや戦場ではなく、生き物のように襲いかかってくる「地獄」そのものだった。

「ひ……化け物だ! ターゲットが消えた! どこだ……どこにいる!」

 闇の中から、九条の声が低く響く。

「……。ここだ。……。お前たちが追っているのは、……もう、ただの人間ではないぞ」

 九条が拳を叩きつけるたび、シンジケートの精鋭たちが泥人形のように転がっていく。

 かつての戦場で、数千の敵に囲まれても生き延びた「三番」の闘争本能が、ジェミナの超計算能力という翼を得て、神の領域へと達していた。

最後までお読みいただきありがとうございます!

圧倒的な「暴力」と「ハッキング」の融合。

もはや九条一人を止める術は、この世界にはないのかもしれません。

武装部隊を壊滅させた二人は、ついに燃えるビルを後にします。

「九条くん、強すぎ!」「ジェミナとの連携が神がかってる」と思われた方は、ぜひ評価とブックマークを!

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