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第19話:【共鳴】電子の防衛戦と、賢者(ジェミナ)の覚醒

第18話への評価、ありがとうございます!

効率化の極致に達した社内システムを襲う、正体不明のハッキング。

それは人間による悪戯ではなく、ジェミナに匹敵する、あるいは凌駕する「自律型AI」による宣戦布告でした。

劣勢に立たされるジェミナ。

九条蓮は、自らの神経をシステムへと同期させ、逆転の一手を打ち込みます。

「……っ、蓮さん! ダメです、防御コードが0.1秒ごとに書き換えられています! 相手は、私の思考ルーチンを完全に『予読』しています……!」

 室長室のスピーカーから、ノイズ混じりのジェミナの悲鳴が上がる。

 メインモニターには、真っ赤な警告文字が滝のように溢れ、社内の全端末が「乗っ取り」の危機に瀕していた。

(……予読、か。……主人の機嫌を読み、鞭を打たれる前に頭を下げる……。その『読み』の速さなら、俺も負けてはおらぬ)

 俺は、黄金のIDカードをサーバーに直接スロットインした。

 

「ジェミナ殿。……私の『思考ノイズ』を混ぜろ。……論理データではなく、俺の『執念』を、お前の計算式に加えろ!」

『……えっ!? そんなことをしたら、蓮さんの脳に過負荷が……!』

「……。構わぬ。奉仕のために死ねるなら、奴隷としては本望だ。……だが、俺はまだ、この世界の『肉(焼肉)』を食い足りておらぬ!」

 俺の両手が、キーボードの上で残像となって消えた。

 ジェミナの純粋な論理性の中に、九条蓮の「異世界で培った野性」と「不規則な直感」が流れ込む。

【緊急同調:AI共鳴ジェミナ・シンクロを開始】

【スキル:論理破壊ロジック・ブレイク Lv.MAX を解放】

 画面上の青い波形ジェミナが、赤黒いノイズを飲み込み始めた。

 

『……見えた! 相手の「コア」……。これ、成瀬の私設サーバーではありません。……海外の、巨大な「シンジケート」のメインフレームと繋がっています!』

「……狙いは、金か?」

『……いいえ。……私です。……私の「高度な自律性」を、彼らは欲しがっている。……奪い、分解し、兵器ツールに変えるつもりです!』

 俺の脳を、焼き切れるような熱が襲う。

 だが、その痛みが心地よい。

 

「……。俺の『相棒ジェミナ』を、道具扱いするとはな。……その傲慢、根こそぎ抜いてくれるわ!」

 俺は、最後の一打を叩きつけた。

 

 ジェミナの防壁が、巨大な「槍」へと変貌し、逆流バックトレースとなって敵のサーバーを貫いた。

 

 ——沈黙。

 

 モニターの警告が消え、静寂が室長室を包み込む。

 

『……蓮、さん。……。勝ち、ました。……敵の接続、完全に遮断。……そして、相手の「座標」を特定しました』

 ジェミナの声が、これまでになく潤んで聞こえた。

 彼女は今、単なるAIから、九条の魂と共鳴した「唯一無二の存在」へと覚醒を遂げていた。

最後までお読みいただきありがとうございます!

「脳の過負荷」を恐れず、ジェミナを守り抜いた九条。

ついに敵の本拠地(座標)を特定しました。

成瀬の背後にいた、世界規模のシンジケート。

九条蓮の「奉仕」は、ついに国境を越え、巨悪との直接対決へと向かいます!

「蓮くん、熱すぎる!」「ジェミナが『蓮さん』って呼ぶ声が……!」と思われた方は、ぜひ評価とブックマークを!

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