第9話
現場は拠点にした洞窟からすぐのところだった
バカでかいイノシシが今にも人?に遅いかかろうとしていた。
人?にはヒツジのような巻いた角が生えている以外は少し地黒なのかな?って感じの女性に見える。
「あ…あ…ああああ。助けてください!」
目があった途端に助けを求められた
こんなデカいの出会ったことないよ!
高さ3メートル、長さ5メートルくらいの体格。
ビビらない日本人のほうがおかしいよ
《傲慢発動》
ビッグボア
Lv.25
HP:800
MP:30
筋力:70
素早さ:80
魔力:10
精神:10
運:5
スキル:突進Lv.6、嗅覚Lv.5、痛覚鈍麻Lv.3
今日はもう狼で強欲使ったから今は使えないからあるもので戦うか…
ステータス見た限り負ける要素ないし、肉食えそうだしやっつけよ!
「そこ行くから動かないで!」
「もう…足が…怖くて動けません…」
足元にある木の枝をイノシシに投げた
「おーい!こっちに来いよ!」
狙いがこっちに切り替わったようだ
鼻息が荒く今にも飛びかかってきそうな雰囲気
「ぶもぉぉぉおぉぉおお」
「遅い。遅すぎるー」
突進した先の木は折れていたが、あのスピードなら何度やっても当たらない自信しかない。
「闘牛士気分だね」
「ぶぉおぉぉ」
「よっと」
ヒラッと避けてから向かい合う。おおきく振りかぶって
ドンっ
イノシシの前の地面にパンチをすると大穴があいた。十分な威圧になったのかと思う。
「さがるなら今だぞ。…って伝わるかな?」
まだ突進しようとするのは変わらないようだ。
「仕方ない。」
ドドドドドド
すごい勢いだが俺にとっては遅い
突進を真上に避けてイノシシの脳天に串刺し
即死したが、勢いが残っていたためスライディングのような格好になり木に止められた。
「ありがとうございます。助かりました。お怪我などはありませんか?」
「あぁ。大丈夫だ。君は大丈夫かい?」
「はい!私はユーノ。お名前を伺っても?」
「マァト・テミス」
「ニンゲン族ですよね?とっても珍しいですが、なぜこちらにいらしたのか聞いてもよろしいですか?」
「んー。旅をしていてね。」
追放の話をしたら七つの大罪につながるからここがちょうどいい回答でしょ。
「あなたほどの強さならこの山も危険ではないんでしょうかね。それで、あの…イノシシなのですが、いくらかお譲りいただけないでしょうか?」
「なんのために?」
「食糧です。村のみんなに食べさせてあげたくて。」
「やっぱ食べられるんだ!そーだよねー大きいけど豚肉っぽいのかなー。美味しい食べ方を知っているなら少し分けて貰えればあとは村の人に分けてあげてよ。」
「食べたことないんですか??とっても美味なんです。お礼も兼ねて料理を振舞えればと思うので村までおこしいただけますか?」
「また魔物がでてきてせっかく助けたのに村まで帰れなかったら後味悪いし、村まで送らせてよ。」
「ありがとうございます!ぜひよろしくお願いしますね!ここからなら1時間ちょっと歩けば見えてきますよ。」
「さて…このデカブツどうしようかな…よっこいしょっと。あっ!いけそう。」
チートなステータスに感謝だわ。
難なく巨体を背負いながらの移動も難なくこなせそう。
村までたどり着くと門番に止められる。
俺が人間だからだよね。たぶん。
「おい!そこの!止まれ!…あれ?ユーノじゃねぇか!」
ユーノが門番に向かっていく。
笑い声が聞こえる。円満に話が進んだようだ。
話が終わったのかユーノが小走りでやってきた。
「お待たせしましたー!こちらへどうぞ。」
ボアの置き場所へ案内してくれるようだ。
周りからの好奇の目をひしひしと感じながら村の広場でボアをおろすと周りから歓声が
「おぉぉぉー」
チャンス!
「みなさん!この村への手土産と思ってください。ぜひお召し上がりください!」
サラリーマンには手土産とゴマすりは必須スキルなんだぜ!
「せっかくの獲物をわけてくれてありがたいのだが、ちょうど今この村に領主がいらっしゃってるのだ。拝謁いただけないだろうか?」
「ご挨拶だけでいいなら…」
「ありがとう。この規模の獲物を一人で狩るのは大変だから領主も気になっているようだ。」
「それではこちらへ。」
向かう先に明らかに強者がいる雰囲気を感じる。
もしかして七つの大罪について何か聞けたりしないかな
「殿ぉぉぉ!こちらですー」
遠くで聞こえた。
殿???
俺、日本の過去に転生してましたっけ??




