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七罪の裁定者  作者: まーるぽー
第4章・中立学園都市国家・ゴンドヴィル後編

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第85話

「おやおや?やる気はあるのかな?それとも何か妙案でも?」


走っていると近くから声はするが方向まではいまいち把握しきれない。

「どうせ捕まらない自信があるんだろ?少し話しようぜ。」

「いいけど、楽しい話にしてよね〜」

「君ら天使って何のために試練を与えるんだ?」

「何のためにか…それはまだ話せないな。まだというより『私からは話せない』が正しいな。すべての試練を超えればわかるさ。ウリエルとサリエルのところは行ったんでしょ?」

「あぁ。ここで3カ所目だよ。」

「まだまだ先は長そうだね。でもちゃんとその答えはでるよ。必ずね。その時君がどう捉え、どう動くかは君次第だがね。」

「7つあるんだっけか?」

「そうそう。7つであっているよ。」


会話をしている中で声の発生方向を探ってみたけど、近くなのは確かだが、一定ではないことがわかった。

まだヒントが足りない…

試しに近くで掴むように動いてみたが、なにも手応えはない。

「ダメだよ〜そんな適当にやってても私は捕まらないよ。あ、ちなみに捕まえなくても触れれば合格だからね。」

「がっちり捕まえなきゃいけないのかと思ったよ。」


今度は真っ直ぐに走ってみた。

「おいおい。どこまで行くんだい?リタイアするの?」

「ちょっと確認したいことがあってさ。」

その、瞬間に急ブレーキをした。

「おっと、急にどう…あ。」


「正解だったようだな。」

「くぅ〜。一枚上目だったか。楽しむ為に近くに居たのが仇となったかな〜」

「ずっと近くにいるのはわかってた。だから急に停止すれば必ず俺の方に来るはずだと。だから急停止したあとにそれまでの進行方向に手をやればと思ってね。」


「想像以上に早く終わってしまった。課題は合格だ。おめでとう。まずは神器だ。これは隠冠:ハデスといってさっきみたいに姿や音をすべて無くすことができる。ただし、攻撃意思をもったり武器を持っている時には効果はでないから気をつけて。細かくは自分で使ってみてよ。」

「ずいぶん雑だな。」

「こんなのがいてもいいでしょ。」

「まぁそんなもんか。」

「そんなもんだよ。あと、何か聞きたいことあるかな?」

「神器って当代に何個もあるのか」

「いや、一つしかないよ。だから7つ集めるには他に競合する者がいないということも気をつけないとならないね。」

「天使って何者なの?」

「天使は天使だよ。サリエルのところに行ったことあるなら見たでしょ?暴走した神を封印したのが我々さ。残りの場所は把握してる?」

「ワールドマップで見たからだいたいの場所はわかってるよ。」

「それは上々。君ならすべてを任せられるだろうからがんばってね。あ!そうそう。元に戻ったらまたボスとの戦いが待ってるけど、終わったら色々とご褒美用意してるから期待しててね。」

「楽しみにしておくよ。そろそろ移動かな?」

「あぁ。他のみんなに会った時にはよろしく伝えてくれよ」

「わかった。」


眩しさで目を瞑ると白い光に包まれた。



〜少し時間を遡る〜


「あっ!み〜つっけた!」

見知らぬ声が聞こえた気がしたらマァトが消えていた。

「え?マァト?」

「マァ君が…いない?消えた?どこにいったの?」

「ディケ!危ないっ!」

火球が狼狽えているディケに飛んできた。


「何故か1人減りましたが、我の敵には変わりない。隙を見せていては楽しむ間もなく終わってしまうぞ。」


「ディケ!一旦今は目の前に敵がいることを意識しようか。マァトはきっと大丈夫。私達を置いていなくなるような人じゃない。」

「そうね。まずはコイツ倒して褒めてもらおうかな。」


「倒す?冗談は程々にしないと後悔することになるぞ。兵隊よ。来い!」

わらわらとスケルトンの大群が地面から這い出てくる。


「ここまで多いとちょっと邪魔くさいわね。」

「司令塔をやっつければそれで終わりでしょっ!」


ハルはリッチに狙いをつけて弓を引く。

「骨どもよ。我を守れ。壁となるのだ。」


「あの壁は射抜けない。まずは壊すっ!」

ガラガラガラガラ。

リッチには届かないがスケルトンの壁を崩すことには成功した。


だがその間にもスケルトン達の包囲網は着実に狭めていった。


「もう!邪魔よ!アンタ達!」

ハルも魔法に切り替えた。氷の棘を周囲に何重にも展開してスケルトン達を近づけさせないようにした。

そこに続けてディケも魔法でスケルトン達を追い払う。


「キリがないわね。あのリッチどうにかしないと…」


「そうだな!アイツをどうにかしてさっさと帰ろう!」

「マァト!」「マァ君!」


「ごめん!理由は後で話す。でも、もう大丈夫だ。リッチを倒そう。」


俺はアルテミスを構えるとリッチはスケルトンの壁を用意した

「あの壁が邪魔なの。大丈夫?」

「任せて!」


貫通増加、威力増大、範囲拡大。

ガラガラガラガラガラガラ

スケルトンの壁は射抜いたが、リッチは避けていた。

「ニンゲン!なかなかやるな!これならどうだ。」

闇属性魔法、黒の矢雨(ダークレイン)

空中に黒い球がたくさん生成されてそこから黒い矢が地面に向けて連射される。


「二人とも大丈夫か!?」

「大丈夫かって言いながらちゃんと結界魔法で守ってくれるところはマァトよね。」

「二人とも大丈夫だからマァ君は思いっきりやっちゃって!」


「バカンスが待ってるんだ。終わらせてもらうぞ!」



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