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七罪の裁定者  作者: まーるぽー
第4章・中立学園都市国家・ゴンドヴィル後編

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第80話

実習2日目にしてダンジョン攻略開始!

王都を越えるとすぐ砂漠地帯が広がりここから1時間ほど馬車にのってダンジョンにたどり着く。


砂漠の中のオアシスがある地点に入り口がある。

学校から支給されている指輪で現在地が把握されているので、それによって到達フロアの判断もなされるようだ。

もちろん緊急信号もだせるから詳細な地点は不明でもどこのフロアでピンチになっているかはわかるらしい。


ここは全部で20階層あるダンジョン。

「まず今日は1日で行ける範囲で行って戻ってこよう。」

「そうね。いきなり踏破出来るほど甘くは無いだろうし、慎重に行くべきよね。」

「まぁでもマァ君がいるからなんとかなるとは思うけど…」

「俺は置いておいて、2人のレベルも上げたいし、バカンスをするにしてもまだ焦るほどじゃない。落ち着いていこう。」


ダンジョンに入るとそこは何もない一面砂だらけ。ただの砂漠だ。

後ろを振り返ると入口だけあるがそれ以外に何も無いようにしか見えない。

どこに向かって進んでいいかもわからないし、迷ったらこの入口に戻ることすら困難だ。


「砂漠だね。」

「そうね。砂しかないわね。」

「どこにむかうのがいいのかな?」

「とりあえずここに戻らなきゃいけないし何か目印になるものがあるといいよね…じゃあこれだっ!」


土魔法で高い石柱を入口を挟むように2本造った。

「マァ君は土魔法も使えるんだね。これで離れても少し近づけば入り口ってわかりそうだね。」

「この砂漠については何か記述のあるものはなかったの?」

「ひたすら歩け。歩けば道が現れる。って書いてあったよ。とりあえず歩いてみようよ。そうだ!ビークおいで!」

以前テイムしたハチのモンスターだ。斥候として周りを調べてもらおう。

「ハチのモンスターもテイムしてたのね。」

「まぁね。」

戻ってきたビークは、特に何も見つけてこれなかったようだ。

「まぁまずは歩いてみようか。」


入口からまっすぐ進んで、ただただ歩いて進んだ。

かなり歩いたはずだ。入口に立てた石柱も見えなくなってきた。

「そろそろ休もうか…砂漠なだけあってかなり暑いね」

「海に入りたい〜」

「手を出してごらん。」

「ん?」

氷魔法で一口サイズの氷を何個かポロポロだしてみせた。

「砂漠にマァトがいて助かったわ。ありがとうね。ディケも口にいれるといいわ。」

「ありがとう。ひんやりして癒やされる〜」


休憩しているとなぜか暗くなってきた。

…と思ったら影だ。

急に音もなく岩山がでてきた。


「なんだ…これ?」

「岩…ね。」

「調べてみよっか!」


下へ降りる階段があった。

「モンスターいなかったけど、ここの階層は終わりだね。本当にひたすら歩けだったね」


2層に降りると景色が少し変わった。

洞窟タイプだが下は砂だ。相変わらず歩きにくいのが続くな。

「太陽に照らされなくなっただけでかなり楽ね。」

「あれが続くならかなり体力奪われるし、攻略ペースも考えないとならないくらいだものね。」

「この暗さならフラウからもらったアレの出番だね。」

フラウから照明の魔道具をもらったのだ。使用者の魔力を使いながら光る玉を浮かせてくれるものだ。

消費量は微々たるものだから俺じゃなくても使えそうだけど、2人の魔力は少しでも温存しておいた方がいいから俺が照明担当にした。


「二人とも構えて。モンスターだ。2、3体かな。まずは俺とハルの弓で先行してみる。」


歩きを止めて弓を構える。

カサカサカサカサカサカサ…


2体の大きなサソリのモンスターだ。

「弱点は尻尾の付け根だ。しっかり狙って!」

動くスピードはそこまで速くないから狙いやすい…と思っていた。


「ディケ!後ろ!」

「きゃっ」 

「ケガはない?」

「大丈夫。なんとか避けられた。」


後ろからヘビのモンスターが飛び掛ってきた。

「ハル!さっさとサソリ落としてヘビいこう!」

「うん!」


一旦弓を下げたが、また同じく狙いを定めて射る。

「ギャァァァ」

ハルも少し遅れてサソリを射抜いた。


「さすが!1発だ。」

「あなたのおかげよ。」

「マァ君これどうする?」

「あ…」

サソリに弓を向けている間にディケはヘビをカチコチの氷漬けにしていた。

「ご愁傷様。」

蹴りを入れると粉々に割れた。

「ビビってた割にやるじゃん」

「マァ君、私だってちゃんと試験受けて5級になったんだよ?基本は回復系だけど、少しは自衛できるもん!」

「頼りにしてるよ。」

「うん。」


何度かモンスター達と遭遇して進むとドーム状に広い空間にでた。

「これは…」

「ボスかな?」

「ここのダンジョンはボス部屋に入るときに扉ないのかな?」


砂が盛り上がり先ほどよりさらに大きなサソリ、尻尾の針をいれると5mくらいだろうか。

「大きいね…」

「やられる前にやれ!だ!2人とも構えて連射だ!」


ドドドドドドドドドドドド…

攻撃が集中したために砂煙で何も見えなくなった。

「あ〜やりすぎた…かな」

「穴だらけね」


猛攻すぎて原型がわからないくらい穴だらけになってしまった。


「そう言えば、まだ2層だもんね。学校のダンジョンと比べたらモンスターの強さとか難易度ってどうなの?マァトの調べてきたのに書いてあった?」

「資料によるとダンジョン難易度自体はどこも同じらしいよ。あとはその土地にいるモンスターやボスと攻略者の攻撃の相性だってさ。だからここの2層も学校のダンジョンの2層も基本的には同じってことでいいみたいだよ。」


「それならここを降りたら安全地帯かなぁ?」

「たぶんそのはず。そこでお昼にしようよ。今日は誰作る?」

「はいはーい!」

「いいの?じゃあディケにお願いしようかな。」

「明日は私がやるわね。」


今のところ問題なくいいペースで攻略できている。この先に何が待ち受けるのか楽しみでたまらない!


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