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七罪の裁定者  作者: まーるぽー
第4章・中立学園都市国家・ゴンドヴィル後編

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80/100

第79話

船旅を終えてクートの港町について一泊。学校から手配された馬車にみんな乗り込み王都の拠点というか大きな宿に到着した。ここで引率の先生のオリエンテーションがなされた。


「学校で事前に先生から言われてたが、今回の実習は長期間のものだ。早々に踏破するもよし、じっくり安全に力をつけるもよし。それはパーティの方針に任せる。まず第一に安全に帰ってきなさい。自分やパーティの命が一番大事だということを忘れないでくれ。実際に5級の実習では命を落としたり、そうでなくても腕や足を落として帰る者もいたから慎重に頼む。この拠点は好きに使ってくれて構わない。君たち350人、100パーティ全員無事に6級として再会できることを切に願っている。細かい質疑は個別に答えるから施設説明の後にでも聞いてくれ。以上。」


館内の説明によるとパーティ毎に談話室とそれぞれ個人の個室が1つのユニットとして100パーティ分ある。その他には食堂、浴室、治療室、ギルド出張窓口がある。この出張窓口ではダンジョンで得たモンスター由来の素材やドロップアイテムの買取や必要物資の販売所なんかを兼ねている。


「さぁ!作戦会議だ!」

部屋に荷物を置いてから談話室に集まった3人。


「まずはマァ君の身の安全対策が最初かなぁ?」

「そうね。部屋に変なものはなかったから食堂で出る食事に変なものが入ってないか、他のパーティにクートのスパイがいないかどうかくらいかしら?」

「二人ともそこまでする??」

「「するっ!」」

「あ…はい。」

「後は国やギルドからの監視がつくかどうかもね。」

「一応宰相さんには言って出てきたから向こうの意向は別としてこっちの意図は伝わってるはずだよ。」

「マァ君って自覚してないけど、モンスターとか強い相手には警戒怠らないけど、それ以外って結構雑よね。」

「同意するわ。マァトって隙がないようで隙だらけなのよね。」

「……気をつけます。」


俺の周りの警戒は二人がしてくれるらしい。

ダンジョンの場所は学校から支給の地図で大まかな場所は教えてもらった。


「ダンジョンについては以前ここに来た時に俺が資料見たから、行くなら今日中に物資調達すませて明日にでも探索に入れるよ。」

「そんなに焦らなくてもいいんじゃない?まず明日は3人で王都観光しながら準備してそれからでもいいんじゃない?ダンジョンは逃げないわよ。」

「ハルの言うとおり!マァ君。何か焦ってるの?期間はたっぷりあるし余計なこともしながらでいいと思うわ。」

「別に焦ってないよ。順位がつくわけでもないからゆっくりいこうか。」


翌朝個室のドアをドンドンと叩く音で起こされた。

「マァト起きてー!朝だよー!」

「いまいくー」

この拠点ではその部屋に属するパーティメンバーと先生等の管理者以外は談話室に入れないし、個室にはその本人以外は入れない仕組みになっている。


「二人とも準備万端だね。こんな早くから動くんだったっけ?」

「いや…なんか楽しみになっちゃって早起きしたら二人とも同じくらいに起きてて準備出来ちゃったからもうマァト起こしちゃえってなってね!」

「あぁそういうことね。朝ごはんはもう食べてきたの?」

「まだよ。どうせなら3人みんなで行きたいから起こしたのよ。」

「わかった。それじゃあ行こうか。」


三人で朝食を食べてから王都散策へくりだした。

ダンジョン内でも宿泊できるようにテントや調理器具一式、食材は準備してきたが、せっかくならこの地域での食材集めてみてもいいかなと提案したら2人は

「せっかく日頃とは違う地域に来てるんだしそれいいね!」

「料理みんなでやるの楽しそう!」

とノリノリだったのだ。


一応ダンジョン攻略なのだが遠足と勘違いしてないか?

装備やその他の備品の準備も見直してもう入れる状態まで出来上がった。


「あ〜もう準備終わっちゃったね。」

「うん。時間余ったし3人でデートしよっか?」

「さんせ〜い!」


「あっ!コレいいんじゃない?」

ハルが持っているのは赤い石があしらわれたブレスレット。クート特産の火属性の魔石でもあるが、お守りとして様々なアクセサリーに使用されている。

「マァ君、どうせならみんなの分買ってお揃いでつけようよ!」

「いいね!じゃあこれ3つ…いや5つください。」

「フラウとスティアの分も?」

「そう。お土産として買っていくのにちょうどいいかなって。」


そして会計間際にこっそり青い石のついたネックレスを買った。


「いい買い物できたね。」

「そうね。お土産も買えたし。」

「2人にはこれを。似合うと思うんだけどつけてくれると嬉しいな。」

「嬉しい!マァトがつけてくれる?」

「さすがマァ君!」


2人それぞれの首にかけると嬉しそうにまじまじと見つめている。買った甲斐があるな。


拠点に戻ると他のパーティも買い出しをしていたらしく互いの持ち物を比べて情報交換をしていた。

数人汚れの強い人達もいたので、早々に攻略にでた人達もいたみたいだ。


「明日は俺たちもダンジョンにいこう。」

「えぇ。さっさと終わらせて南のバカンスを楽しみましょう!」

「まぁ!それはいい考え。ダンジョンを攻略後の楽しみができたからがんばろう!マァ君なら心配ないよね。」


「俺にまかせて。明日からの1回で終わるとは限らないけど、早めに終わらせてゆっくり休もう。」


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