第69話
「そう言えば水神龍になってからだけど、鑑定させてもらっていいか?」
「もちろんじゃ。ご主人様からの求めならば何事にも応えようぞ。何事にもな。」
「2度も言わんでいい。んじゃ鑑定!」
《鑑定》
水神龍:シラナ
HP:30000
MP:18000
筋力:3800 素早さ:2000
魔力:5600 精神:5000
運:850
スキル:操水術Lv.60、水魔法Lv.50、氷結魔法Lv.50、水性変換Lv.30、飛行Lv.6、龍の威厳Lv.3、龍の息吹Lv.5
「龍系統のスキルも気になるけど、水性変換ってなんだ?」
「それはの、字のごとく水の性質変化をするのだよ。海水を真水に変えたり、水に毒属性をつけたり、毒沼を人間でも飲み水にできるほどに浄化するとかな。」
「ぶっ壊れじゃねぇか!あぁ…色々想像してしまうな。そういえばゲイルのも見たことなかったな。見せてもらってもいいか?」
「もちろんだとも」
《鑑定》
天災龍:ゲイル
HP:35000
MP:20000
筋力:5600 素早さ:4600
魔力:4200 精神:2000
運:900
スキル:風魔法Lv.60、雷魔法Lv.60、天候操作Lv.20、空中感覚Lv.30、超加速Lv.15、龍の咆哮Lv8、龍の羽ばたきLv.10
「それぞれ龍のスキルは違うのがあるんだな…特性みたいなもんかな?」
「おそらくそうなのだろう。そのうち披露することもあろうからそれまで楽しみにしておってくれ。」
「わかった。そういえばシラナは海のあちこちをしっているのか?どこかの海底に遺跡があったり、お宝を見つけたり…とか?」
「う〜ん妾も海龍として自我をもって物心がついたのもここ数年で他の地域の海はよう知らんのじゃ。すまぬのぉ」
「そっか…まぁまた色々調べよう。シラナは蛇のように体が長い龍だけど、ゲイルみたく小さくなれるか?同行するのにここまで大きいとさすがに町とかには入れない。みんながビビッて構えてしまうよ。」
「ご主人様ほど強ければ関係ないのだろうが、そこいらのニンゲンには畏怖の対象じゃろうからな。……それ。これくらいでいかがかな?」
30m→1mくらいにサイズが変わった。
これならふよふよ浮いてても説明できそうだ。
もう騒動が終わったことをしらない冒険者や衛兵達がすごい勢いで海岸へ向かっていく。
「あ…あの〜」
ドドドドドドドドド…
問題が解決した旨を伝えたかったが、声をかける間もなく怒涛の勢いで通り過ぎていった。
「まぁ…いっか…ギルドに報告でいいよね。ゲイル、王都までお願いできるかな。」
「あのすれ違った者たちは放っておいてよいのか?」
「いいんじゃない?ガヤガヤする人達がいないうちに報告終わらせた方がたぶん楽じゃないかなと思うよ」
「無駄に騒がれては疲れてしまうものな。さぁ行こうか。」
ゲイルに乗り王都の手前までひとっ飛び。
門をくぐる時には2頭とも小型化してもらった。
そのままギルドへ直行して報告に行った。
「あの〜さっきの海龍騒ぎなんだけど、解決してきました!」
「今そんな冗談言ってる暇じゃないんですよ!わかってますか?海龍ですよ?そんなすぐ倒せるわけないじゃないですか。」
「いや…ここに…いるんだけど。その海龍。」
「はぁ?何言ってんですか?その蛇が海龍だなんて嘘言っちゃあいけません。嘘ついて報酬もらうなんて牢屋行きです。」
「だって。シラナは蛇なんだとさ。」
「ニンゲンごときが妾を蛇扱いしおって。」
「喋った!すごいモンスターを連れているんですね。それでさっきの嘘についての謝罪がまだなんですが?」
「はぁ〜どうしたら信じてもらえるんだろうか…さすがにここで洪水を起こすわけには行かないしな…」
「洪水?何を言ってるんですか?そんな蛇に無理ですよ!本当にできるなら見せてくださいよ!」
ギルド受付はできないとたかをくくってドヤ顔を押し付ける。
「もう話にならないな!広場まで1回でてみてもらっていいですか?」
「はぁ〜広場に出て何するんですか?これ以上恥の上塗りしてどうするんですか?」
「来てくれないなら町が悲鳴で溢れますが大丈夫ですか?」
「何を言ってるんですか?もうこんな問答してるほど暇じゃないんです。広場に出れば終わるんですね?さっさといきましょう。」
噴水のある広場に到着した。
「皆さん離れてください。驚くと思いますが、敵意はないので攻撃しないでくださいね。さぁシラナ元の大きさに戻って。」
大きくなるシラナをみて周りからは悲鳴や感嘆の声があがる。
完全に元の大きさに戻るには狭かったので7割程度におさめた。
「どぉ?これでもまだ嘘だと言うのかな?」
「はわわわわ…すみません!すみません!お許しください!信じますからこれ以上はご勘弁ください。」
「シラナ戻っていいよ。」
「嫌じゃ!あの娘は妾を蛇なんぞと言いおった。謝罪の言葉を聞くまでは許さんぞ。」
「はわわわわわわ…すみません!すみません!蛇なんかではなく偉大なる龍でございます!間違った私をお許しください!」
「まぁよかろう。」
しゅるしゅると小型化していく。
「さぁ報酬の話をしようか」




