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七罪の裁定者  作者: まーるぽー
第3章・中立学園都市国家ゴンドヴィル前編

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第60話

〜3日目〜


31層からはまた風景が変わった。

完全に別世界になった。

洞窟、石造りの迷路風ときて今度は森林というか密林って感じだな。


大きい木があちらこちらに、植物も大きいものばかりで…


目の前に現れたのはでっかいアリ!

大きい世界じゃなくて俺が小さくなった世界に入り込んだ感じだ


アンデッドエリアを抜けると今度は虫エリアになるらしい。


[この階層よりスキル:転移は使用不能になります。]


最低限ここまで上がってこないと帰りは転移できないってことね。脱出用の魔道具があってもだめなんだろうな…これは戻ったら先生達に伝えないと。


アリしかでてこない階層でのボスもアリだった。

節があるからそこを狙うとダメージが入りやすく倒しやすい。だがそれ以外はしっかり硬い外皮に包まれていて半端な攻撃では無駄になってしまうかもしれない。


違う層に出てくるカタツムリは殻と粘液のせいで物理攻撃が届かないから魔法の連発の戦闘になるし、カマキリの出る階層では逆に魔法抵抗が高く物理攻撃しか届かない。


40層にはトンボのモンスターがでてくる。

回避率が高くなかなかあたらない。

神獣達も魔法を乱発させられて少し疲れているように見える。


ボス部屋には大きなトンボがでてきた。

まわりに小さなトンボがいてそれが飛び道具のようにこっちに向かってとんでくる。

避けた後にトンボが岩にぶつかると爆発する。


「え?特攻爆撃トンボかよ!」


避けるためにあちこち走っても的確に狙ってくる。

「複眼ってすごいな…どこまでも視界として見れているのかよ!」


ボストンボに近づくと特攻トンボは動かない…


「さすがに自爆はしたくないよな!」


なんとか羽を切り落とし、討伐完了!


「今日はここで野営だな。」


食料や物資はまだまだ余裕あるから問題ないが、野営して回復しているものの繰り越し疲労が少しずつ溜まっているようだ。

ぐっすり眠り3日目を終えた。


〜4日目〜

41層に踏み入った瞬間に神獣達が消えた。


「おい!どうした?どこいった!?」


[ここからは神獣化スキルは使用不可となります。]


「そういうことか…これからは一人でがんばれってか…」


ここから密林なのは同じだが、モンスター種が変わってきた。

41層では猿がでてきた。

すばしっこいし、複数で連携をとってくるので少し厄介だが、単体の攻撃力自体はさほど高くない。


その後はオランウータン、マントヒヒ、ゴリラ等のタイプのモンスターが続いた。

密林な状況を活かした配置である。


ゴリラまでいくとスピードよりもパワーが目立つ。握力も半端じゃないから周りの木を武器にしたりして大暴れ。

距離をとってアルテミスの貫通力で頭を射抜く。


「ふぅ…なぁにが森の賢者だよ!ただの暴れん坊じゃねぇかよ!」


そしていよいよ50層に到達した。


「あれ?何もない?いや、真ん中に何かある!」


50層は今まであった安全地帯部屋とも違って部屋の真ん中にテーブルがおいてある。


いすもあったので座ってみた。


[ここはこのダンジョンの最下層です。踏破したいならば最後は武力ではなく知力で通過してください。]


頭に音声が流れてきたと思ったらテーブルを挟んで向こう側に何かが現れた。


見覚えが…ん?…俺だ。

俺の分身体のようなものが対戦相手らしい。


テーブルの上には前世で見たことのある8マス×8マスの台が…

そこには片面が白、反対面が黒の平たい石が置いてある。


もしかして…これは…リバーシか!


知力の試験がこれかよ!

昔っからこれだけは誰にも負けなかったんだよね〜


「でも相手が自分ってことは…」


同じ動き、同じ思考の相手と戦うのは本当に大変で突拍子もない手を打ったはずなのに向こうも同じように打ってくる。

さすが自分だ!


結果はドロー。32対32になってしまった。


[勝敗がつかなかったため、別な試合を準備します。この試合では引き分けは認めません。必ず勝敗をつけるように。]


あれ?何も変化ない…?


石がなくなったと思ったら今度は数種類の駒が現れた。

騎馬や塔、王様…チェスだ。


なんでこんなに地球のボードゲームがでてくる?

もしかして俺がここに座ったからか?



ただ静かに駒を動かす音だけが響いている。

そして…


「チェックだ!」


向かいにいた俺の分身はボロボロと崩れ落ちた。


テーブルにあったチェスのセットは消えて文字が浮かび上がる。


「よくぞここまで辿り着いた。戦闘能力や状況判断等とても評価すべき攻略だった。最後に褒美を渡そう。そこの魔法陣に乗ってほしい。」


「え?褒美!?いくいくー!!」


読み終わるとテーブルが消失し、そこに魔法陣が浮き上がってきた。


「え?転移?」


序盤のような洞窟フロアに飛ばされたようだ。


「ここは?どこに飛ばされた?」


目の前には台座に乗った大きな盃がある。それ以外何もない部屋だ。



呼び出していないのにアイテムボックスから以前入手した炎の雫がころんと飛び出してきた。


これって…

あの5層の裏ボスのドロップ品だよね。

文字化けした何かの鍵ってでてたはず。


鍵ってことはまだ何か続きがあるってことか…


ん〜疲れたから一旦休もう!

食事と寝具を取り出し一休み、一眠り。


〜5日目〜

さぁしっかり休んだし、行ってみよう。


このタイミングで出てきたんだからこれを使うんだよなぁ…

手にある炎の雫は何も変化はなさそうだ。


たぶんここだよね…

盃の上に置くとガラス細工のような炎の雫の中に炎が満たされていく。

すべてが炎になると強い光を発した。

思わず目を腕で覆った。

目を開けるとそこは…


白い空間だった。


「ここってもしかして…」


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