第5話
ついにきた
ジョブ判別の儀
良くて追放
最悪その場で処刑だな…
「いいジョブになるといいね!いってらっしゃい!」
屈託なく笑う姉には申し訳なさしかない。
でもこの笑顔こそ救いなのだと心から思う。
荘厳な教会
不正がないようにと親が聖職者だと違う司祭が来て執り行うようだ。
司祭、父様、騎士隊長、俺の四人だけの空間。
「それでは始めます。」
「ここに両手を置いてお名前をお願いします。」
透明な水晶の板のような物に両手を置く
「マァト・テミス!」
水晶板が光り、文字を打っていく。
名前とジョブを映し出す
マァト・テミス
ジョブ:七つの大罪
「なんだこれは!!」
父様の叫びが響く。
「司祭殿よこのようなジョブ見たことあるか?」
「いいえ、私は初めて見ました。ですが、この名前はいかがなものでしょうな。」
「聖職者の家系に大罪などとつくジョブに目覚めるなどありえん!本当に私の子どもなのか?いや、違う!私の子ではないのだ!私の子であるはずがない!」
隊長に向かって父様は
「我が家には五男はいなかった。四男一女の5人兄弟。違いないな?」
は?何言ってんだよ!このクソたぬき!
って一瞬思ったけど、命を大事にしたいから続きの言葉を待とうかな
「仰せの通りでございます。」
「今日はたまたま気分がよかったから判別の儀を見に来た。そうだったな。」
「はい。」
震えているのか鎧の細かい金属音が聞こえる。
「我が家にこんな出自のわからんやつは絶対に入れるな。そうだな…こんな不吉で意味のわからんジョブ持ちは不幸をもたらすかもしれん。魔王領にでも捨ててこい。どうせ3日と保つまい。」
セーーーーーフっ!!!
よかったー
処刑ルート回避!!
チャンス残ってた
ん?魔王領?私Lv.1なんですが…
モンスターはちょっと遠慮したいんですよねー
「司祭殿これを。今日はどこぞの浮浪児のジョブ判別の儀でしたな。」
聖職者が聖職者に金で黙らせられるの図
「家族には…そうだな…」
「神罰が下りその場で死んだことにしておこう。」
「おい」
どこからともなく黒装束が現れた
忍者だーーー!!
即死回避したから自分のピンチを少し楽しんでいるようだ
「アレの母親には金を握らせてやればどこへでも行ってくれる。証拠を残すな!」
「御意。」
「部屋の荷物も、家中の形跡すべて消して、誰にも悟られるようなことはないように。」
外には教会騎士ではなく父様の私兵が数人がすでに待機していた。
馬車にいれられ北の山脈に向けて走り出した。




