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第4話

夕食後


父様の部屋には長男ドークスもいた。

裏商売も引継いでいくのだろう。


兄から告げられたのは

「お前はガキにこれを飲ませろ!ガキ相手にはガキの方が信じられやすいだろうからな。」


手伝いとは昏倒薬を子どもに飲ませることだそうだ。


「せっかくの商品に逃げられたり暴れてキズモノになったら価値が下がるからな。」


子ども=商品?

人身売買か

これが聖職者かよ!!


3人は馬車に乗り込み街の少し薄暗いエリア(貧民街)に到着した。


「後ろ暗い者との密会や接触がバレるとマズいから、お前が薬を飲ませて薬が効いてるのがわかればその場を去る。後は運び屋が連れて行く。」

ドークスは慣れた流れのような説明をした



薄暗い少し広めの地下室。

外からこんなのがあるようには思えなかった。



泥だらけの破れた服を渡された

「ガキ共に混じってろ。そのうち俺が薬もってくからビビりながらも飲んでも無事だと証明しろ。お前のは薬剤なしだ。赤い印がついたコップ。間違うな。赤だぞ。」



俺は一人でも生かせないか

逃がせないか

考えた。

中途半端にすれば殺されて終わりだ

考えろ。

大丈夫まだチャンスはあるはずだ。


子ども達に紛れ、スタンバイ完了。

「あなた、誰?さっきまでいなかったよ?」


早速バレたー!!



真相伝えるしかない。

「これから君たちは薬を飲まされてどこかに売られる。たぶん中途半端に逃げると追手の手で殺される。飲んだフリ。寝たフリ。をなんとしても続けるんだ。たぶん薬が効いてると思えば警戒心が薄れてチャンスがあるはずだ。」


せっかく飲んだ薬が効いてなかっただけなら

誰にも責任は問えないはずだ。


薬を届けるドークス。

念には念を入れてマスク着用して顔を隠している


「お前たち!この薬の効果を試したい。朝までなんともなければしっかり金貨を渡して帰すことを約束しよう。」


治験のテイで貧しいエリアの子どもを集めたようだ


赤いコップの中身をグイッと一気飲み

まわりに安全アピール

「なんともない。大丈夫そうだよ。」

続けて子どもたちが飲んでいく


あー頼むからみんな上手くやってくれよー


全員は助からないかもしれない。

逃げ遅れた者、薬を飲んでしまった者

抱えながら逃げられる体格の者は一人も見当たらない。


一人でも多く逃げてくれたら僥倖


俺も10歳までのチャンスは捨てられない

できるのはここまでだ。



寝ている様子の子どもたちを確認して地下室を後にした


翌朝父様に呼ばれた


「お前がやったのか!?」

「これだから賎しい生まれのものは信用ならないな」


子ども達はうまくやれたようだ


「なんのことですか?」


「商品の大部分が地下室から抜け出したようだ」


「飲ませて薬の効きを確認したんじゃないのか?」

「この仕事の重要さをわからないやつには躾が必要だな。こっちへこい。」


父様の部屋には隠し部屋があったのだ。


それからというもの表沙汰にできないために

呼び出しては隠し部屋で躾と言うなの折檻を受け続けた。顔や腕などには痕をつけないように周到にしながら…


それから3年が過ぎた

この3年間毎日とまではいかないものの父様から「躾」をされ続けた。

たまに母様からは妾腹な出自を

「これだから賎しい生まれは…」

なんてことを言われたりもした。


ただ一人ディケ姉さんを除いてはみんな味方ではなくなった。

姉さんだけは変わらず接してくれる。

これがなければ脱走するか自決するかしていたのだろう。


前世でブラック企業を生き抜いた俺の精神力でもなかなか厳しいもんだわ




いよいよ10歳

七つの大罪が試されるときがきた



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