第43話
海に揺られて早6日…
船の上って…
あぁ〜暇だ!
《鑑定》
《色欲》このスキルではテイムが使用可能です。
レベルがあがれば魅了や洗脳も使用可能になる。
いつの間にかもらった大罪スキル色欲さん。
テイムか…
すでに神獣さんがいるからな…
背中に乗せてくれる誰かなら欲しいかも!
「マァトは船酔い大丈夫なんだね。この日数で船酔いするのは本当にキツいもんね」
「船酔いは全然しないけど、船旅って何もないから本当に暇だね。せめて釣りでもできたら気晴らしになったのにね…」
釣りができないのは誤ってモンスターを引き寄せてしまう可能性があるからだ。
「まぁ明日には到着するからもう少しの我慢だね。」
「いや、今回は風がすごくよかったからな。今晩には着くと思うぞ!もし宿が大変なら一晩船で寝てもいいんだぞ」
船員が俺の肩に組んできて教えてくれた。
「いや、遠慮させてもらうよ。俺は海の男じゃないから地に足のついた生活をしたいから宿を探させてもらうよ。まだ時間はあるだろうし一眠りしてこようかな。スティア!近くなったら起こして〜」
「わかった。ごゆっくり。」
船員の話通り予定より一日早い晩に到着できた。
まだ街の灯りは消えてなかったので食事とともに宿に入った。
揺れていないはずなのにベッドに入っても少しゆらゆらした感覚が抜けなかった。
翌朝朝早くから乗合馬車で移動した。
港町から2つ越えると王都に到着した。
「スティアは王都が地元なのか!都会っ子なんだね。」
「ドワーフ王国ムドリンゴが王都ムゴルにようこそ!ようやくついた…実家の工房まではそんなにかからないから歩こうか!」
「おっ!工房見るの楽しみだ!」
しばらく歩くと煙突のある大きな工場についた。
「到着!ここが我が家バイス工房だよ!」
「えっ?ここ?デカすぎない??」
一区画まるごとここの工房のようだ。100m×100mくらいの大きさがあるな…
「武器防具作成から魔導具までなんでも作ってるから広さが必要なのさ!職人もいっぱいいるよ。もちろん実家だから生活スペースもね。」
工房から入ると
カンカン
ガチャンガチャン
プシュー
色んな音がしている
「ただいま!」
「おぉ!おかえり!よく帰ったな。ん?そちらは??」
「あっ…ルームメイトのマァトと申します。この度夏休みを利用してスティアの帰郷に同行させてもらいました。」
「父さん!ここにいる間泊めさせてあげたいんだけどいいかな?」
「もちろんだ!息子がお世話になってる人だ!存分に楽しんでいってくれ!ガハハハ!」
「マァト!明日鉱山に行こう!いい石がとれたら君の剣を打ってあげられるよ。」
「俺の?いいの?楽しみだね!ぜひ行こう!」
この日はまだモルダーは学校から到着していなかったが、バイス家のみんなと夕食をとれて楽しい晩餐となった。
翌朝
「マァト宝探しがんばろう!」
「おうっ!」
王都の西端に鉱山の入り口がある。
鉱山と言っても高い山というより地下坑道のようなものなので入り口自体の標高は高くない。
「マァトとはクラス違うから行ったことないけど学校のダンジョンに一緒に行ってる気分になるね!」
「確かに。モンスターでるの?」
「王都のこんな近くでモンスターでたら大変だよ。でもここの坑道で採掘される各種鉱石は時間が経つとまた生成されるんだ。まるでダンジョンのモンスターみたいに。だから取り尽くすってことがないから気にせずどんどん掘っちゃって!」
「なんだか不思議な坑道なんだな〜あっ!なんか光って見えるのはあれはなんかの鉱石かな?」
「正解!あれは銀だね。光属性の魔石を合わせて精錬すれば聖銀という金属でアンデットや悪魔に対してよりダメージを与えられたり、受けるダメージを減少させたりというような効果があるよ。」
「へぇ〜金属に属性を与えることができるんだね。スティアのジョブにも関わってくるやつだね!」
「そう!属性の魔石は僕の力でどうにかなるからそれに使う金属が見つかるといいんだけど…」
歩きながら岩を少し削ったりして少しずつ奥へ進んでいく。
奥で少し光ったと思ったらそこへスティアが駆け寄る。
「大当たりだよ!マァト。ミスリル鉱石だ!魔力への順応性が高いから自分の魔法をかけて魔法剣なんかもできると思う!もし魔石を使うなら身体強化とかにした方がいいかな。」
「おおっ!すごいね!…ってどんくらいすごいかわからないや…ただ綺麗な黄緑色の鉱石なことしかわからないけど、効果は素晴らしいんだね!」
「このサイズなら半年に1回見つかるかどうかくらいだよ。これなら剣だけじゃなくて違うものも作れそうだよ。」
「そんなに大きいんだ!製作はどれくらいかかるものなの?」
「どういう魔石を作るかにもよるけどだいたい5日〜1週間もあればできると思うよ。」
「それなら女の子でも使えそうなナイフかレイピアは作れそうかな?」
「ハルに…かな?」
「そのつもり。いざという時に身を守れるものがあるといいなって思っててさ。本当は姉さんにもあげたいんだけど、俺からの贈り物を身に着けてたら家で何言われるかわからないからさ…」
「ナイフというか短剣2本ならこの鉱石で間に合うから僕の練習台ではあるから結果に保証はできないけど、作らせてよ!あのお方に持ってもらえるなら光栄さ!」
「ありがとう。」
「ただ…ね…その…」
「気にしないで!作業の邪魔するつもりも急かすつもりもないから図書館で情報収集してるよ!」
「せっかくこっちまで来てもらったのにあんまり構えなくて申し訳ないな〜と思って。」
「図書館での調べものも目的の一つだから気にしないで!その土地にしかない伝承とかほかの地域とねじ曲がった伝わり方した歴史とかあれば何かのヒントになるかもしれないし。」
戻りながらさらにミスリルと魔力のこもった魔鉱石というものも発掘して工房に戻った。
「おう!スティアずいぶん掘ってきたな!しかもミスリルまでか!運が良かったんだな〜」
「うん!そうなんだよ。すごいでしょ!父さん工房借りるね!マァトのために剣を作りたいんだ。」
「ミスリルは大変だ!少し手伝うから頑張ってやるんだぞ。」
「ありがとう。がんばるよ。」
スティアは五日五晩ハンマーを振り続けた。
そして…




