第37話
大きな広間のような部屋に少しの泉のある空間。床にマットを敷いて寝ればぐっすり寝られる。
人数が多い分いびきや寝言もなかなかのもんだ。
俺の近くはなかったが、寝相が悪いやつもいる。
朝の時間になり少しずつ周りの者も起き始め泉で身を整えたり、朝食の支度をしたりと動き始めている。
カンカンカンカンカンカン!
激しい金属音が鳴った
「お〜いっ!起きろ!太陽は届かないが朝だぞ!今日も忙しいんださっさと準備しろ!」
先生は朝からとっても元気だ
………
「今日はここ4層と5層を攻略してまたここまで戻ってくる予定だ。モンスターも少しずつ強くなるからこれまでより進みも遅くなる可能性があるからできる限り急いで動くようにな!」
先生の言った通りモンスターとの戦いはこれまでより少し時間を要しているようだ。
4層にはスライムが出現する。こいつらは物理攻撃が効きにくい。魔法攻撃か核を一突きにしないと分裂したり回復するため時間がかかってしまう。
俺の順番の時以外はね…
傲慢の弱点看破の能力、アルテミスの必中を組み合わせれば一射一殺が可能だからだ。
いままでのフロアよりは手こずったもののボス部屋へ到達した。
ズズズズズズズ
扉の先には大きなスライムが。
しかも核が3つある。
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トライコアスライム
Lv.14
HP:700 MP:100
筋力:30 素早さ:20
魔力:50 精神:10
運:5
分裂Lv.4、水魔法Lv.3
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もちろん俺の出番はないらしい。
「こいつは見ての通り核が3つあるから3回倒さないと終わらないぞ!戦闘班は声かけや仕掛けるタイミングよく見定めろよ!」
先生の声かけで戦闘班は少し前へでて前衛が
「大きい分そこまで速くないはずだ!俺達がかく乱するから後衛はダメージよろしく頼む!」
それと同時に弓矢を射ったり、魔法を撃ったりと遠距離攻撃主体で削っていく。
「マァトなら一瞬で終わっちゃうの?」
いつの間にか隣にハルがいた。
「手間取ったフリが必要なら演技プランをくれ。3つの核の位置が動かないならすぐ終わるだろうな」
善戦をしているなかで2つの核を破壊した。そうするとパターン変化が起こる。スライムの体内を目まぐるしく核が移動している。
「さすがにこうなると少し面倒くさいね。でも弓矢縛りじゃないならどっちにしても…」
先生が後衛にヒントを与えていた。
急に氷の魔法が集中して使われるようになった。体温が下がると核の動きが鈍くなるからということだそうだ。
かなり冷やされると核はほぼ動かなくなった。そこへ弓矢や土魔法で核を狙い撃ち、ボスは倒された。さすが低階層のボスは明確な攻略法があって助かる。
5層に降りたが今回は休憩なしだそうだ。
「今日は昨日以上に急がないとならないからここは休憩カットだ。ダメそうな奴はいるか!?」
そんなこと言われたら休むって言えないよ…先生
5層では木の人型モンスターのトレントがでてくる。
何度か前線にでても弱点看破と威力増加使って一矢で倒すため敵がでてきても俺は一体しか倒したらダメってルールが課せられる。
ん〜つまらんっ!!
アルテミスの効果使わなくても弓術スキルで命中精度あがるし、攻撃力も上がるから全然練習にならない…
「2、3回も回ればもうどんなもんかわかるだろうから慣れるまでは大変だろうががんばれよ!」
そうだった。月に1回潜るんだった…
そのうち俺監督する側になるんじゃないか…?
トレントは前衛と後衛どちらからでもダメージが入るが少しHPが高いため削るのに時間がかかる。
4層よりかは倒す手段があるから少し早く進んでるように思える。
ようやくボス部屋に着く頃には時間としたら夕方になっている頃合いだ。
ズズズズズズズズズス
扉が開くと大きな黒い木が立っている
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ブラックトレント
Lv.15
HP:800 MP:100
筋力:40 素早さ:20
魔力:50 精神:20
運:.10
土魔法Lv.4、枝打ちLv.3
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「え〜ここで1つ力試しをしたいんだがいいだろうか?」
みんなが先生に視線を送っている。
「マァト!1人でいけるか?いけないなら俺も手助けするが…」
「いいの!?先生!一人でやっていいなら一人でやります!先生の手助けは要らないよ。」
みんなの輪から一人前へでる。
黒い木根のような枝分かれした足、腕も枝分かれしたような長いムチのよう。
近距離に入ると危なそうなやつだな。
移動はあまり速くないから剣を使わなくてもいけるっしょ!
距離があるから土魔法で牽制してくる。近づけば枝の攻撃か。遠近のバランスはよさそう。
でもどーせなら1発で派手に倒そう!
「先生!一発で落とすよ!他の人の為にならないけどいーいぃ?」
「やれるんならやってみぃ」
「ほーい」
アルテミスの力を借りるか
貫通、威力増加、速度上昇、さらに弱点看破も。
弓を引いて力を込める。魔力も込める。
魔力吸うの止まらないな…
あれ?これって…
あ!ヤバいヤバい!これ以上は!
シュっ
…………
あ、これダメなやつだ。もう間に合わない。
ドガンッ…ガラガラガラガラ
トレントを核ごとスコンと貫通して倒すどころか壁に大穴を空けてしまった。一発KOだ!…いや!やりすぎた。壁削るんじゃなくて穴開けしまった
「さすがにそれはやりすぎだ。強いのはわかるが少し調整することも覚えた方がいいぞ。…ん?ちょっと待て。マァトまだ終わってないぞ。気を抜くな。」
大穴からトレントの胴体くらい太い腕が四本でてきた。
穴に引っ掛けた腕で勢いをつけてボス部屋の中央までひとっ飛びだ。
「ここの壁を破るとはなかなかに剛力よ。本来の道筋とは違うがワシの姿を見たのであれば舞台に上がらぬわけにはいかぬのぉ」
身長は8mくらいで前で腕組みしているがその他にも脇の後ろの方からも左右それぞれ一本ずつ腕が生えている。
「ガハハハ!久々にワシのもとにたどり着いたやつがおるんか。さぁかかってこい!我が名はヘカトンケイル。強者よ一戦頼もう!」
《鑑定》
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ヘカトンケイル
Lv.60
HP:18000 MP:8000
筋力:1600 素早さ:1500
魔力:1400 精神:1600
運:500
多腕Lv.24、並列思考Lv.20、心眼Lv.20、一閃Lv.18、風魔法Lv.16、火魔法Lv.18
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いやいやいやいや!
これ5層のレベルじゃねーわ!!!
裏ボス的な??
これ先生でもキツくね??
「先生!みんないると流れ弾で死にかねない。冗談抜きで。俺を指名してるらしいから行くけど、みんなの守りは任せて大丈夫そう?」
「任せろ。ボスは頼んだ。」
この多腕のスキル欲しいな…
並列思考もあるなんて!
ある程度ちゃんと戦えるかな?
スキルは欲しいけどみんなの前で強欲使いたくないな…
格闘しながら密接した時にでも使うしかないか…
「打ち合わせは終わったか?邪魔せんのなら周りの者には危害は加えない。ワシは武人として一戦申し込んでおるのだ!一対一だ!」
「わかった。さぁ始めよう!」




