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第16話

洞窟の中は少しひんやり肌寒い


アイテムボックスから松明用の木を取り出す。

ボゥッ

「さすがに火の玉乱発するわけにもいかないしね」

「アイテムボックス…本当に不思議じゃが、とてつもなく便利よのぉ。」


少し歩くと広い空間に出た。

「壁画だ。これはなんだろ…この羽の生えてる人は天使か?てことはその上にいるのは神か?」


「おそらくそうじゃろな。下にもヒトらしき者もたくさんおるわ。」


「かすれて読めないな。つまらない…神…遊び…魔族…王の創造?」


次の絵には神が黒い魔物のような者に光を与えているようなものだった


「過ぎた力…つまらない…駒を増やす…種を増やす」


「どういうことだ?神が遊びで魔王を作って強すぎたから反対勢力をニンゲン等からもださせたってこと?ふざけんな!おもちゃじゃねーよ!!」


「これも一つの歴史の側面なのじゃろうな。世に伝わらなかった埋もれた真実というのかの。我々魔族は世界に飽きた神が作った配役の1つと思うと少しやるせなさを感じるの。それに種を増やすということはそこでエルフや龍人、獣人が作られてその子孫が今に至ると…うーん…」


3枚目にはヒトの5つの集団の上に着飾ったそれぞれ一人が描かれている


4枚目にはその五人と大きな黒い人型モンスターのようなものが対峙している。


「勇者パーティと魔王の戦いかな?」


「多少ズレはあるが聞いていた話にかなり近い流れで来ておるのぉ」


5枚目を見てゾッとした


「魔王の墓に神が杖を振っている?しかもめちゃくちゃ笑顔じゃねーか!サイコパスか?」


「サイコパス?魔法か何かか?」


「あ…ごめんなさい。んー要するに頭がぶっ飛んで危ないやつってとこかな。」




「つまらない…また起こす…戦い…争い…刺激」


6枚目は神を七人の天使が囲っている絵だった


「神…力の暴走…封印…七天使」


「争いが、闘争がないとつまらないからまた魔王を起こそうとしたけどやりすぎだって七人の天使に神が封印されたってとこかな?」


「魔族領もここまで平穏になったのに魔王復活なんて危ない話御免被りたい!元々ニンゲンだった手前愛着もある。こちらから火の粉を蒔くようなことにはなってほしくないのぉ」


7枚目この世界の地図に7人の天使とそこにそれぞれ剣、槍、弓、杖、兜、盾、鎧が描かれている。


たぶんここにあるのは弓だ

よくある全部集めると願いが叶う系のやつ!?

それともラスボス登場のパターンかなぁ


「神の器…約束の地…再臨…どこだ…」


8枚目には人を槍で刺す絵だ刺されてる人の上には神がいる。


「神の器なる者に憑依して再臨するがその場所は天使にわからないから器なる人物は早々に殺せってところじゃろう」


ここで壁画は終わった。


「歴史の裏側みたいな感じなのかな?正史がわからないからとりあえず神は信じちゃいけなさそうな雰囲気だね。」


「聖教国の者がなんてバチあたりな!」


「師匠!悪い顔してる。そんなニヤけてたら魔王がやってくるぞ!」


「ハハハ!それは御免被りたいのぉ」


少し歩くと明るいところに出た



「あぁ。キレイ!」


天井のどこかの割れ目から月光が入ってきて奥の天使像を照らしている。まるでスポットライトだ。


「ここで行き止まりなんだね。神を祀った洞窟って聞いてたけど、祀られてるのは天使だったね。もう行き止まりだし。」


「あの天使像、不自然じゃないか?何か持っていた物でもありそうな手の具合ではないか?」


「たしかに!」


その瞬間頭に鳴り響く声


《試練を受ける資格がある。一度こっちに来てもらおうか。》


声が聞こえたと思ったら俺は一人になっていた。

「師匠?師匠どこ?」



目の前に大きな白いのが喋った

「いきなり一人にしてすまないが、君には資格がある。」


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