第15話
《鑑定》
暴食:空間の支配能力。今レベルではアイテムボックスが使えるようになります。MPを使用しないが、魔力やMPの量に依存して保管可能サイズが拡大。
レベルアップすれば空間転移も可能になる。
キターーーッ!
アイテムボックス!!
「師匠!スキルが増えた!アイテムボックス使えるようになった!!」
「なぜに今??それにしてもアイテムボックスとはなんぞや??」
ゲーム知識先行しすぎてこの世界のベーシックを考えてなかった。
レアスキルということね。
「簡単に言うと倉庫を常に持ち運べる…みたいな感じかな?任意に荷物を出し入れできる俺だけの異空間を手に入れたってとこだよ。だから今度からは食料を保存袋にいれて運ばなくてもアイテムボックスに入れておけば好きな時に出し入れできるよ」
「なんと有用な!旅をするにこれがあればとても楽になるな。してどれくらいの量がはいるのだ?」
「具体的にはわからないけど、魔力とかMPの量次第なんだって。俺が成長すればするほどたくさん運べるみたいだよ。」
「嬉しい知らせはいいのだが、ひとまず食料探そうかの」
「あぁぁ。思い出させられると急激に空腹が…」
ぐぎゅゅゅううぅ
聞いたことない音が鳴った
「ハハハハ!あの熊たちを刺激せんように少し離れて探そう。」
「はい!」
〜またさらに3ヶ月が過ぎた〜
とある港町で話を聞いているとこの町のそばにある海岸の岩場に海の方から入れる洞窟があるらしい。そこには昔から神を祀った祠があるとのこと。どれくらい昔からあるのかわからないからみたことのない歴史的なものがあるかもよ!って話。
しかもさらに神秘的なのは満月の夜じゃないと入れないらしい。潮の満ち引きなのかな?
ミステリーってよりロマンチック!
満月の夜は3日後のようだからアタックしてみよう
3日間町の図書館や聞き込みをしてわかったのはとてつもなく古くからあるということ。満月の夜に入口が開くが、険しすぎて誰も入ったことがない。岩のきり立った岸壁の水面から行ける高さでも崖の上からはいれるほどの高さでもないためにそのようなことになっているらしい。何人か命知らずがチャレンジしたものの帰ってきた者はいないという。
満月なのを確認して出発
「満月なのはなんの意味があるんだろうね?」
「昔から月には魔力が宿っており、月光には神秘的ななにかを引き起こすような伝承はいくつも聞いておるぞ。」
「そんなもんかねー。そういえばこの世界で神ってどんな存在なの?」
「ワシが伝え聞いておるのは、この世界には昔本物の魔王がおってのぉ。圧倒的な武力にニンゲン族達は為すすべがなかったのだ。その魔王を倒せるほどの力を魔族以外のものに分配して均衡をもたらす者。世界の調律者といった具合かのぉ。もうその魔王は数千年前に死んでおる。今のところ復活することもない。」
「そこから魔族領ではなく魔王領と言われて魔族は怖いものだとニンゲン族には伝わったと。力の分配って?」
「ニンゲン族には特殊な魔法があって本来ならば数十年に一度違う世界からニンゲンを呼び寄せるのじゃ。そのニンゲン達には呼ばれた国によって勇者、竜騎士、剣聖、賢者、聖騎士の5種類の特別なジョブを持ってこちらの世界にくるのだよ。それ以外のものだとしても基本的には異世界から呼ばれた者には強力なジョブやスキルが与えられることが多い。だから魔王なき後もあの手この手で何回も自国に召喚して兵器利用されておるようだ。」
「じゃあ俺は…」
「お主もワシも死んでこっちに来ておるのじゃ。呼ばれたというより流れに呑まれたのかたまたま流れついたというくらいじゃろう。さぁそろそろ見えてくるはずだぞ。」
月明かりが丸く岩に当たっているところがポッカリと開いている。
そこが洞窟の入口のようだ。
我々の身体能力ではなんの苦もなく入り口に飛び移れた。
下は荒波にで上は切り立った崖。
確かに命がけの先入になる。
「なーんもみえないね。遠くまで真っ暗だ。」
「お主火魔法使えるようになっておらんかったか?灯り代わりに軽くうってみぃ」
「ファイヤーボール!」
ボゥッ
火の玉は100メートルくらいまでは見えたけどまだまだ続いているようだ
なんだかゾワゾワする
「進もう!」




