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第14話

旅が始まりノブナガを師匠と呼んでタメ口をきくまでの間柄になり、剣術も習っている。この3ヶ月でかなり成長したように思う。


あちこち歩いてモンスターを強欲したり修業と称して一人でモンスターの群れにぶん投げられたり、立ち寄った村では古代遺跡がないか聞き込んだり。

しっかり旅をしている。

レベルは30を超えてきたところだ。




スタートは魔族領の南西部からそこから西の端まで行ってから北へ南へしながら東へ進んでいる。

おおかた魔族領の半分くらいまてきたところだ。


とある山あいにて

「師匠!そろそろ野営地決めないと日が暮れちゃうよー」  


「おぅ…そう…だ…なぁ…」




飛び起きた。

というか寝ていた?

眠らされていた?


師匠の安否をたしかめる。

近くにいたはずだ。


テントのそばで寝っ転がっている。

「師匠!起きてー!!」


もともと眠りが深いので耳元で声をかけると


「うぉいい!びっくりしたぁ!なんじゃ?何が起きておる?」


「たぶんモンスターか何かの植物のせいで眠らされていたのではないかと…」


《鑑定》

ネムリ草

踏まれると花粉が噴出。それを吸い込むと急激に眠くなる。



「身につけているものは盗まれておらんな。だとすると…」


テントの中にあった食料品、飲み物すべてが消えていた。


「あー!やられたー!」

テントに続く足跡を見るに戦って勝てないのをわかって、食い物だけを狙ってきたようだ。

頭の回る狡猾なやつもいたもんだ。


「うーん困ったな。とりあえず狩りでもして晩飯を探そうか。」


「そうだね!お腹すいたなぁ」


師匠は1人で放っておいてもいいくらい強いから二手に分かれて木々の中を探索していく。


「なんかさっきより余計にお腹が空いてるな」

飢餓感が強く力がはいらなくなって少しフラフラしてきた…


《鑑定》

ハラペコ草

花粉をまいて極度の空腹にして外敵を無力化する。



まずい…ここ…から離れない…と…



「…ァト!マァト!おい!おきろ!」


「師匠?」


「よかった。目が覚めたみたいだな。」

「倒れてたんだね。ご迷惑かけてました。意識が戻っても空腹は治らないか。あーお腹すいた!」


視界の隅にみたことのあるズタ袋があった。

「あれ?師匠!あれ俺たちの保存袋じゃない?」


「おっ!そうかもな!見てみよう」


間違いない。中身は無かったが、近くに犯人はいるのだろう。


少し森に分け入ると大きな木の洞に犯人はいた。

いや人じゃないからなー


「クマだ!」

「しっ!あれらは番だ。たぶん身籠ってるから縄張り意識が強いはずだ。狙うならもう少しタイミングをみないと。」


「諦めませんか?」

「へ?いいのか?腹減ってるのだろう?しかもそもそもあれらは俺たちのもんだ。まだしばらく町までは距離あるぞ。」


「魔族領にもモンスターじゃない動物もたくさんいるけど、野生の獣でもその爪牙はモンスターにかなわない。ずっと見守ってやることはできないけど子を授かって育てる幸せを助けられるなら俺のわがままは忘れておくよ。」


「よく言った!!漢だな!」


《致命的な空腹にもかかわらず我を押し込め他者を思いやる心にスキルが発現します。》


《第三の大罪スキル:暴食が発現しました。》


え?暴食って食べる方じゃないの??


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