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第12話

見渡す限り淀んだ湖。

スライムらしきもは見えない。


「どこにも見えないなー」


「湖にいるなら同化しているように見えるからなんとかあぶり出さないと」


《傲慢発動》


湖に目を向けて鑑定してみた。


ベノムスライム

Lv.20


HP:500

MP:180


筋力:45

素早さ:70

魔力:80

精神:65

運:10


スキル:毒魔法Lv.4、分裂Lv.2、麻痺攻撃Lv.2


湖にばっちりいる。

さて…

どうしたものか…


「湖にいるとして、エサを使っておびき寄せることはできたりしますか?」


「あいつら雑食だからなんでも食べる。死体とか弱ってるやつとか抵抗されなさそうなやつに手をかけてる感じかな。」


「そこら辺にエサになりそうなモンスターいないか見てきますね!」


〜10分後〜


「戻りましたー!ツノウサギみたいなやつ見つけたから狩ってきました!」


ロープに括り付けて湖にポーン!


スライム釣りなんて初めてだ。

弱った動物や死体を食うくらいだから警戒心は強いんだろうな


湖面に浮くように仕掛けを作ったから食いつけばわかるはず!


ズズズズズ


エサに食いついたのかゼリー状のものに包まれている。

サルトンと息をあわせて

「3、2、1、今だー!!!」


一気に引き上げたらスライムも釣れた。


ベチャッ

地面に打ち付けられてた勢いで何個かに割れてしまったようだ…

いや!違う!分裂だ!

《鑑定》

ベノムスライム×3


早速分裂してきたのか



使えそうな攻撃スキルは水魔法くらいなのかな?


「アイススパイク!」

力を込めると氷の槍が宙に数本できあがる。

いや、これは槍じゃないもう柱だわ

調整しようとしてもパワー過多になるらしい


スライムに全弾命中した結果

あたりはさらにビチャビチャになったが、スライムの生命としての動きはもう感じない。


念のためもう一度湖に鑑定をするもなにもヒットしない。


《毒に冒された湖》

としかでてこない。スライムはこれ一体だけのようだ。


「たぶん退治しきったんじゃないかと思います!湖の毒水をどう浄化しましょうか?」


「残りがいないのであればあとはそこいらに生えてる毒消し草を毎日湖に投げ込んで2〜3日もしたら綺麗さっぱりしてるはずさ」


「ひとまず任務完了でいいのかな?」


「あとの毒抜きは村のモンでなんとかできるから完了でいいんじゃねぇかな?ノブナガ様に報告して終了ってとこだな。とりあえず毒消し草ブチ込んでおこうか!」


「了解です!」


毒消し草はあたりにたくさん生えていていくらでもとれそうなくらいだ。


帰り道に聞いてみた


「魔族の方々とモンスター(魔獣)の違いってなんなんですか?」


「んー。一番はニンゲン族や獣人に近くて知能の高いのが魔族で、モンスターは魔獣って言われるくらいだ。獣なんだよ。ただ仲良くなって飼い慣らしてるのもいるけど、基本的には闘争本能が強いから縄張りや仲間を守るためにドンドン戦いを挑んでくるな。逆に共通点としたら魔力がニンゲン族より高いってことだろうね。」


「そうなんですね!」






帰り道もお話している間にすぐ村に着いてしまった。


「ノブナガ様ぁ!毒のもとは退治してきたからあとは解毒、浄化で水は使えるようになりそうでさぁ!」


「ずいぶんと早いな。お主らが有能なんだろうな。マァトがワシに聞きたい話も色々あるだろうから明日にでもお茶にご招待しよう。今日はちゃんとした宿でゆっくり休むとよい」


「ご配慮感謝いたします。また明日よろしくお願いいたします。」


前世の話ができる人、そもそも前世があるということ自体の話ができる人そんな人は初めてだ。

そもそもノブナガって名前は十中八九あのノブナガだろう。


明日は転生について少しでも知る機会だろう。生きていくためには情報以上の宝はない!


それにしてもベッドで寝られる幸せをしっかりかみしめようか。

村の宿はとってもいい宿を紹介してもらって本当によかった。





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