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17/30

第17話 王都を掃除していただけなのに、住民から聖人扱いされ始めました

王都全域が清掃対象。

レン、ついに街単位で掃除を始めます。



王都。


人口80万。


汚染度31%。


俺は。


城門前に立っていた。


「広いな」


魔王城も大きかったけど。


これは。


桁が違う。


通り。


家。


市場。


教会。


広場。


全部。


==========


《清掃対象》


==========


に見える。


「レン殿」


エルナが。


少し不安そうに言う。


「本当に」


「はい?」


「王都全部を掃除するつもりですか?」


「汚れてるので」


「そうですよね……」


最近。


この返事で。


みんな納得するようになってきた。


いいことだ。


多分。


俺は。


アブソリュートモップを構える。


「まず大通りから」


シュッ!


ブワアアアア!


光。


一気に。


通りを走る。


石畳。


壁。


屋根。


看板。


馬車。


全部。


綺麗になる。


==========


《王都中央大通りを清掃》


《広域汚染を浄化》


MP+340000


==========


ピロリン!


==========


LV168 → LV181


==========


「13」


順調。


でも。


その瞬間。


通りにいた人たちが。


止まった。


「……何だ?」


「光?」


「道が」


「綺麗になってる……」


当然。


見られる。


俺は。


次へ。


「広場も」


シュッ!


==========


《王都中央広場を清掃》


MP+410000


==========


ピロリン!


==========


LV181 → LV194


==========


さらに。


==========


《軽度汚染区域を完全浄化》


==========


広場。


空気。


変わる。


黒い膜みたいなもの。


消える。


誰かが。


深く息を吸った。


「……空気が」


「軽い」


「頭痛が消えた」


「本当だ」


ざわめき。


広がる。


俺は。


気にしない。


次。


市場。


「ここひどいな」


泥。


油。


ゴミ。


それに。


黒い汚染。


「広域清掃」


シュッ!


ブワッ!


==========


《王都市場区を清掃》


《汚染除去》


MP+620000


==========


ピロリン!


==========


LV194 → LV209


==========


「200超えた」


その瞬間。


市場の一角。


老人が。


膝をついた。


「……痛くない」


「え?」


俺は。


老人を見る。


「足が……」


老人。


立ち上がる。


「何年も痛かった足が」


歩く。


普通に。


「痛くない!」


周囲。


ざわつく。


==========


《汚染由来の身体異常を除去》


==========


「そういうのも消えるのか」


次。


子供。


咳。


止まる。


==========


《瘴気性疾患を軽減》


==========


女性。


顔色。


良くなる。


==========


《軽度呪詛を浄化》


==========


俺は。


モップを見る。


「掃除って」


結構。


役に立つんだな。


その時。


誰かが。


声を上げた。


「聖人様だ!」


「え?」


別の誰か。


「奇跡だ!」


「病を治した!」


「街を浄化した!」


「聖人様!」


「いや」


違う。


「清掃員です」


聞いてない。


「聖人様!」


「救世主だ!」


「清掃員です!」


人。


増える。


めちゃくちゃ。


「レン様!」


「レン聖人!」


「だから!」


俺は。


逃げた。


「ちょっと通してください!」


でも。


進む先。


全部。


掃除対象。


仕方ない。


「広域清掃!」


シュッ!


==========


《王都西区を完全清掃》


MP+780000


==========


ピロリン!


==========


LV209 → LV226


==========


「また上がった!」


「奇跡だ!」


「聖人様が光を!」


違う。


モップだ。


俺じゃない。


いや。


俺もか。


その頃。


王城。


国王。


大臣たち。


窓から。


街を見る。


黒い霧が。


どんどん。


消えていく。


「……あれが」


「はい」


大神官ローデルが。


答える。


「レン殿の清掃です」


「清掃……」


国王。


遠い目。


「余の知る清掃と」


一拍。


「意味が違う」


それは。


俺も思う。


街。


半分ほど。


掃除完了。


==========


《王都全域》


汚染度


31%


↓


18%


==========


「まだ18」


俺は。


地図を見る。


そして。


気づく。


汚染。


中心。


王都地下。


全部。


そこへ。


吸い込まれている。


==========


《汚染源》


《王都地下・封印聖堂》


汚染度:96%


==========


「増えてる?」


さっき。


87%。


今。


96%。


俺が。


地上を掃除した分。


全部。


地下に集まった?


「まずいな」


エルナ。


顔色が変わる。


「封印が」


「何です?」


「弱っているのかもしれません」


その瞬間。


ドゴオオオオオン!


王都。


地面。


揺れた。


「地震!?」


違う。


地下。


何か。


動く。


==========


《警告》


《封印崩壊率》


72%


==========


さらに。


==========


《緊急清掃対象更新》


王都地下・封印聖堂


推奨清掃レベル:700


==========


「700」


上がった。


また。


でも。


俺。


現在226。


まだ。


遠い。


その時。


地下から。


声。


聞こえた。


『――我を』


低い。


嫌な声。


『解放せよ』


街全体。


震える。


人々。


悲鳴。


俺は。


モップを握る。


「……うるさいな」


掃除中なのに。


邪魔。


「エルナさん」


「はい?」


「封印聖堂」


俺は。


地下への入口を見る。


「案内してください」


「レン殿?」


「先に」


モップを肩へ。


「元から掃除した方が早そうです」

お読みいただきありがとうございます!


王都を掃除していただけなのに、住民から聖人扱いされ始めたレン。


現在LV226。


しかし地上の汚染を除去した結果――

封印聖堂の汚染度が96%へ上昇。


次回――

封印されていた邪神が汚れていたので、モップを向けました


いよいよ邪神級です。

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