↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
15/30

第15話 王国から調査隊が来たので、歓迎のために全部掃除しました

王国から、ついに正式な調査団が到着。

目的はもちろん「清掃員レン」の正体を調べることです。



数日後。


魔王城。


正門前。


俺は。


モップを持って立っていた。


「今日、客が来るんですよね?」


「ああ」


ガルドが答える。


「人間王国からの正式な調査団だ」


「調査団?」


「お前を調べに来る」


「俺?」


「他に誰がいる」


またか。


最近。


俺の周りだけ。


妙に騒がしい。


「それで」


俺は正門を見る。


「何時くらいに来ます?」


「もうすぐだ」


「なら急がないと」


「何を」


「掃除です」


ガルドが。


何かを言おうとして。


やめた。


「……好きにしろ」


最近。


諦めるのが早い。


俺は。


アブソリュートモップを構える。


今日は。


王国から客が来る。


なら。


入口くらい。


綺麗にしておいた方がいい。


「広域清掃」


シュッ!


ブワアアアア!


正門。


橋。


城壁。


石畳。


一気に。


光が走る。


==========


《魔王城正門周辺を完全清掃》


MP+86000


==========


ピロリン!


==========


LV124 → LV129


==========


「5つ」


順調。


さらに。


壁の隅。


汚れ。


発見。


シュッ。


==========


《残留瘴気を浄化》


MP+42000


==========


「よし」


綺麗。


その時。


遠くから。


馬車が見えた。


白い。


豪華な馬車。


その前後。


騎士。


20人くらい。


「来たぞ」


ゼルガも。


いつの間にかいる。


「王国調査団だ」


馬車が。


魔王城正門前で止まった。


扉が開く。


最初に降りてきたのは。


銀色の鎧を着た男。


==========


《王国騎士団副団長・ダリウス》


LV:88


==========


次。


青いローブ。


眼鏡。


女性。


==========


《王国筆頭魔導士・エルナ》


LV:91


==========


そして。


最後。


神官服の老人。


==========


《王国大神官・ローデル》


LV:103


==========


「強い人ばっかりですね」


「お前が言うな」


ゼルガが即答した。


調査団。


こちらを見る。


そして。


俺で止まる。


ダリウスが。


小声で聞く。


「……あれか?」


エルナが答える。


「報告書では黒い……いえ、外見情報はほぼありません」


一瞬。


危ないことを言いかけなかった?


大神官が。


俺の持っているものを見る。


「モップ」


「はい」


俺は頭を下げる。


「清掃員のレンです」


3人。


黙る。


「……本当に」


ダリウスが呟く。


「清掃員なのか」


「そうですけど」


なぜ。


みんな。


最初にそこを疑う。


エルナが。


鞄から。


丸い道具を取り出した。


水晶。


いや。


前に壊したやつより。


小さい。


「レン殿」


「はい」


「あなたの魔力量を測定させてください」


また?


「壊れません?」


3人の顔色が変わった。


「なぜ最初にそれを心配する!?」


「前のが壊れたので」


エルナ。


固まる。


「……最高級魔力測定晶が破損したという報告」


「本当だったのか」


「事故です」


「魔力量を測って事故になることなどありません!」


あるんです。


俺の場合。


でも。


今は。


==========


《称号:測定不能》


《任意表示可能》


==========


これがある。


大丈夫。


「どうぞ」


俺が。


水晶へ近づく。


その瞬間。


気づいた。


「……汚れてますね」


「触るな!」


後ろから。


ガルド。


すごい勢いで止めた。


「なんでです?」


「前回を思い出せ!」


「でも」


水晶。


曇ってる。


「測定器ですよ?」


「それがどうした!」


「綺麗な方が正確じゃないですか」


エルナが。


少し考える。


「……理屈としては正しい」


「認めるな!」


ガルドが叫んだ。


俺は。


布を出す。


キュッ。


==========


《王国式魔力測定晶を清掃》


《測定精度100%》


==========


「よし」


手を置く。


水晶。


光る。


俺は。


称号を意識する。


「それじゃあ」


どれくらいにしよう。


低すぎても。


怪しい。


「……30000くらい?」


==========


《表示戦闘力:30000》


==========


水晶に。


数字。


==========


30000


==========


エルナ。


目を細める。


「3万?」


ダリウスが。


ほっとした。


「報告が誇張されていたのでは?」


そう。


それでいい。


大神官だけ。


俺を見ている。


「……妙だ」


「何がです?」


「この水晶」


老人が。


近づく。


「数値は3万を示している」


「はい」


「だが」


俺を見る。


「私の神眼には」


神眼?


==========


《鑑定を検知》


《測定不能が自動発動》


==========


「……何も見えぬ」


「え?」


「レベルも」


大神官。


汗。


「魔力も」


さらに。


一歩下がる。


「魂の格すら」


沈黙。


ダリウス。


俺を見る。


「……3万なのか?」


「水晶にはそう出てます」


「だが大神官には見えない」


「相性じゃないですか?」


「そんな相性があるか!」


また。


バレそう。


その時。


馬車の方から。


バキン!


音。


「何だ!?」


騎士たちが振り返る。


馬車。


車輪。


黒い煙。


いや。


煙じゃない。


黒い何か。


「下がれ!」


大神官が叫ぶ。


「呪詛だ!」


「呪詛?」


王国の馬車。


底。


黒い紋様。


広がっている。


==========


《強力な呪詛を検知》


《王国追跡呪印》


危険度:S


==========


「S?」


エルナの顔。


真っ青。


「まさか」


「どうしたんです?」


「この呪印」


彼女が。


震える。


「王都からずっと、私たちについてきていた?」


大神官。


杖を構える。


「近づくな!」


「でも」


俺は。


馬車を見る。


黒い。


ものすごく。


汚く見える。


==========


《清掃可能》


==========


「掃除できますよ」


「何!?」


俺は。


モップを構える。


「広域清掃」


シュッ!


光。


馬車全体。


包む。


ジュウウウウウ!


黒い呪印。


消えていく。


「ば、馬鹿な!」


大神官。


叫ぶ。


==========


《王国追跡呪印を完全浄化》


MP+280000


==========


ピロリン!


==========


LV129 → LV143


==========


「14上がった」


「今なんて?」


「なんでもないです」


さらに。


ピロン。


==========


《呪詛経路を逆探知》


《呪詛発生源を確認》


==========


「逆探知?」


俺の目の前。


地図。


出た。


王国。


王都。


そして。


その中央。


赤く。


点滅。


==========


《大規模汚染源》


《王都地下・封印聖堂》


汚染度:87%


推奨清掃レベル:500


==========


「……500」


「何がです?」


エルナが聞く。


俺は。


地図を見る。


王都。


地下。


封印聖堂。


しかも。


汚染度87%。


かなり。


汚れている。


「王都に」


俺は言った。


「すごく汚い場所があるみたいです」


「…………」


調査団。


全員。


固まった。


大神官が。


青ざめる。


「封印聖堂……」


「知ってるんですか?」


「王国建国以来」


老人の声が。


震える。


「誰も立ち入ることを許されていない場所だ」


なるほど。


だったら。


汚れるはずだ。


「掃除した方がいいですね」


「簡単に言うな!」


今日も。


よく怒られる。

お読みいただきありがとうございます!


レン、LV143へ。


そして王国調査団についていたS級呪詛を、また普通に清掃。


その結果見つかったのは――


推奨清掃レベル500《王都地下・封印聖堂》


次回――

王都が呪われているらしいので、出張清掃することになりました


ついにレン、魔王城の外へ出ます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。