第4 話『四天王、戦士《ウォーリアー》の襲来!エレメント・ファイター完全敗北!(後編)』
登場人物
エレメント・ファイター周辺人物
火野 茜
主人公。熱血直情的な性格。
エレメント・ファイターのリーダー格。
赤い戦士、エレメント・ファイア
水原 碧
ストレートの黒髪長髪で、クール系。
エレメント・ファイターの参謀的存在。
青の戦士、エレメント・ウオーター
土門 橙花
がっしりした体型で、ショートヘアで大雑把な性格。
黄色の戦士、エレメント・ガイア
風吹 翠
小柄で、ひょうひょうとして周囲を和ます、ムードメーカー。
緑の戦士、エレメント・ウインド
白銀博士
銀髪の前髪に金のメッシュを入れた白衣の博士。
エレメント・ファイター周辺技術の生みの親。
TV慣れしていない一般人風の通行人のような話し方をする。
侵略者
博士
ツインテブカブカ白衣の幼女。
宇宙一頭が良くて、すべては自分を楽しませるために存在していると思いこんでいる。
正体は、ドラム缶に触手が生えたような生物。
戦士
ビキニアーマーのようなものを着込んだ、大柄な女性(身長約2m)
最終的に勝つのは当然だけど、ある程度は苦戦したい戦闘マニア。
正体は龍に似た二足歩行の生物。
破壊者
黒い軍服に似た服を着込んだ細身の女性。
正体は機械生命体。
とある地方の議会で現れた、三つ首の怪物。
それが実験の失敗作であるといい、処分するために現れたという赤いスーツの女性。
その正体は、二足歩行の爬虫類のような姿をした侵略者の一人、戦士であった。
その力に苦戦する、エレメントファイター。
人の姿のときにも叶わなかった戦士に、エレメントファイターの四人は勝てるのであろうか。
ガラン
瓦礫が音を立てる。
爬虫類の頭と、長い腕、マルタのような胴体と足を持つ5mほどのバケモノの前に、二人の人影が立っている。
「何をしている?」
爬虫類の顔を持った戦士を名乗った女性が変化した者が冷たく言い放った。
「うわぁああああ」
剣を構えた赤い戦士、エレメント・ファイアが体を低くして、斬りかかると同時に、弓を構えた青い戦士、エレメント・ウオーターが、様々な長さ、太さの光の矢を連続して打ち出す。
接近戦を仕掛けつつ、様々なサイズの矢を放つことで二人で波状攻撃を仕掛けたのだ。
「ひとの姿で合体攻撃を弾かれたのに、単体攻撃か」
大小の光の矢が体にあたっているのをすべて無視しつつ、斬り掛かってきたエレメント・ファイアを地面に叩きつけ
「お前らの攻撃なんぞ無駄だというのは、お前らの後ろに転がって切る二人の姿を見ればわかるだろうに」
心底呆れたように吐き捨てた。
「あのデカブツを呼べ!オレに傷をつけたいならなア!」
「うわ!」「グッ!」
地面に転がっていた、エレメント・ファイアをエレメント・ウオーターに向かって投げつけ、叫ぶ。
無駄な抵抗を続ける二人に苛つきさえ感じてるようだ。
ふたりのスーツの表面に、ノイズのようなものがうきあがり、その下の姿がわすかに見える。
衝撃がスーツの限界値に近かったようだ。
スーツの限界を超えた攻撃のせいで、「変身」を解除されたエレメント・ガイアこと土門橙花と、エレメント・ウインドこと風吹翠が瓦礫の上に倒れているのが、二人の目に映る。
「まだ、だ」「まだ、たたかえる」
エレメント・ファイアとエレメント・ウオーターが、限界に近い体を奮い起こすように立ち上がろうとしたとき、轟音とともにエレメント・ファイター四人の専用メカ、エレメント・マシンがそれぞれの近くに着陸、四人をコックピットに飲み込んだ。
「来たなぁ、さぁかかってこい、合体して、かかってこぉい!!!!」
龍のような姿を現した戦士が、歓喜の声をあげ、メカの到着を歓迎した。
が
「残念ながらそういうわけにはいかん。かれらはそのまま帰らせてもらう」
エレメント・ファイアの乗る「エレメント・ジェット」から四人とは違う声が流れる。
「かれらをここで失うわけにはいかんのでな」
白銀博士のTV慣れしていない一般人風の通行人のような調子の声が響く。
「だいじょうぶだ、まだ戦える」
「コイツに座ったお陰で、ダメージもなくなったからね」
エレメント・マシンのコックピットで、光りに包まれ、再生されていくスーツを着込んだ四人がそれぞれ雄叫びをあげ
「いくぞ!」
「チャージ!エレメント・マシン!」
4機のエレメント・マシンが光に包まれて、宙に舞い上がる」
「フォーム・アップ!エレメント・ファイター・ロボ!」
光の中で4機のメカが変形、合体し人型のシルエットを持つ一体の巨大なメカが現れた。
その大きさは、先程まで巨大に見えた、龍の姿をあらわにした侵略者の幹部、戦士を見下ろすほどであった。
「ふははは!いいぞ、これが巨大機械人形か。さぁ、その力見せてみろ!」
「くらえ!エレメント・ファイア!」
エレメント・ファイターロボの両腕の装甲が音を立てて開き、中から現れた回転式機銃が連続して火を吹く。
「まだだ!エレメント・キャノン!」
両手のガトリングガンに重ねるように、膝までの大きさの戦士に向けて背中から肩に倒れ込むようにして現れる、二門の砲塔から、エネルギー弾を浴びせかける。
まるで、すべてを無くしたいかのように、土煙と光で何も見えなくなっても、同じ場所に次々と攻撃を叩き込み続ける。
「やったか?!」
「まだだ!気を抜くな!ウォーター!」「その油断が皆の死を招いた!忘れるな!撃ち続けろ!!!」
一瞬気を抜いた、ウォーターに、普段陽気に振る舞っているウインドと、呑気な姿を見せているガイアの叱責が飛んだ。
「あいつは、一人で攻めてきたんだ。完全に消滅すた姿を見るまで、油断するな!!」
「そうだ、良い心構えだ」
四人のコックピットのなかに、低い男性のような声が響く。
聞いたこともない、しかし、恐怖を感じさせるその声が聞こえるとともに、戦士の姿が宙に浮いていた。
「!エレメント・シールド!」
エレメント・ファイアがほぼ反射的に、エレメント・ファイターロボの左手を上に上げると、全身を覆い隠すほどの盾が現れ、腕を振り上げた戦士の攻撃に備え、右腕のガトリングと背中のキャノン砲で、反撃を仕掛けた。
「いい判断だ。だが」
ゴトン。
3つに裂かれた盾と同じ様に引き裂かれた、エレメント・ファイターロボの左腕が地面に転がった。
「エレメント・ブレード!」
振り下ろした右手に、剣が現れ、そのままの勢いで戦士の肩口に斬りつける。
が、
数多くの敵を切りつけ、敵の体に勝利の道、Vの字を刻んてきたエレメント・ブレード。
それが、あっさりと受け止められて、粉砕されていた。
と同時に、四人の心が完全に折れてしまった。
瓦礫の山の中、ずたずたに裂かれたエレメント・ファイターロボが横たわっていた。
あたかも、糸の切れたマリオネットのように、おかしな方向に曲がった関節、穴だらけの体と、失われた体の部品、その姿は、周りの瓦礫と区別がつかなくなっているようでもあった。
「所詮、この星の科学力ではこの程度か」
戦士が、瓦礫の一部になった、エレメント・ファイターロボを見下ろす形で、宙に浮く。
「消え去れ」
戦士の大きな口が避けるように開き、光が集まっていき、大きな球体が形つくられていく。
「済まないな。コイツラはまた要る」
光弾を吐く準備に入っていた、戦士の前の現れたのは、感情を表に出すことのない白銀博士の姿であった。
「ほぉ、お前が手を貸していたのか。それならば、まだ楽しめるのか?」
戦士の声が変わり、爬虫類の姿から女性の姿へと変わっていった。
「ほぉ、姿を自由に変えれるか。期待しておけ。準備はしてある」
その言葉とともに、銀色の鳥の形をした光が現われ、瓦礫に埋もれたエレメント・ファイターロボと、白銀博士を連れて彼方へ飛び立った。
「ふ、ふははは、期待していいのだな。待っているぞ、復活の時を」
かくして、エレメント・ファイターとエレメント・ファイターロボは侵略者の幹部である戦士負けてしまった。
果たして、彼らは立ち直ることができるのか。
立ち上がれ、VR戦隊 エレメント・ファイター!再び勝利の道を歩むため!
侵略者の幹部のひとり、戦士の手で敗北を味わった、エレメント・ファイター。
完全なる敗北によって、倒れたエレメント・ファイター4人は再び立ち上がることはできるのか。
そして、白銀博士の言う「準備」とは。
次回 VR戦隊 エレメント・ファイター第5話
「戦う瞬間見る夢は」
再び立ち上がれ、エレメント・ファイター、勝利の道を歩むため!




