短編小説/ナヴィ
私は、弱いくせに強いふりをする人間が大嫌いだ。
手が左右に揺れ、その勢いが体の主導権を握っていく。
ろくに持ち上げられもしない剣を振り回して、胸を張るような連中。1分すら痛みに耐えられないくせに、最後の一息まで戦うような素振りをする。ムカつく。だって、あいつらがやってるのは……ただの演技だから。
背後から、彼らの声が聞こえてくる。だが、風でざわめく森の葉が、その音を少しだけかき消している。
あいつらは、偽りの誇りの裏に自分の弱さを隠す。誰にも、その下にあるものを見られないように願いながら。
あいつらには何の目的もない。持ちたいとも思っていない。ただ同じ退屈な人生を生き続ける、決して前に進まず、決して何かより良いもののために血を流さない。ただ、誰か強い誰かが自分を救ってくれるのを待っているだけ。寄生的な存在。
手が鞘へと伸びる。 B L A Z E B A N E は、そういう人間たちのために存在する。それは内側から燃やす。肉と血だけじゃない、嘘も。それは内側に食い込み、あいつらが封じ込めているあの虚ろな核にまで達し、あらゆる偽りがあいつらの体から抜け出るまで、その過程でそれを燃やし尽くす。それは、あいつらの本当の姿を暴き出し、その未開発の力を、あたしに与えてくれる。
少なくとも、あたしはそう解釈している。『強者は栄え、弱者は退化する』それが、あたしの周りの誰もが昔言っていたことだった。自分を正当化するための、馬鹿げたスローガン。仲間の一人が目の前で切り倒されても、まったく気にしないときに使われる言葉。
それでも……そこには真実がある。苦しむ覚悟がないなら、成長する資格なんてない。痛みに耐えられないなら、ずっとその中で泣き喚いていればいい。それがこの世界の掟だ、どれだけ人が公平さについて泣き言を言おうと。「苦しんだ者だけが栄え、そうでない者は退化する」その方がしっくりくる。なぜなら、強さは、決して壊れないふりをすることから生まれるものじゃないから。それは、実際に打撃に耐え抜くことから生まれるものだ。 ……そうよね? そういうものだ。そうであるべきだ……。 ……もういい。忘れよう。くそ、全部くそだ。あいつ、一体自分を何様だと思ってあたしに怒鳴ったわけ?!
このクソ弱虫めが!!




