大長編チョコザいもん キョコ太とロストチルドレン
先生「バッカモォォォォォォン!!! セノくん、廊下に立ってなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
先生「セノくん、これは三年生の問題だぞ?」
先生「はい、次。セノ君。0点。・・・・・君は、残って、補習だ。」
生徒「あははははははははははははははは!!!」
キョコ太「・・・・・・・・」
ジョイアン「おいキョコ太、帰ったら、空き地集合な!」
スニオ「駄目だよジョイアン。キョコ太は、これから、大事な、補習があるんだ。野球に誘っちゃ悪いよ」
ジョイアン「ああ、そうだったな」
スニオ「それに、キョコ太が来ても、役に立たないし」
キョコ太「・・・・・・・」
ジョイアン「そうだな、悪かったな、キョコ太! ははははははははははははは!」
スニオ「はははははははははははははははははは!」
キョコ太「ねぇ、ともえちゃん・・・・」
ともえ「キョコ太さん。私、これから、適杉さんと一緒に、お勉強会するの。補習がんばってね」
キョコ太「・・・・・・・・」
先生「セノくん、君ぃ、少しは、私の身にもなってくれたまえ。これ、去年、勉強したところだぞ?」
キョコ太「・・・・・はい」
先生「まっすぐ、家に、帰るんだぞ・・・・・」
キョコ太「・・・・・・・はい」
プルプルプルプルプル・・・・・・・・・・
チョコザいもん「・・・・・・・・・あ、いた」
キョコ太「・・・・・・」
チョコザいもん「学校から帰ってくるのが遅いからどうしたかと思えば、裏山で、遊んでたのか。キョコ太くん、ママが心配しているから、帰るぞ」
キョコ太「ねぇチョコザいもん。・・・・どうして子供は、勉強しなくちゃいけないの?」
チョコザいもん「どうした?また0点、取ったのか? 0点なんか、いつもの事だろ?気にすんな」
キョコ太「先生もママも、勉強しろ、勉強しろって言うし」
チョコザいもん「そりゃぁ将来、大人になって、立派な大人になって欲しいからだろ・・・・?」
キョコ太「勉強できる人はいいさ。僕はバカにされてばっかりだし。ともえちゃんは適杉と勉強会だってさ」
チョコザいもん「混ぜてもらえばいいじゃないか・・・・・」
キョコ太「またバカにされるだけさ・・・・・・・ああぁあ。どうして子供は、勉強ばっかり、させられるんだろう? 頭のいい奴が、モテるんだろう?」
チョコザいもん「・・・・・・当然の話じゃないか」
キョコ太「・・・・・・・・・・・! 閃いた!
勉強のない、世界に、行けばいいんだ!」
チョコザいもん「またバカな事言ってる・・・・・・」
キョコ太「勉強が出来て、頭がいい奴がモテたり、スポーツ、運動が、優れている奴もモテる。当然、顔のいい奴だって、モテる。何故か? 比べられるからだ!
人と、比べられるから、僕が、バカにされるんだ。だったら、比べられなければいいんだ!」
チョコザいもん「・・・・・・君が、勉強しないから、悪いんだ。」
キョコ太「・・・・・・・
いや、違う! 子供どうしで、比べられるから、僕がバカにされるんだ! 他の子供がいなければ、僕は、バカにされない! もっと大事に扱われるハズだ! 学校の先生にだって、パパやママにだって! 他のみんなにだって、そうだ! 子供がいなくなればいい!
チョコザいもん、アレ、出してよ!アレ」
チョコザいもん「・・・・・・・アレ?」
キョコ太「”もしも”の世界が、”現実”になる、道具! ”もしもテレフォン”があったじゃないか!」
チョコザいもん「君は、そういう記憶力は、優れているな。まあ、いい。・・・・面白そうだ
『もしもテレフォン』!!!!!」
キョコ太「じゃぁぁ、さっそく、ガチャ
”もしもぉ、子供が、いない、世界だったら”」
トゥルルルルルルルルルルル♪ トゥルルルルルルルルルルルルル♪ トゥルルルルルルルル・・・・・・・・・
キョコ太「これが、子供のいない、世界だ どう?」
チョコザいもん「いや、わかんないよ」
キョコ太「これだから、チョコザいもんの道具は!」
チョコザいもん「なんだとぉ! 道具の所為にすんな! 元はと言えば、君が、勉強、しないからだぞ!」
キョコ太「あああああああ?」
チョコザいもん「もし、仮に、勉強していて、今の、状態なら、君は、多動性症候群とか、脳の、疾患を疑うべきだ! この際、はっきり言おう!君は病気だ! 頭の病気だ!」
キョコ太「なんだとぉぉぉぉぉぉ! 僕が病気なわけあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
チョコザいもん「やるか!」
ぐるるるるるる・・・・・・・・
キョコ太「やめよう、むなしい。・・・・・・お腹が減った。帰って、ママに、ご飯を、食べさせてもらおう・・・・」
チョコザいもん「そうだな。それがいい。・・・・・・・・帰ろう、キョコ太くん」
キョコ太「そうだね、チョコザいもん・・・・・・」
トゥルルルルルルルル・・・・ テン テン♪
あんな未来 こんな未来 未来は自由 望めば希望が 叶っちゃう♪
ぼくの夢 きみの夢 あの人も夢も この人の夢も 未来は自由♪
ああ♪ 自由に 空をぉ 飛べたらいいなぁ♪
ゴーゴゴー♪ ぼくのからだは、今、風をつかんでる♪ 領空侵犯?そんなの知らない♪
『はぁい! 揚力発生装置ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』
『はぁい! 重力相殺装置ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』
奇妙奇天烈 珍妙奇妙 解読不能 南無阿弥陀仏♪ 南無阿弥陀仏♪
夢を叶えてぇぇぇぇぇぇ♪
チョコザいもん♪ チョコザいもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん♪
デンデ デン♪
『まぁた、君かぁ? 君に未来なんか、あるわけないじゃないか』
デンデ デン デーン♪
チュン チュン ・・・・
チョコザいもん「・・・・キョコ太くん、おはよう」
キョコ太「ああぁああ。 あぁあ。 ・・・・・そうだ、ここは、子供がいなくなった、世界だっけ?」
バタン バタン
ドンドンドン
キョコ太「子供がいないんだ。きっと、大切にされるんだ、ぐふふふ・・・」
チョコザいもん「・・・・そんなにうまく、いくかなぁ」
キョコ太「ママぁ~ ママぁ~ おはよう」
ママ「キョコ太、早く、ご飯、食べちゃいなさい」
キョコ太「あれ? ステーキは? ホテルのビュッフェは?」
ママ「なにバカな事、言ってんの。うちに、そんな、お金、あるわけ、ないでしょう?」
キョコ太「え?だって、子供がいないんだから、大事にしなくちゃでしょ?」
ママ「・・・・大事にしなくちゃいけないのは、ママの方でしょ?」
キョコ太「え?なんで?」
ママ「子供を生めるのはママだけなんだから、キョコ太も、ママに心配かけないように、勉強、がんばりなさい。」
キョコ太「・・・・」
ママ「早く、ご飯、食べて、学校に行きなさい!」
キョコ太「は、はぁい!」
キョコ太「行ってきまぁ~す!」
ママ「本当に、大丈夫かしら・・・・・チョコちゃん?」
チョコザいもん「はい?」
ママ「悪いけど、お買い物、行ってきてくれない?」
チョコザいもん「あ、はい。」
カチャ プルプルプルプルプル・・・・・・・・
キョコ太「子供が大事に、大切にされる世界じゃないのか?どこもなにも変わらないじゃないか、まったく、チョコザいもんの道具は・・・・・」
ともえ「おはよう、キョコ太さん」
キョコ太「あ、おはよう、ともえちゃん! ・・・・・こっちの世界のともえちゃんも優しいなぁ」
ともえ「ん?なに?」
キョコ太「んん? なんでもない」
先生「ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁかもぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおん!! セノぉ、こんな問題が分からないのか?」
キョコ太「え? え? え?」
先生「平方根は、三年生の時、習ったじゃないか!」
キョコ太「へ? へいほう・・・・」
あははははははははははははははははは
スニオ「キョコ太は、バカだなぁぁ!!!」
わははははははははははははははははは
ともえ「いやぁぁぁああああああ!!」
ズバァァァァァン!!
キョコ太「ぐえぇ!」
ともえ「キョコ太さん、しっかり受け身、取らないと、大怪我するわよ?」
キョコ太「はは はははははは」
ジョイアン「おい、キョコ太、今度は、俺様の相手に、なれ! スニオじゃもう飽きた」
スニオ「・・・・ジョイアン、手加減してよぉ~」
キョコ太「待って、待って、待って、足が、足が、」
ともえ「・・・・大丈夫、キョコ太さん?」
ジョイアン「いつも通り、投げ飛ばしてやるぜぇ! でりゃぁぁああああ!!」
ズバン!
キョコ太「ぐえぁ!」
ともえ「目を、回しちゃったわ。むさしさん、やり過ぎよ?」
ジョイアン「ったく、キョコ太じゃ、俺様の、相手にもならねぇぜ。おい、スニオ、代われ」
スニオ「嫌だよ、投げられるばっかで。」
適杉「じゃ、僕が、相手になろう」
ジョイアン「お!優等生の適杉じゃねぇか! 勉強じゃぁ敵わねぇが柔道なら、負けねぇぜ! かかってこい!」
適杉「望むところだよ。 ともえちゃん。セノくんを、保健室に。」
ともえ「わかったわ」
スニオ「適杉くん、ジョイアンなんか、投げちゃえ!」
ジョイアン「そう簡単に、俺様から、一本、取れると、思・・・・・・・・」バン「ぐあぁ!」
スニオ「・・・・・・・ホントに投げちゃった」
適杉「幸田くん、君は、重心移動の使い方がなってない。柔道は、腕力だけじゃ、勝てないんだよ」
ジョイアン「参ったなぁ・・・・・適杉には敵わねぇぜ」
キョコ太「あぇ? ここは?」
ともえ「キョコ太さん、目を覚ましたのね。」
キョコ太「ともえちゃん・・・・・、痛ててててて・・・・」
ともえ「あなた、むさしさんに、投げられて、気を失っていたのよ?」
キョコ太「そうだった」
ともえ「私、先生に、言ってくるわね。 それじゃぁまた、明日」
キョコ太「ありがとう・・・・ともえちゃん・・・・・・」
プルプルプルプルプルプルプル・・・・・・
チョコザいもん「あ、また、こんな所で、油を売っている・・・・
おーい! キョコ太くぅぅ~ん!」
キョコ太「あ、チョコザいもん」
チョコザいもん「今日も帰りが遅いから、心配して、見に来たんだ。」
キョコ太「・・・・・・これが、子供がいない世界? 思ってたのと違う・・・・」
チョコザいもん「そんな事ぉ言われてもなぁ。」
キョコ太「子供がいないから、もっと、子供が大事にされて、大切にされて、・・・・ちやほやされて、楽しくて、勉強もなんにもない、世界に、なるはずなんだ。それなのに、この世界はどうだ?
まるで逆だ。
見た事も、聞いた事もない、授業を、やらされて、英語とか、中国語とか、よくわかんない授業もあったし、柔道とか、剣道とか、レスリングとか、・・・・・服のまま、泳ぐ、水泳とか・・・・
子供が大事にされるどころか、勉強、勉強、勉強で、ちっとも、楽じゃないじゃないか!」
チョコザいもん「そもそも、君が、子供がいない世界にする、って言い出したんじゃないか・・・・・」
キョコ太「そうだけど・・・・」
チョコザいもん「君が考えている様な、子供を大切にする世界じゃないけれど、この世界では、この世界なりに、子供を大事にしているんだよ。」
キョコ太「えぇぇ?」
チョコザいもん「この世界では、子供がいない。正確には、新しく、生まれてくる子供が、極端に、少ない。」
キョコ太「だから、子供は優遇されるはずだ・・・・」
チョコザいもん「優遇されているよ。
子供がいない、この世界では、反対に言えば、これから将来、大人になる人間が、少ないという事だ。
だから、生まれた時から、英才教育を、行うんだ。」
キョコ太「・・・・えいさい?」
チョコザいもん「君に分かりやすく言えば、生まれた時から、天才に、なるように、育てるんだ。だから、元の世界で、高校生で習うような科目を、小学生のうちに、習う。外国語を習うのも、同じだ。日本だから母国語を覚える、っていうのは、最低限の配慮だし、でも、基本、英語が標準語になっている。それに、体力をつけ、武術を習うのは、世界情勢が、緊迫している証拠だ。
子供を、甘やかすんじゃない。厳しく、育てて、一人でも多く、天才を、育てるように、国が、そうさせているんだ。
学校の授業で習うことを、個別、民間の教室で習ったら、年間、一千万円以上、かかる。一般の、家庭で、出せる金額じゃない。ある意味、この世界の子供は、とても、優遇されているんだ。」
キョコ太「・・・・とても、そんな風には、思えないけど」
チョコザいもん「国にとっては、君達は、宝だ。いくら投資したって、しきれない。国の行く末が、君達、子供に、かかっているんだから。」
キョコ太「そんな事、言われてもなぁ~」
チョコザいもん「ママに聞いたけど、女の人は、もっと、大変だぞ!
君でも、子供を生めるのは、女の人だけっていうのは、分かるな?」
キョコ太「まぁ。そうだね。」
チョコザいもん「女の人は、徹底的に管理される。卵子保存は義務だ。使わない卵子は、必要とされる女の人に、供与され、一人でも多く、子供が生まれる機会を増やす。毎月一回、必ず、身体測定が、行われるんだ。内臓を含めてな。」
キョコ太「え? じゃぁママも?」
チョコザいもん「当然だ。大変なのは、女の人かも知れないけど、悲惨なのは、生殖能力のない、男の人だ。・・・・・人間あつかいされる事はない。死ぬまで、社会の為に、働かされるんだ。」
キョコ太「えぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ? そんなの間違っているよ!」
チョコザいもん「・・・・・どうする?キョコ太くん。元の世界に、戻すかい?」
キョコ太「そうだね、も」
???「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!」
キョコ太「悲鳴だ!」
チョコザいもん「近いぞ!」カチャ プルププルプルプルプル・・・・・・・・・
キョコ太「ま、待ってよぉぉぉぉぉ~!! チョコザいもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!」
男「ぐふふふふ 大人しくていれば、命は、取らない!」
???「なんなの? 誰なの? あなた達!」
男「お前は目障りなんだ!」
???「きゃぁぁぁぁ え?」
キョコ太「え?」
男「誰だ! 誰だ、お前は!」
男「怪我しねぇうちに、ひっこんでろぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」
キョコ太「お前達こそ、誰だ! 女の子に、寄ってたかって!」
男「まとめて、始末しろ!」
男「やっちまえぇぇぇぇぇぇ!!」
???「ッ・・・・・・・・ここまでね。仕方がない。相手になってあげるわ」
男「なんだとぉぉ ぐえぇぇぇぇぇぇぇ!!」
バシン ドシン バタァァァァァァン!!!!
男「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
男「なんなんだ、なんだ、この強さは!」
男「逃げろ! 逃げろ!」
男「覚えてろぉぉぉぉぉおおおおお!!」
パン パン パン
???「・・・・・・・ほんと、やんなっちゃうわ。・・・・・・・・・・あなた? あなた、大丈夫?」
キョコ太「え? あ、僕?」
???「そう、あなた。大変なところ、見られちゃったわね。立てる?」
キョコ太「あ、うん。僕、キョコ太。セノキョコ太。」
???「私? 私は、有働天。天でいいわ。」
キョコ太「天ちゃんかぁ・・・・・きみ、強いんだね?」
天「? 当然でしょ?これくらい。最近、おかしなのが、多いから。」
プルプルプルプルププル・・・・・・
チョコザいもん「おーい!キョコ太くぅ~ん! キョコ太くーん!」
キョコ太「あ! チョコザいもんだ! おーい! ここだよぉぉぉ!」
天「チョコザいもん?」
チョコザいもん「大丈夫だったかい、キョコ太くん? 女の人の、悲鳴は?」
キョコ太「凄いんだよ!チョコザいもん! 天ちゃん、男の人を、ばった、ばったと、投げ飛ばしちゃったんだから!」
チョコザいもん「え? 男の人を? ・・・・さっき、走っていった人達かなぁ・・・・・」
天「あなた?見かけない・・・・なんていうか、タヌ・・・」
チョコザいもん「ぼぉく、チョコザいもんです!」
キョコ太「チョコザいもんは未来から来たネコ型ロボットなんだ!」
天「猫? あなた達、おかしな事を、言うのねぇ。まぁ、いいわ。」
キョコ太「そんな事より、」
チョコザいもん「そんな事より?」
キョコ太「さっきの人達は、なんだったの?」
天「ああ、ええ。くだらない連中よ。・・・・私が星命学園の生徒だから、妬んでいるのよ」
キョコ太「星命学園?」
天「あなた?星命学園を知らないの?」
キョコ太「え、あ、うん」
チョコザいもん「キョコ太は、病気で、記憶喪失で、・・・・それで、忘れちゃったんだ!」
天「あら、そうなのね。だから、おかしな事を、・・・・・」
チョコザいもん「それで、星命学園って?」
キョコ太「病気は余計だ!」
天「全国の、選りすぐられた子供。将来、世界を担うことを約束された、子供が、集う、学び舎、それが、星命学園。」
キョコ太「へぇー」
天「・・・・・あなた、驚かないの?」
キョコ太「驚く理由があるの?」
天「あなた、早く、病気を治した方がいいわよ。」
チョコザいもん「ボクもそう思う」
天「凄い事なのよ?天才の中の天才。一握りの天才しか、入学を許されない、そして、文字通り、星命学園で学ぶという事は、将来が、約束され、日本いいえ、世界のトップリーダーとして、生きていく、選ばれた人間なのよ? みんな、私を、うらやむのよ? あなたは、私を見て、なんとも、思わないの?」
キョコ太「凄いやぁ」
天「ああ、・・・・・ごめんなさい。あなたは、病気だったわね。 あなたのご両親には、お悔やみを申し上げるわ。」
キョコ太「だから病気じゃないって!」
天「あなたは面白い人ね。まあ、いいわ。私は、行くわ。」
キョコ太「行くってどこへ?」
天「家に帰るに、決まっているじゃない。家といっても、星命学園生徒、専属の、マンションだけど。」
キョコ太「大丈夫?また、おかしな連中に、狙われたりしない?」
天「あなた、見ていなかったの? あの、連中より、私の方が、強かったでしょう?」
キョコ太「・・・・お、女の子を、一人で、帰すわけには、いかないよ!」
天「あなたが、私の騎士に、なってくれるわけ?」
キョコ太「・・・・うん、そう・・・・・・・痛い痛い痛い痛い、腕がちぎれるぅぅぅぅ!」
チョコザいもん「キョコ太くんに何するんだ! 痛い痛い痛い痛い痛い・・・・・髭が取れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
天「わかったでしょう? 私は、強いの。あなた、達、よりね。」
キョコ太「分かったよぉ、でも、なにかあったら、いつでも、言って! 僕達、友達だろう!」
天「・・・友達? ・・・・・あなたと、私が? ・・・・・・・・・・・ははははははははは!」
キョコ太「どうしたんだい?」
天「いやぁ、ごめん、ごめん、悪い冗談だと、おもって。 ははははははははははははは! 庶民の、あなと、この、私が、友達? はははははははははははは こりゃぁ傑作だ!」
キョコ太・チョコザいもん「・・・・・・・・・」
天「私はこれで失礼するわ。お腹がちぎれそうに痛い・・・・・・じゃぁ、さようなら、庶民の、キョコ太くん、それから、・・・・・・」
チョコザいもん「チョコザいもん!」
キョコ太「なんなんだ、あの子は! 女の子だから、優しくすれば、つけあがってぇぇぇぇぇ!!」
チョコザいもん「まあまあ、キョコ太くん。落ち着けよ。」
ママ「そうよ、早く、ご飯、食べちゃいなさい。」
キョコ太・チョコザいもん「はぁ~い!」
キーン コーン カーン コーン
キョコ太「・・・・・ようやく、学校が、・・・・・終わった」
ジョイアン「おい!お前等、聞いたか!」
ともえ「どうしたの?ムサシさん」
ジョイアン「適杉が! 適杉が、星命学園に、転校するんだ!」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
スニオ「さっき、僕達、校長室で、聞いたんだ!」
ともえ「星命学園って、あの、星命学園! エリートしか入学が、許されない! あの、星命学園!」
スニオ「校長先生と、適杉くんの、パパとママが、話しているのを聞いたから、間違いないよ!」
ともえ「凄いわぁ! 適杉さぁん!!」
スニオ「そうさ、僕達の、誇りさ! 英雄だ!」
ジョイアン「俺達で、適杉の奴を、祝ってやろうぜぇえええええ!!!」
キョコ太「・・・・・ねぇ、ねぇ、ともえちゃん? その、星命学園に、入るって事が、そんなに、凄い事なの?」
ともえ「なにを言っているの、キョコ太さん? とっても凄い事じゃない! 天才しか、入学が許されない、将来を約束された、学校よ! いいわぁ、うらやましぃ、・・・・・流石、適杉さんよぉぉぉぉ!!」
スニオ「まさか僕達みたいな、庶民の学校から、星命学園に、転校が許される人間が、出て来るなんて、奇跡だよ! 奇跡中の奇跡だよ!」
ジョイアン「よぉ~し、祝賀会だぁぁああああ!!!!」
キョコ太「ただいま~」
チョコザいもん「おかえりぃ~ どうした、浮かない顔して」
キョコ太「適杉が、星命学園に、転校するんだって。それで、みんな、凄い凄いって、お祝いムードでさ。」
チョコザいもん「それは、なんだ? 凄いことなのか?」
キョコ太「凄い事らしいよ。昨日の、・・・・あの子も、言っていたけど、星命学園っていうのは、とにかく、凄い、ところみたい。」
チョコザいもん「将来が約束されたとか、何とか、言ってたもんな。君には、関係ないけど・・・・・」
キョコ太「まぁ~ねぇ~
もう、疲れたから、寝るよ。夕ご飯になったら、起こしてよ。」
チョコザいもん「おやつもいらないのか? 相当、疲れているんだな」
キョコ太「おやすみぃ~」
適杉「やあセノくん、君が、僕の家に尋ねてくるなんて、珍しいね」
キョコ太「転校するんだろ? 最近、学校に来ないから、心配になっちゃって、それで・・・・・・見に来たんだ。」
適杉「引っ越しの準備とか、あってね。それでなかなか、学校に顔が出せなくなっちゃったんだ。」
キョコ太「引っ越すの?」
適杉「引っ越すって言っても、僕、だけだけど。セノくんも言っているだろう、星命学園には、専門の、学生寮があって、そこで、全員、暮らすんだ。」
キョコ太「そうなんだ。・・・寂しくなるね」
適杉「寂しい・・・?」
キョコ太「君は、寂しくないのかい?」
適杉「いや、両親と離れて暮らすのは、寂しいとは、思う。だけど、僕が、星命学園に入学できる、という事は、喜ばしい事なんだ。これ以上ない、出世だよ。両親も、喜んでくれた。だから、それ以上に期待に、応えないといけない。」
キョコ太「・・・・・・・。あのさぁ、
頭のいい、君に、聞きたい事があるんだ。」
適杉「なんだい?」
キョコ太「どうして、子供が、生まれなくなっちゃったのかなぁ? 子供が、いっぱい、生まれていたら、こんな事には、ならなかったんだろう?」
適杉「こんな事? ・・・・こんな事っていう意味は分からないが、子供が、生まれない理由については、分かっている。
僕達、人間は、欠陥品なんだ。」
キョコ太「人間が、欠陥品だってぇ?」
適杉「人間は、父親と母親の、両方の、遺伝子を、半分ずつ、もらって、生まれてくる。言わば、遺伝子は、人間の設計図なんだ。ところが、その、設計図に、欠陥があったら、どうなると、思う?
・・・・・・人間は、生まれてくることが、出来ない。
君に、分かりやすく言えば、子供が、生まれてこなくなっちゃうんだよ。」
キョコ太「そんなぁ!」
適杉「人間だって馬鹿じゃない。だからこれまで、色々な人たちが、研究して、欠陥がない、遺伝子を作ろうとしてきた。人権を無視した、人体実験をした、っていう記録もあるくらいだ。でもそれらも、人類が、生き残る術だとすれば、許された。人間は、生き残る為に、ありとあらゆる、手段を講じて、生き延びる術。子供を生む、術を、模索してきた。
だが、駄目だった。
結論から言えば、何をしても、無駄だった。遺伝子が、改良される事もなかったし、子供が、生まれてことも、無かった。
・・・・例えば、人工的につくった、遺伝子で、子供を生ませてみたけど、重度の、障害があって、一年、待たずに、死んでしまったり、
逆に、子供を生む、母体の方をいじくれば、精神的に病み、死産。母親も、子供も、皆、死んでしまったり、
人類は、生き残る為に、八方、手を尽くしたんだよ。でも、駄目だった。結局、自然に、任せるしか、方法が、なくなったんだ。
ある人は、これが、人類のさだめ、だと、言う。僕に言わせれば、自分達の妄信で作り上げた神に祈ったところで、人類が、救われるわけじゃない。
人類が選んだ答えは、残された人間から、優れた人間を選び、育て、いつか、子供が生まれてこない課題を解決すること。・・・・人類は、未来に、その手を、託したんだ。」
キョコ太「それが・・・・・星命学園?」
適杉「そう。人類の英知がつまった、学び舎さ。
各国、同様の、方針で、動いている。いずれ世界は、小さくなる。もっと、もっと、小さくなる。その時までに、答えを、出さなくちゃいけない。
僕達、人間には、時間が、ないんだよ。
だから、正直、君みたいに、・・・・・寂しいとか、言っていられないんだよ。
分かったら、帰ってくれ。僕は、準備で、忙しい。」
キョコ太「でも、適杉くん、ともえちゃんが、寂しがるよ」
適杉「ともえ? 誰だい?」
キョコ太「え? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇええええええ!!!!」
先生「ばんざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!! ばんさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!! ばんざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」
生徒「万歳!!! 万歳! 万歳!!!!」
先生「もっとぉぉぉ、大きな声で、万歳!!! 万歳!!!!! 万歳!!!! 万歳!!! 万歳!!!」
生徒「ばんざぁぁぁぁぁぁぁい!!! ばんざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
先生「今日は、適杉くんの、星命学園、転校の、祝賀会だ!!!! 我が校、始まって以来の、天才、適杉くんに、みんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 敬意を示し、万歳!!! 万歳!!! 万歳!!!」
校長「ついに我が校からも、星命学園に、入学が許される、人材を、育成することが叶った! 先生諸君、大いに、喜ばしいことじゃないか! 万歳!!!! 万歳!!!! 万歳!!!!!」
星命学園生徒「・・・・・とんでもない歓迎ですね」
星命学園生徒「当然だろう。我々と、一般庶民の、学校では、生きる世界が違うのだ。」
天「滑稽だわ」
適杉「そう言わないで下さい。彼等は、彼等なりに、自らの使命を全うした結果、僕のような、天才を、育成したと、思い込んでいるのですから」
星命学園生徒「・・・・新参者のくせに、言うな」
適杉「ええ。僕は、あなた達に、劣っているなどと、イチミリも、思っていませんから・・・・」
星命学園生徒「なんだと」
天「まあ、待ちなさい。今日はお祝いの席よ。あなた、というより、・・・・・狂乱じみた、学校関係者達の、祝いの席。・・・・・・祝ってあげようじゃないの。」
星命学園生徒「それも酔狂だ。」
生徒「万歳!!!! 万歳!!!! 万歳!!!! 万歳!!!!!」
ママ「どちら様でしょう?」
???「・・・・・わたくし、行政の、人間でして。・・・・・・大変、心苦しいのですが、セノさん。・・・・・・あなた様の、ご子息に、強制連行令状が、発布されまさいた。」
パパ「・・・・どうしたんだい、ママ?」
ママ「パパ・・・・キョコ太に、”館獄”行きの、令状が、きましたわ。」
パパ「!」
ママ「・・・・・・・いつか、キョコ太に、こんな日が来ると、思っていましたわ。うぅぅううぅぅ」
チョコザいもん「・・・・・・・・」
???「お父様、お母様。・・・あなた方は、子供を生み、育てた、立派な、経験がおありだ。私が、言うことじゃないが、また、やり直す事ができる。そういう年齢だ。気を落とさないで、もらいたい。・・・・きっと、ご子息も、国の為に、社会の為に、世界の為に、奉仕、してくれる事でしょう。」
パパ「ママ。・・・・・キョコ太の事は、忘れるんだ。最初から、そんな子、うちには、いなかったんだ。
また、二人で、最初から、出直そう。・・・・・・・僕達で、幸せになろう。」
ママ「そうね・・・・・・・あなた。・・・・・・・。」
チョコザいもん「な! なにを、言っているんだ? なにを言っているんだ、パパと、ママは!
・・・・と、とにかく、キョコ太が危ない! 強制令状? 館獄? なんだ、なんなんだ! こうしちゃいられないぞ!!!」
カチャ プルプルプルプルプルプルプルプルプル・・・・・・・・・・・・
先生「じゃぁ、主役の、適杉くんに、挨拶を、してもらおう! さあ、壇上へ、さぁ、みんな、拍手で、迎えるんだ!!!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
適杉「・・・・・静粛に。
ああ、みなさん。
校長先生をはじめ、先生方。そして、みんな。僕は、皆さんの、おかげで、人間として、大きく、成長することが、出来ました。
そして、晴れて、星命学園に、入学が、許されました。
本当に、ありがとう! みんなの、みんなの、おかげだ! ありがとう!!!!」
先生「適杉、万歳!!! 適杉、万歳!!!! 万歳!!! 万歳!!! 万歳!!!!!」
校長「万歳!! 万歳!!!! 万歳!!! 万歳!!!!」
生徒「万歳!!!! 万歳!!!!! 万歳!! 万歳!!!! 万歳!!!! 万歳!!!!!」
星命学園生徒「・・・・・・・・・・・」クスクス
適杉「僕は、人類の為に、命を賭して、働くつもりだ!!!!」
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
適杉!! 適杉万歳!!! 適杉!! 適杉万歳!!! 万歳!!!! 万歳!!! 万歳! 万歳!!!! 万歳!!!!
天「・・・・見ていられないわね・・・・・・・」
星命学園生徒「そう言うなよ、これも、作戦なんだ」
星命学園生徒「そうだった」
キョコ太「あれぇぇ! 君は、この前の!」
天「・・・・・・・?」
キョコ太「忘れちゃった? 僕だよ、僕、キョコ太、セノキョコ太! きみ、何しに、来たの? 適杉のお祝いに来たの?」
天「・・・・いいえ、まさか。これから同輩になる子供を、迎えにきたのよ。それも、星命学園の生徒の、仕事だから」
キョコ太「そうなんだ」
ともえ「あの、・・・・・これ、適杉さん。・・・・・お守り。持って行って。」
適杉「・・・・・・くだらない」
ともえ「え!」
ジョイアン「なにすんだ適杉ッ! ともえちゃんが、せっかく、お前の為にぃぃぃぃぃぃ!!!」
適杉「くだらないって言っているんだ この際、言っておこう。金輪際、君達と、話すことも、会うこともない。僕は、選ばれた、人間だ、君達、愚民とは、ちがう」
ジョイアン「! なに言ってんだ・・・・・・おい、スニオ、ぐみんって何だ?」
スニオ「おろかだって、言っているんだよ、ジョイアン」
ジョイアン「俺達が、おろかだって、言いたいのか!」
スニオ「いや、だから、そう言っているんだよ!」
ジョイアン「こいつぅ! 星命学園に入ったからって、調子に、のりやがってぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!」
スニオ「やめるんだジョイアン! 適杉くんが主役の、壮行会で、揉め事を、起こしちゃぁマズイよぉぉぉぉぉぉ!!!」
ともえ「・・・・・いいのよ、ムサシさん・・・・・」
ジョイアン「ともえちゃん・・・・・・
いいかぁ適杉ぃぃぃぃ! 俺は、絶対ぇぇぇぇ、忘れねぇからなぁぁぁぁぁ!!!」
適杉「生憎、僕は、忘れたよ。はっはっはっはっはっはっはっは!!!」
チョコザいもん「おぉぉぉぉぉぉぉおおおおい!!! キョコ太くぅぅぅぅぅぅんん!!!」
天「!」
プルプルプルプルプルプルプルプル・・・・・
キョコ太「どうしたんだいチョコザいもん!」
チョコザいもん「逃げんだ、キョコ太くん! ここにいたら、マズい! 捕まってしまうよ!」
キョコ太「どういう事だい?」
チョコザいもん「話は後だ、逃げるよ、キョコ太くん!」
天「待つんだ、セノキョコ太! どこへ行こうと言うんだい?」
キョコ太「!」チョコザいもん「!」
天「君は、これから、”館獄”に行くことが、決まっているはずだろう?」
キョコ太「館獄?」
チョコザいもん「何故それを!」
???「危ない、逃げるんだ!」
先生「なんだ、どうした?」
ドッカーン! ドカァァァァァァァァァァァァッァァァァッァンンン!!! バリバリバリバリバリバリ・・・・・・
ジョイアン「ケホ 煙で、何も、見えないぞ? いったい、どうしたって言うんだ?」
先生「何が起きているんだ?」
先生「生徒を非難させろ!」
適杉「作戦が、始まったか・・・・・・・・・」
キョコ太「うわぁぁぁ! 目が痛い、なんだよ?何も見えないよ! チョコザいもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん! チョコザいもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」
チョコザいもん「大丈夫か、キョコ太くん!」
キョコ太「何が起きたんだ?」
チョコザいもん「爆発だ! 急に、何かが爆発したんだ! とにかく、逃げるぞ! この騒ぎを利用して逃げるんだ!」
キョコ太「逃げるって? え? どういう意味さ?」
チョコザいもん「いいから、逃げるんだ! 捕まってしまうぞ!」
天「ケホケホ ゴホゴホ いたぞ! セノキョコ太! 逃がさないぞ!」
バァァァァン! パン! パパパパン!
???「逃げろ! セノキョコ太!」
キョコ太「誰?」
???「誰でもいい! とにかく今は、逃げるんだ!」
キョコ太「チョコザいもん、あれ、誰だい?」
チョコザいもん「知るか! とにかく、逃げるんだ!」ビガビガビガカァァァァン!!!「『光学迷彩帽子』!!! キョコ太くん、この帽子をかぶると、周りから、気にされなるくなるんだ!」
キョコ太「見えなくなるんじゃないの?」
チョコザいもん「いいからかぶれ!」
キョコ太「わ! チョコザいもん! チョコザいもんが消えた!」
チョコザいもん「消えたわけじゃない! 気にならなくなったから、見えない気がするだけだ! ぼくからも、君は、見えない!」
キョコ太「どうするんだよ!」
天「消えた! セノキョコ太が消えた! あのタヌキロボットも消えたわ!」
星命学園生徒「どうなっているんだ!」
星命学園生徒「反乱分子を捕らえろ!」
適杉「はっはっはっは・・・・・・星命学園の生徒と言えどもこの程度か。せっかく、僕の、卒業式を、囮につかって、レジスタンスを、おびき寄せる作戦は、失敗。
これは、上層部に、報告させてもらうよ。くっくっくっくっくっく。」
星命学園生徒「・・・・・・くっ」
天「あまり私達を、舐めない方がいい、新入生くん」
星命学園生徒「一般人はどうなってもいい、レジスタンスを、捕まえろ! 発砲も許可する!」
チョコザいもん「いいかキョコ太くん、いつもの空き地で、落ち合おう!」
キョコ太「分かった!」
チョコザいもんビカビカビカビカァァァァン!!「『転倒職人』!!!!」
うわぁぁ! うわぁ! えぇ? わぁ! 痛い!
星命学園生徒「急に、足が、すくわれたぞ?」
天「セノキョコ太は怪しい道具を使う! 気を付けるのよ! ・・・・・・すでに、もう、逃走しているかも、知れない!」
星命学園生徒「反乱分子は、捕まえたぞ!」
レジスタンス「離せ! 離せ!」
ジョイアン「なんだ? いったい、どうしちゃったんだ? 大丈夫か、スニオ、ともえちゃん?」
スニオ「僕は大丈夫だけど・・・・」
ともえ「キョコ太さんの姿が見えないわ!」
ジョイアン「あの、バカ・・・・なにやってんだ!」
スニオ「どうしようジョイアン?」
キョコ太「チョコみちゃん?」
チョコザいもん「どうしてチョコみがいるんだ?」
チョコみ「『不安的中警報器』が鳴ったから未来から、来たのよ」
キョコ太「それより、チョコザいもん、どうなっているんだ! もう、意味がわかんないよ!」
チョコザいもん「僕も意味が分からないけど、キョコ太くん! 君は、狙われているんだ!」
キョコ太「僕が?」
チョコみ「ここに居ても危ないから、『地下室製造爆弾』で一旦、避難しましょう!」
キョコ太「えぇぇぇぇええええええ! パパとママが、僕を捨てたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ? どういう事さ、チョコザいもん!!!!」
チョコザいもん「だからさっきから説明しているだろ! 君は、何かの組織に狙われて、パパとママに捨てられたんだ!」
キョコ太「場合によっちゃぁいくら、チョコザいもんでも、許さないぞ!」
チョコザいもん「許さなくてもいい、それが、事実だ!」
キョコ太「なんだとぉぉぉぉぉおおお!!!」
チョコザいもん「やるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
チョコみビカビカビカビカァァァァッァ!「『パックス、パワーグローブ』!!! お兄ちゃん、キョコ太さん、落ち着いて! 喧嘩しても、何の解決にもならないわ。」
チョコザいもん「・・・・チョコみの言う通りだ。」
キョコ太「でも、チョコみちゃん、言っていい事と悪い事があるだろ?」
チョコザいもん「政府だか国だか知らないけど、そこから、キョコ太くん宛てに督促状が届いたんだ。」
チョコみ「どうやらこの世界は、支配する側とされる側、それと、まったく役に立たない、切り捨てられた人間に、分かれているみたい。キョコ太さんは、今回、正式に、切り捨てられた人間側に、なったのよ。」
キョコ太「えええぇぇ! 僕が切り捨てられた・・・・いらない、人間だって、言うのかい?」
チョコみ「ええ。」
チョコザいもん「・・・・・日頃の行いを見ていれば、確かに、そう、なっても、おかしくはないな。」
チョコみ「お兄ちゃんたら。
強制連行令状っていうのが、送られてきたのよ。パパさんとママさんは、それを止める権利を持っていない。だから、キョコ太さんを諦めるしか、なかったのよ。」
キョコ太「・・・・・そんなぁ・・・・・パパ・・・・ママ・・・・・」
チョコザいもん「逆らったところで、パパとママが捕まるだけだからな。キョコ太一人、済む話なら、その方がいい。」
キョコ太「なんだとぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」
チョコザいもん「ぼくは事実を言ったまでだ! ・・・・・諦めるんだ、キョコ太くん。パパとママも、君を諦めたんだ。君も、パパとママを諦めるしか、方法が、ないんだ。」
チョコみ「切り捨てられた、人間は、”館獄”という、所に、連行されて、死ぬまで、働かされるみたい。学力も体力も、一定以下で、社会の役に立たないから、って理由で。でも、ある面じゃ社会の最低限のインフラを支えているのは、彼等なのよ。単純労働で、まかなっている。人権も何も、ないわね。」
キョコ太「そんなぁ・・・・・・」
チョコみ「でもね、この歪な社会構造に、異を唱えている人達がいる。それが、レジスタンス。さっき、学校で、爆発騒ぎを起こした、人達よ」
チョコザいもん「そうだ! なんなんだ、あの連中は!」
チョコみ「一種の、過激派組織よ。人間を、人間と、思っていない支配者側を、壊滅させようとしているわ。」
チョコザいもん「まぁレジスタンスだからな」
チョコみ「キョコ太さんが、館獄に送られる事を事前に知って、それを、阻止する為に、動いた。逆に、支配階層の、星命学園側も、レジスタンスの動きを察知して、レジスタンスを一網打尽にするつもりだったみたい。」
チョコザいもん「泥沼じゃないか」
チョコみ「でも、分からない話じゃないわ。
・・・・だって、この世界は、子供が、生まれてこない世界なんでしょう?」
キョコ太・チョコザいもん「!」
チョコみ「子供が生まれてこないんじゃ、人間の数は、先細り。近い将来、必ず、滅亡する。だから、知力も体力も、何もかも、優れた人間が、人間全体を管理し、統制を行う。当然、人間全体の中には、なんの役にも立たない、必要のない人間が、出てくる。それが、いつもの、平常時なら、役に立たなくても、人口の遊び、として感化できる。でも、今は、この世界は、人類滅亡、待ったなしの世界。必要のない人間を、生かしておくほど、余裕がないの。
・・・・キョコ太さんには悪いけど、キョコ太さんを生かしておく程、人類は、暇じゃないってことよ。」
チョコザいもん「まぁ、分からんでも、ないけどな。・・・・しょうがないよ、キョコ太くん。君には、才能が、無かったんだ。いろいろ、人間として、諦めろ。」
キョコ太「・・・・・・・・・・えええええ。」
チョコみ「だって実際、みんな、小さい頃から、生まれた頃から、努力、しているわけでしょ? 優れた人間になる為に。この、世界の危機を救うために、人類、みんなで、努力しているんだから。」
チョコザいもん「物凄い詰め込み教育だけどな、それだけ、人類が、危ない、って事だ」
キョコ太「もう僕、立ち直れないよ。 ・・・・・もう寝る。どうせ勉強しても、意味ないし、行く所も、あてもないし。寝る。」
チョコザいもん「・・・・・ふてくされるな 生きてりゃぁいい事、あるさ。」
チョコみ「この世界では、無いと思うわ」
チョコザいもん「・・・・・・・・・」
チョコみ「お兄ちゃん、これから、どうするの?」
チョコザいもん「キョコ太が、あのザマだからなぁ。どうしようもないしなぁ。・・・・チョコみゃーこさんに、会いに行ってくるかなぁ。」
ザ ザザザッ ザザッ ザザザ
チョコザいもん「なんだ? なんだ、あれは?」
チョコみ「あ、あれは、”星導教会”よ」
チョコザいもん「また知らない言葉が出てきたぞ? 星導教会?」
チョコみ「世界最大宗教。星導教会。星導教会の、バックアップを受けた政治家が、”星民党”を名乗り、国を、動かす。要するに、世界を動かしているのが、星導教会。
支配階層の流れは、こう。星命学園に入り、そこから、人類の思想を説くのが、星導教会。政治、軍事の面で、動くのが、星民党。」
チョコザいもん「すべてが、繋がっているんじゃないか!」
チョコみ「そうよ。」
チョコザいもん「レジスタンスに勝ち目なんかないじゃないか。・・・・もともと、レジスタンスやっている奴は、みんな、頭が、悪い、キョコ太みたいな、連中なんだろう? 勝ち目なんか、最初から、あるわけない!」
チョコみ「そうとも限らないけど。政治犯も、レジスタンス活動に、参加しているみたいだから。」
チョコザいもん「アホな連中ばっかりじゃないんだな。・・・なら、良かった。キョコ太が救われないかと思ったよ。
こうやって見ると、町中、星導教会の連中、ばっかりだな。」
チョコみ「そりゃそうよ。星導教会が正義だからね。」
ピーポー ピーポー ピーポー ピーポー
警察官「いたか?」「いや、まだだ」
ビッ「全捜査員に通達! 被疑者”セノキョコ太”以前行方不明! 市内全域を対象に捜査せよ! 繰り返す、市内全域を対象に捜査せよ!」
パパ「ですから、うちはもう関係ないんだ! キョコ太は死んだんだ!」
警察官「いえ、お父さん。そういう訳にはいかないんですよ。強制連行令状が届いた矢先、おたくの、息子さんがいなくなったんですよ? おかしいじゃないですか!」
警察官「おたくら、親が、子供を隠しているって、考えるのが、自然でしょう? おい」
警察官「はい」
警察官「強制捜査!」
警察官「了解しました」
パパ「いくら探してもいい。でも、この家に、キョコ太なんて、子供は、いないぞ!」
ママ「・・・・・・・・うぅぅう、キョコ太・・・・」
パパ「あの子は、どこまで、親に、迷惑をかければ気が済むんだ・・・・・・」
警察官「お父さん、お母さん、隠していても、あなた達の身の為には、なりませんよ?」
チョコザいもん「こりゃぁ、参ったなぁ。・・・・・まるで犯罪者だ。」
チョコみ「犯罪者よ、」
チョコザいもん「・・・・・・」
チョコみ「ここの、社会では、ね」
キョコ太「・・・・・・・・ママぁ」
チョコザいもん「おい、キョコ太、起きろ! ここにいても、仕方がない。逃げるぞ。」
キョコ太「え?」
チョコザいもん「今や、君は、立派な犯罪者だ。」
キョコ太「え? 僕が犯罪者だってぇ?」
チョコザいもん「政府の反乱分子と、同等と、思われているらしい。ここに隠れていても、八方塞がりだ。拠点を変える。」ビカビカビカァァン!!!「『いただきランチョンマット!!!!!』、ほら、キョコ太くん。食べたい料理を言え。”いただきランチョンマット”が料理を出してくれる。」
キョコ太「・・・・・なにも食べたくない」
チョコザいもん「食べないと、動けないぞ。」
キョコ太「いらないものは、いらない!」
チョコザいもん「・・・・・・そうか。でも、キョコ太、時間になったら、出発するぞ。」
チョコみ「お兄ちゃん、キョコ太さんは?」
チョコザいもん「駄目だ。」
チョコみ「そりゃそうよね。いきなり、犯罪者って言われたり、親に捨てられたって言われたら、頭が、追いつかないもの。」
チョコザいもん「さぁて、これから、どうしたもんかなぁ。・・・・たった、三人で、これからどうする? 犯罪者を受け入れてくれる、中立の、国とか、ないかな?」
チョコみ「残念。この地球上、みぃ~んな、人口減の、危機的状況。国連よりも、星導教会の方が、ちからを持っているわ。どこに逃げても同じよ。」
チョコザいもん「今、地球上って言ったな? だったら、海底だったり、地底、空の上は、どうなんだ?」
チョコみ「・・・・そんなマンガみたいな事、あるわけないじゃない。石ノ森先生のマンガじゃあるまいし。」
チョコザいもん「そこはF先生だろ?」
星命学園総統「君達、今回の件は、どう責任を取るつもりだ?」
星命学園生徒「申し訳ありません、想定外の、邪魔が入りまして。」
適杉「・・・・・まったく、星命学園も、たかが知れますよ」
星命学園総統「・・・・」
星命学園生徒「おい、新入り、口が過ぎるぞ!」
天「ですが、これは、しっかりと責任問題を、追及すべき、だと、思いますが? 誰が、作戦を、失敗させたか、という点を」
星命学園生徒「お前等ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
星命学園総統「そうだな。・・・・・・作戦の責任者である、君は、・・・・・・失敗の、責任を取る必要がある。他の者に、示しが、つかない。」
星命学園生徒「ですが、一部、レジスタンスを、確保、いたしました!」
星命学園総統「君。今回の作戦を、言ってみたまえ・・・・」
星命学園生徒「参加レジスタンスの全員確保、生死を問わず・・・・・」
星命学園総統「それがどうだ? この有様は? 星命学園の、名を、汚す結果だ。君には、・・・・・・・・・それ相応の、部署へ、移動してもらおう。二度と、日の光が、見えない部署でな。
連れていけ!」
側近「はっ!」
星命学園生徒「やめてくれぇぇぇぇ! 待って下さい! 総統、待って下さい、私に、私にぃぃぃぃぃ、もう一度、チャンスを! チャンスをぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!」
バタン
適杉「くくく。・・・・・これで静かになった。」
星命学園総統「君達には、期待しているよ。」
適杉・天「はっ」
バタン
天「・・・あなたも、私の、足を、引っ張らないで、もらいたいものだわ。」
適杉「それはこっちのセリフだ」
ジョイアン「おい見たか? キョコ太の奴、指名手配、されているぞ!」
スニオ「今朝、キョコ太の、パパとママが、警察に連れていかれるのを、見たよ。」
ともえ「え?」
スニオ「僕のパパとママが言うには、重犯罪だって。・・・・・レジスタンスを生んだ、家族だから、って。」
ともえ「そんなぁ」
ジョイアン「キョコ太の、父ちゃんと母ちゃんは関係ないじゃないか! 悪いのはキョコ太だ!」
ともえ「でもなんで、こんな事になってしまったのかしら?」
ジョイアン「適杉は星命学園に行っちまうし、キョコ太は、バカだけど、レジスタンスになっちまったし。・・・・・いったい、どうなっちゃったんだ?」
チョコザいもんビカビカビカァァァァァァン!!!「『亜空間接続トンネル』!!! よし、こっちの、地下抗は、移動できるみたいだ!」
チョコみビカビカビカビカァァァァァァン「『暗視カメラ猫の目』!!!! 人は、いなさそうよ」
チョコザいもん「行くぞ、キョコ太」
キョコ太「・・・・・うん」
チョコザいもん「何も食べないから元気が出ないんだ。これでも、食べておけ、羊羹だ。行動食だ。甘いから、食えるぞ。」
キョコ太「・・・・・ありがとう、チョコザいもん。」
チョコみ「お兄ちゃん、キョコ太さん、誰か来るわ!」
チョコザいもん「・・・・殺るか、」ビガビガビガビカァァァァ「『超超遠距離拡声器』!!!! 本来の使い方じゃないが、めいいっぱいボリュームを上げて、超音波兵器として、使おう。『絶対消音耳栓』もセットで使って・・・・鼓膜を破壊してやる!!!
そこにいるのは誰だ! 出て来い!」
???「そっちこそ、何者だ! こんな誰もいない、廃坑に、紛れ込んで!」
チョコザいもん「僕達は、怪しい者じゃない!」
???「十分、怪しいだろう!
お前は! 強制連行令状が発布された、”セノキョコ太”!」
チョコザいもん「ヤロウ!ぶっコロしてやる!」
???「待て! 俺達は敵じゃない!」
チョコザいもん「なんだと!」
???「俺達は、レジスタンスだ!」
キョコ太「・・・・・レジスタンス?」
チョコザいもん「敵ではないかも知れないが、味方、という保証もない!」
???「確かにその通りだ! だが、こちらも、セノキョコ太を守る為に、同朋がやられた。・・・・こちらも、お前達を、敵だとは思っていないが、味方だとも思っていない」
チョコみ「要するに、お互い、敵ではない、という事は分かった。・・・・・一時、共闘を、申し入れるわ」
???「確かに。・・・・共闘を、受け入れよう。」
レジスタンス「ようこそ、レジスタンス基地へ。」
レジスタンス「そう怖い顔をするな。取って食おうってわけじゃない。我々は、共通の敵を持つ、ある意味、仲間だ。」
チョコみ「ある意味、ね」
レジスタンス「君達、いや、セノキョコ太くんの事は、同情するよ。意味も分からず、人間社会から、切り捨てられたんだからな。しかも、・・・・・今や、指名手配犯。立派な、政治犯だ。」
キョコ太「・・・・。」
チョコザいもん「その責任の、半分は、あなた達に、あるんじゃないんですか?」
レジスタンス「そうだな。・・・・俺達が、邪魔をしなければ、立派に、強制連行され、今頃、強制労働施設で、働かされていた事だろう。今、こうして自由なのと、一生、地下組織で、働かされる。どっちが、幸せだったんだろうねぇ。」
レジスタンス「そう、言うな。」
キョコ太「・・・・・・」
レジスタンス「まあ、いい。・・・・それで、君は? 君達は、これから、どうするつもりなんだ? このまま、あてもなく、逃亡を続ける気か?」
チョコザいもん「いや、それは・・・・・」
レジスタンス「まあ、ゆっくり考えればいい。」
レジスタンス「ゆっくり考えられる暇があればの、話だがな。時間は待ってはくれない。」
レジスタンス「我々、レジスタンスと行動を共にする、っていう提案をしようじゃないか。決めるのは、君達だがね。」
チョコザいもん「あなた達こそ、・・・・・この、レジスタンス活動に、意味があると、思っているのか?」
レジスタンス「なんだと?」
チョコザいもん「敵は強大だ! 人類社会、すべて、と言っていい。・・・・そんな奴等、相手に、戦って、勝機があるのか?
無駄なレジスタンス活動なんかやめて、投降した方が、よっぽど健全じゃないのか?」
レジスタンス「言うねぇ」
チョコみ「・・・・・あなた、動かない方が、いいわよ。私、そそっかしいから、体が、半分、なくなっちゃうかも、知れないわ」
レジスタンス「・・・チぃ」
レジスタンス「お互い、物騒な真似はやめようじゃないか。生産性がまるでない。互いの敵は、星導教会、なのだから。」
チョコザいもん「よくもぬけぬけと。」
キョコ太「あの・・・・・」
レジスタンス「なんだ?」
キョコ太「あの、どうして、この世界は、こんな風に、なっちゃったんですか? どうして、その、星命学園とか、星導教会が、世界を、支配しちゃったんですか?」
レジスタンス「ああ、そうか。
君達は、それを知らないんだな。いや、表の人間。地上に暮らす、多くの人間が、まるで、その真実を、知らない。星導教会の、真実を。」
総統「我々人類は、やり直す事が出来ない所まで、来て、しまった。人類は、滅亡するしかない。
ただ人類は、ただ手をこまねていたわけではない。持てる、科学の粋をあつめて、人類再生に、挑んできた。だが、それは無駄だった。」
天「劣化した、遺伝情報を、修復することが、不可能だったんですね。」
相殺「その通りだ。・・・・いくら人間が、神の領域だとか、うぬぼれて、遺伝子をいじくったところで、何も、変わらなかった。人類の、遺伝情報は、更に、劣化による劣化。後戻り、出来なくなってしまったんだ。あと、どうだろう、何世紀も待たずして、人類は、滅びるだろう。
・・・・・・だが、”神”は、我々、人類を、見捨てなかった。」
天「・・・・・・。」
レジスタンス「宇宙から、やってきたんだ。地球人類より、遥か、高度な科学をもつ、人類が。」
キョコ太・チョコザいもん「う、宇宙人!!!!!!」
レジスタンス「君達の理解では、それでいいだろう。宇宙人だ。星導教会では、”神”と呼称している。・・・・・古い文献では、アヌンナキだったり、キュベレイ、そして、プロメテウス。色んな、呼び方をされているが、同一の存在だと、考えられている。
重要なのは、宇宙より、飛来した高度な科学技術を持つ、別の人類が、現れたことだ。」
キョコ太「・・・・何の為に?」
総裁「欠損された、地球人類の、遺伝情報を、補完する為だよ。
地球人類と、”神”との、間に生まれた、希少な、子供。それが、星命学園の生徒なのだ。」
キョコ太・チョコザいもん「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」
キョコ太「じゃああ! じゃああ! 宇宙人と、地球人の、子供なの!」
レジスタンス「その通りだ」
チョコみ「待って・・・・・・もし、その話が本当なら、地球人と、その宇宙人との間に、遺伝子レベルで、同じじゃないと、いけない事になるわ!」
レジスタンス「賢いお嬢さんだ」
キョコ太「ど、どういう事?」
チョコザいもん「・・・・うぅ~ん。人間と、オランウータンとの、遺伝子情報の差は、たった1パーセントと、言われている。たった、1%違うだけで、かたや人間。かたやオランウータン。それに、人間とオランウータンとじゃ交配が出来ないんだ。」
チョコみ「地球人と宇宙人は、少なくても、同じ遺伝情報を持っているって考えられる。・・・・・・すなわち、同じ、種族、同じ、人間って話よ」
キョコ太「宇宙人と、僕達、人間がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」
総裁「別に、驚く話じゃない
過去、地球人類が、宇宙に進出して、また、帰ってきた、それだけの、話だ。我々、人類が、失った、遠い、記憶な、だけなのだよ。」
チョコみ「一部の秘密結社の間では、猿から人間に進化する過程が、急激すぎて、本当に、自然派生的に進化したとは思えないと唱える人たちがいる。彼等の間では、猿から人間に進化する過程を”ミッシングリンク”なんて言ったりする。それを補うのが、宇宙人の存在。過去、宇宙人が、猿に、遺伝情報を与えて、人間に進化させた・・・っていう、話。」
チョコザいもん「もしくは、更に、上位の存在が、作り出した、同型の、人類。その可能性も否定できない。そんな仮定の話をしても、まるで意味がないけどね。」
レジスタンス「そうだ。我々は、そんな事は、どうでもいい。問題視している事は、この地球は、いずれ、”神”の子供達によって、支配されてしまう、という事だ。
既に、星命学園をつくり、星民党を結党。・・・・・・事実上、地球は、支配されてしまった。純粋な地球人類は、”館獄”という、強制労働施設に追いやられる。俺達は、地球人として、この戦いに、勝利しなければならないんだ! 地球を取り戻す為に!」
レジスタンス「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
キョコ太「まさか・・・・・・・地球人対宇宙人の、戦い、だった、なんて。」
レジスタンス「近いうちに、俺達は、大きな、反抗作戦に出る。”神”が与える、遺伝子情報の、交配工場”セントラル”を、襲撃するつもりだ!
そうすれば、”神の子”は、生まれなくなる! 俺達、地球人の、勝利だ!!!!!」
レジスタンス「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおぉぉぉぉぉおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおぉぉぉおおっぉぉぉぉぉおぉおおおおおおお!!!!!!」
キョコ太「そ、そんな事をしたら、そこにいる、赤ちゃんが、死んじゃうじゃないか!」
レジスタンス「お前達は、このまま、地球が、宇宙人に、支配されても良いって言うのか!」
キョコ太「そうは言ってない! けど、赤ちゃんを、殺すのは、間違っている!」
チョコザいもん「そうだ! キョコ太の言う通りだ!」
レジスタンス「・・・・・・やはり、共闘は、無理だな 共闘は、ここまでだ、」
カチャ
レジスタンス「指名手配犯の死体が、出てきても、誰も何とも、思わない。 死ねえぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
チョコみ「『物理事象無視、強制時間停止時計』!!!!」
カッ!!!
ババババババババババババ!!! ズバババババババババ!!!! ヒュ~
レジスタンス「撃ち方、やめぇぇぇ!! !!!! 消えた! 消えたぞ?」
レジスタンス「まあ待て。落ち着け。奴等、逃げたって、どこにも、逃げられやしない。・・・・・表に出れば、指名手配犯だ。逃げ場なんか、ないんだよ。」
レジスタンス「そりゃそうかも知れないが。殺しそこねたな。」
キョコ太・チョコザいもん「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
チョコみ「起きて、落ち着いて、お兄ちゃん、キョコ太さん。ここは安全よ。」
キョコ太「撃たれて、死んだんじゃないの?」
チョコみ「『強制時間停止時計』で時間を止めて、逃げて来たの。」
キョコ太「さすがチョコみちゃんだ!」
チョコザいもん「これから、どうするんだ、キョコ太?」
キョコ太「・・・・・聞いちゃったから、無視することは、出来ないよ。いくら、人間を、差別しようとしているとしても、その、赤ちゃんが、殺されるなんて、許されるわけがない! レジスタンスの作戦を、邪魔しないと!」
チョコザいもん「でも、そんな事したら、星導教会に、今度は、本当に、捕まっちゃうぞ?」
チョコみ「レジスタンスからも命を狙われているわ。」
キョコ太「・・・・・・でも。でも、やるしか、ないじゃないか! 宇宙人の赤ちゃんかも知れないけど、助けられるのは、僕達しか、いないじゃないか!」
チョコみ「そうね。キョコ太さんなら、そう言うと、思ったわ。」
チョコザいもん「はぁ。・・・・・・君は、いつでも、行き当たりばったりだなぁ。
でも、僕は、嫌いじゃないぜ! キョコ太くん、一緒に、戦おう! 死ぬ時は、一緒だ!」
キョコ太「ありがとう、チョコザいもん!」
コツコツ コツコツ・・・・
猫「ニャ~オ」
天「猫? 何階だと思っているの・・・・」
猫「ニャー」
コツ コツコツ・・・・・ コツ コツツ・・・・
天「また古典的な・・・・・・。モールス信号・・・・・open window・・・・・・」
ガラガラガラ・・・・・・
猫「ニャァ~」
天「・・・・・」
猫「僕、キョコ太! いきなりごめん、」
天「キョコ太? 指名手配犯で、私の、騎士の?」
猫「君しか、頼める人が、いないんだ!」
天「どうやって本物の猫になったかは、聞かないけど、・・・・政治犯が、私に何の御用かしら?」
猫「驚かないで、聞いて欲しいんだ。 レジスタンスが、星導教会の、赤ちゃんの工場を、壊そうとしている!」
天「セントラルを!」
猫「このままじゃ赤ちゃんが、みんな、殺されちゃう! なんとかしなくちゃ! 君は、星導教会の人間だろ? 君なら、レジスタンスを止められるかも知れない!」
天「レジスタンスが?・・・・あり得る。
でも、あなた。あなたに何のメリットがあるの? こんな話をして、これで、レジスタンが壊滅しちゃったら、あなた、どこにも、逃げ場がなくなるのよ?」
猫「赤ちゃんを、殺すなんて、放っておけないじゃないか!
僕は、君達の、やり方を正しいとは、思っていない!でも、レジスタンスのやり方も、間違っている!」
天「キョコ太くん。・・・・そんな綺麗ごとが、通ると、思っているの? どっちつかずなんて、あり得ない。下僕は、下僕として、私達、神の子に、支配されるべきなのよ。」
猫「そんなのおかしいよ!」
天「いずれ、人類は、滅亡する。それは免れない、決定された、事項。それを回避できるのは、神の子、だけ。
レジスタンスの襲撃作戦の件は、大いに、活用させてもらうわ。また、どこかで、・・・・・・会いましょう。セノキョコ太さん・・・・・・。」
キョコ太「うわぁぁぁああああ!」
ゴチン!
スニオ「やめるんだジョイアン! キョコ太が死んじゃうよ!」
ともえ「ムサシさん、これ以上、やめてぇぇぇぇぇ!!!」
ジョイアン「とめるな、スニオ!ともえちゃん! こいつの所為で、こいつの所為で、どれだけ、みんなが、迷惑したか、分かってるだろぉぉぉぉぉぉおお! コンニャロ!」
ボコン!
キョコ太「ぐえぇぇぇぇえ!」
スニオ・ともえ「・・・・・・・・」
ジョイアン「お前が逃げた所為で、俺達、学校の生徒、全員が、強制労働だ! いいか、分かるか! お前一人のおかげで、みんなが、迷惑してるんだ!
毎日、毎日、・・・・・・・よく分かんない、電子部品を、作らされたり、プラスチックの箱を、洗ったり・・・・・・ともえちゃんなんかなぁ、年寄りの、相手を、させられてんだぞぉぉぉぉぉ!!!」
ともえ「言わないでぇ・・・・・・衛生を守るのが仕事なだけだから・・・・・」
ジョイアン「おい、キョコ太ぁぁぁぁぁ!! お前の父ちゃんと母ちゃんはなぁ、警察に、捕まったぞ! お前の、所為でなぁぁぁぁぁ!!!!」
スニオ「ジョイアン、星導教会の、憲兵に見つかっちゃうよ?」
ジョイアン「今更見つかったって、構わねぇ! 強制労働がひとつ、増えるだけだぁぁぁぁぁぁ!!!
・・・・・。どうした、キョコ太! なにか言わないのか!」
キョコ太「ハァハァ・・・・・さすが・・・・・ジョイアン、敵わないなぁ・・・・・ハァハァ
僕は、みんなに、お別れを、言いに来たんだ・・・・・・」
ジョイアン「・・・・・・・」
キョコ太「もうじき、星導教会とレジスタンスの、大きな、戦争が、起こる。セントラルって言う、赤ちゃんの工場を、レジスタンスが、襲撃するんだ。
僕は、星導教会のやり方も、レジスタンスのやり方も、間違っていると、思う。・・・・・・・ハァハァ・・・・・・・・・僕は、赤ちゃんを、見殺しには、出来ないんだ。
僕は、両方を、止める。・・・・・・・星導教会も、レジスタンスも、両方を。・・・・・・・ハァハァ」
スニオ「お前、何言ってんだ、キョコ太? 頭が、おかしくなっちゃったのか?」
ジョイアン「キョコ太・・・・・・・・お前、死ぬ気か?」
キョコ太「そうだね。もしかしたら、そう、なるかも、知れないね。
・・・・・・・・パパとママが、捕まっているのは、知ってる。僕の所為だ。僕が、こんな事に、ならなきゃ、いつも通りの生活を、送れていたんだ。
君達にも、悪いことをした。・・・・・・・大変だけど、学校は勉強する所だ。勉強をする機会を、奪ってしまって、ごめんなさい・・・・・・・・謝っても、謝り、きれないよ。」
ともえ「だから死ぬの? そんなの、間違っているわ、キョコ太さん!」
ジョイアン「ああ、殴るのも、飽きたぜ。・・・・・・・・・ホントにこいつが、卑怯者だったら、俺は、殺していたかも知れない。だけど、こいつは、卑怯者じゃない。」
キョコ太「・・・・・・ジョイアン・・・・・・・」
ジョイアン「行けよ、キョコ太。・・・・・・・お前には、お前の正義があるんだろ? 馬鹿なお前しか、分からない、正義がな。
安心しろ、学校は、適杉の奴が、守ってくれている。
あいつ、ともえちゃんに酷い事を言っておきながら、星導教会で、俺達の学校を、庇ってくれているんだ。だからまだ、こんなもんで、済んでいるんだ。そうじゃなかったら、全員、”館獄”行きだ。」
キョコ太「そうか・・・・・・適杉くんが・・・・・・」
チョコザいもん「ボロボロじゃないか、キョコ太くん・・・・・」
キョコ太「ホント、ジョイアンのパンチは、強いなぁ・・・・・・・・」
スニオ「キョコ太の奴、気絶しちゃった・・・・・」
ジョイアン「こいつは、本物の男だ。逃げる選択肢もあっただろうに。俺に、一方的に、殴られて、罪を、償おうとした。
おい、チョコザいもん。キョコ太を頼むぜ!・・・・・・・・・・・・・死ぬなよ、キョコ太!」
キョコ太「・・・・・けっきょく、残ったのは、いつもの、二人だね。」
チョコザいもん「・・・・ああ。背中を預けられるのは、信用できる人間じゃなきゃ、駄目だ。」
キョコ太「そうだね」
チョコみ「私もいるわ」
チョコザいもん「お前まで死ぬ必要、ないだろう?」
チョコみ「いいのよ、お兄ちゃん、一人に、しておけないし。キョコ太さんも心配だし。」
キョコ太「さぁ、準備はいいかい。ふたりとも。」
チョコザいもん「いつでも死ぬ準備は、出来てるぜ?」
チョコみ「私、特別な棺桶を用意したわ。」
キョコ太「・・・・行こうか!」
ドカン!!! ドカドカドカナナァァァァァァッァァァァァン!!! ズババババババババ ババババババ バン ドカン!!
バンン バババババババババ!!
シュ
ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァン パリン ズババババババババババ!!!! ババババババババババ!!!!
キョコ太「作戦は、簡単。先に、僕達が、セントラルに、潜入して、騒ぎを起こす。時限式の爆弾を、手あたり次第、仕掛けて、爆発させる!
これだけの施設だから、それ相応の、消化システムがあるだろうから、いずれ、火は消える。
レジスタンスも、襲撃したいんだろううけど、先に、騒ぎを起こされたら、タイミングが狂って、作戦どころじゃない。セントラル工場、襲撃作戦は、失敗に、終わる。
だけど、これが、一過性のものじゃ、困るんだ。
この、襲撃事件をきっかけに、セントラルの、警備が厳重になれば、赤ちゃんが、危険にさらされる事は、なくなるだろう。・・・・・それが、この、作戦の、本当の、狙いだ。」
チョコザいもん「まったく、君ってやつはぁ。・・・・・・・・付き合いきれないよ。命が、幾つ、あっても足りゃしない。ほらよ、」ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアン!!!!!「あの、天っていう子が、どれくらい動くかが、問題だけどね。」
キョコ太「そこは、信じるしか、ないよ。赤ちゃんを、逃がしておいてくれていれば、いいんだけど。」
チョコザいもん「・・・・それは、どうかな。」
ボカン ドカン!!! ズババババババババ バババババババババ ババ・・・・・
チョコザいもん「チッ・・・・・ジャグった。キョコ太くん、もしもの為に、近接戦闘用の、武器も、渡しておくね」
キョコ太「あ、ありがとう。」
チョコザいもん「剣聖になれる、刀だ。」
キョコ太「剣聖?」
チョコザいもん「唯一無二の、刀の、使い手の、称号だよ。宮本武蔵とか、知らない?」
キョコ太「へぇ。・・・・・大事に、使わせてもらうよ」
チョコザいもん「チョコみの奴が、あっちこっちで、暴れまわってる。あれに、火器を渡しちゃマズイんだ・・・・・、」
ボカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンン!!!!!!
チョコザいもん「あいつ、パーフェクトソルジャーのプログラム、使いたくて、仕方がないから。」
キョコ太「・・・・・・パーフェクトソルジャー?」
総統「・・・・・・作戦は順調かね?」
天「ええ。政治犯セノキョコ太、ならびに、レジスタンス。・・・・両陣営とも、セントラルを破壊していると思い込み、こちらの、誘導に、従って進軍しております。」
総統「袋の鼠、という事かね?」
天「・・・・はい。」
総統「有働くん。今回は、レジスタンス、殲滅という、目的がある為、危険を冒して、セントラルを、戦場にしたのだ。・・・・・・戦果を上げてもらわないと、・・・・・・・困るのだがね?」
天「はっ、それは、承知しております。必ずや、総統のご期待に添えると、心得ております。」
キョコ太「僕に傷を負わすことが出来たら、天位の、称号を、あげるよ」
レジスタンス「いいか! 中央制御室を、攻撃しろ! セノキョコ太のおかげで、計画は、修正を余儀なくされたが、これは、絶好のチャンスだ! セントラルを破壊しろぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」
レジスタンス「星導教会を、壊滅させるんだぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
レジスタンス「うぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
バババババ・・・・・・ ババババババババババ・・・・ バババババババババババ・・・・・・・・
レジスタンス「撃て撃て撃て撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」
星導教会「ひるむな!迎え撃てぇぇぇぇぇええええええええええ!!!!!!!!!!!」
星導教会「隔壁、閉鎖ぁぁぁぁあああああ!!! 退路を断てぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!! 殺せぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
星導教会「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
チョコみ「戦場で生き残るのは、臆病な方が、丁度いいのよ・・・・・・・・・・・・・・・・」ボカカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッァァァッァァァッァァンンン!!!!!
チョコザいもん「行くぞ、キョコ太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
キョコ太「待って、待ってよ、チョコザいもん!!!!」
チョコザいもん「どうした!」
パパ・ママ「・・・・・・」
キョコ太「パパと、ママだ・・・・・」
パパ「キョコ太ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
チョコザいもん「キョコ太くん、これは、罠だ! 君を捕まえる為の、罠だ!」
キョコ太「・・・・・・・」
パパ「キョコ太!!! お前が、お前が、お前が逃げたおかげで、僕達は、この様だ! 見ろ! こんなところで、捕まってぇぇぇぇ!!!! お前の所為だぁぁぁぁぁ!! いや、お前が生まれたから、お前を、生んだこと自体、失敗だったんだぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!! この疫病神がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
おい、看守! ここに、政治犯がいるぞ! おい、聞いているのか! ここに、犯罪人がいるぞぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」
ママ「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇ!!! あなたぁぁぁぁ、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
パパ「・・・・ママ」
キョコ太「ママ・・・・。」
ママ「キョコ太・・・・・私は、あなたが、何者だろうと、犯罪者だろうと、関係ない。・・・・・・・・・あなたは、私の子供だもの。・・・・・・・・・・・あの時、令状が届いた時、もっと、あなたを守れば良かった。守れば良かったって後悔してた。・・・・・・・・・・あなたは、私の、子供よ。
キョコ太、あなたには、やるべき事があるのね。・・・・もう、私は、あなたを、引き留める、枷には、なりたくない・・・・・・
キョコ太、行きなさい。自分の信じる道を、行きなさい。」
パパ「ママ、・・・・ママ、君は、なんていうことを言うんだ! もし、キョコ太を捕まえる事が出来れば、僕達は、無罪になれるんだぞぉぉぉぉぉおぉおおおおおお!!!!
君は、僕を、裏切ると、言うのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」
ママ「キョコ太ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ、行きなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああいいいいいい!!!!!!!!!」
キョコ太「・・・・ママ、僕、行ってくるよ。この、狂った世界を、止めてくるよ!!!」
チョコザいもん「・・・・・いくぞ! キョコ太くん!!!!」
ママ「・・・・・・キョコ太ぁぁ、キョコ太ぁぁぁぁぁぁぁ、キョコ太ぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
パパ「・・・・・・・・君には、心底、失望したよ、ママ。」
ジョイアン「ごめんよ母ちゃん! 俺は、俺は、・・・・・キョコ太、一人を、死なせるわけには、いかねぇぇぇぇんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
プォン ガリン!!!!
天「まったく。・・・・・まるで本当の騎士のようね、セノキョコ太くん」
バッ!
キョコ太「天ちゃん、もうやめるんだ! 至る所、火の海だ。もうすぐセントラルは、崩壊する!」
天「だから、なに? 私が逃げ出すとでも、思って?」
キョコ太「・・・・・・」
天「私は傲慢なの。人間が滅亡しようが、地球が壊れようが、関係ない。これまでも、これからも、私は、私自身の力で、欲しい物は、すべて、手に入れる。
・・・・・地位も、名誉も、・・・・・・そして、あなたも。」
キョコ太「僕?」
天「キョコ太くん、あなた、私の友達って、言ってくれたわよね? 嬉しかったわ。 私に、友達が出来た。友達なんて呼べる、存在、これまで、私の周りにいなかったわ。 ・・・・保身で近づいてくる人、出世の為、蹴落とそうとする人。・・・・・私、驚いたわ、あんな自然に、友達って、言える人、初めて出会ったわ。」
ガリガリガリガリガリ!!!!
キョコ太「・・・・だったらぁぁぁぁぁ!!!」
天「嬉しかった。・・・・・だから、綺麗な思い出のまま、私の為に、死んでちょうだい! あなたは、私の名誉の、友達!」
キョコ太「どうして、一緒に、生きようと、考えないんだ!」
天「無理よ、あなたは、役立たずの烙印を押された、最下層の、人間だもの。”神の子”の私と、釣り合うハズがない。・・・残念だわ!」
キョコ太「そんな事を言っているから、君は、いつまで経っても、一人のままなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
天「あははははははははは!!! 友達を殺すの? ・・・・・・ゾクゾクするわ、セノキョコ太くん、セノキョコ太くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!! はははははははははははは ははははははははははははははははははははははは!!!」
キョコ太「待て、待つんだ! 天ちゃん! 天ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
スニオ「あ、ジョイアン! こんな時間に、なに、してるんだよ?」
ジョイアン「お前こそ。・・・・・早く、家、帰れよ。父ちゃんと母ちゃんが心配するぞ?」
スニオ「ジョイアンこそ」
ジョイアン「俺の事はいいんだよ、早く、行かないと、ぶん殴るぞ!」
スニオ「やめてよ、ジョイアン・・・・・あ、ともえちゃん!」
ともえ「・・・・・ムサシさん、スニオさん・・・・こんな時間に・・・・・・何してるの?」
ジョイアン「それはこっちのセリフだ」
ともえ「行くんでしょ?・・・・・・キョコ太さんのところへ」
ジョイアン「ああ。・・・・・・・・あいつは、心の友だ。・・・・・・・・俺が行ってやらないと、あいつ、何も出来ないだろ?」
スニオ「そうだよ。あんなバカ、一人で、カッコつけたって、何もできないじゃないか!」
ジョイアン「ともえちゃんも、行くのか?」
ともえ「誰かが、骨を拾ってあげないと・・・・・かわいそうじゃない。一人で、死なせやしなわ。」
ジョイアン「お前等、怖くないのかよ?」
スニオ「怖いよ、怖いに決まってんだろ! でも、キョコ太に出来て、僕に、出来ないハズ、ないじゃないか! それに、友達を裏切る方が、怖いんだ!」
ともえ「私もおなじよ。 このまま、誰か、知らない人の、言いなりになって、お婆さんになるのなんて、嫌だもの! どうせ一回きりの、人生なのよ! 誰かの為に、生きたいじゃない!」
ジョイアン「それが、あんな、弱虫の意気地なしでも、か?」
スニオ「そうだよ、ジョイアン。・・・・・僕達が、助けてやらないと。キョコ太は、ダメなんだ!」
ともえ「ふふふふふふふ。・・・・みんな、バカね。」
レジスタンス「お前達の自由に、されてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!」
チョコみ「あぁあ。・・・・・これで、弾切れ。・・・・・・・・・敵に囲まれたら、スピードスターも、形無しね。お兄ちゃん、キョコ太さんは、無事かしら。ライトアームは、もう、使い物にならない。・・・・・・あぁ~あ、こんな事なら、セワタくんに、もっと、優しくしておくんだったわ。
さぁ~て。・・・・・私一人じゃ、死なないわ。・・・・・・・・みんな、道連れにして、死んで、あげる・・・・・・・だって、今日は、友引だもの。」
星導教会「何故だ? 何故、優れた私達の言うことが理解できないのだ?」
天「はは、はははは、はは。やっぱり、最後は、あなたが来たわね。セノキョコ太くん。」
キョコ太「・・・・・天ちゃん。」
天「どう? いい気持ち? あなたが望むように、遺伝子生産工場、セントラルは、壊滅したわ。ははは。はは。・・・・・星導教会も、レジスタンスも、共倒れ。
最後に、生き残ったのは、あなたと、わたし。・・・・・二人だけ。ははは。お笑い草ね。」
キョコ太「・・・・」
天「私は、選ばれた人間。”神”と、地球人の母親との、遺伝子を持つ、”神の子”。星命学園の生徒にして、星導教会の幹部。そしてあなたは、凡人以下の、最低の、人間。
そんな、あなたが、星導教会を、殲滅するなんて・・・・・・・この世の、終わりよ。」
キョコ太「天ちゃん・・・・・・赤ちゃんは、赤ちゃんは、無事なの? 赤ちゃんは、生きているの?」
天「ええ、無事よ。・・・・・・今はね。はい、これ。・・・・・・・・爆弾。この、爆弾のスイッチを、押せば、隣の部屋の、新生児は、木っ端微塵。・・・・・消えてなくなるわ。
どうせ、もう、・・・・・・星導教会は、終わりよ。遺伝子プラントも、破壊された。
この、意味が分かる?
もう、二度と、遺伝子を修復することが出来ない。・・・・・・・人類が、今後、子供を生む事が、出来なくなった、って事よぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
人類は、終わり。
あんたの所為で、人類は、滅亡。人間は、はい、さようなら♪」
キョコ太「そんな事はないよ! 僕達は、人間じゃないか! ママが教えてくれた! こんな僕でも、ママは、大切だって、言ってくれた!
天ちゃん、この意味がわかるかい! 僕達は、生きているんだ! 人間は生きているんだ! 人が人を、おもちゃみたいに、扱っていいわけがないんだ!」
天「・・・・・キョコ太。言いたいことは、それだけ?
あなたが破壊した、この施設だって、星導教会の信徒だって、みんな、私の、兄弟なのよ? あなたは、それを壊した。家を、家族を、みんな、壊した。
私の大切なものを、ぜんぶ壊したのは、あなたじゃない、セノキョコ太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
パァン!
適杉「うぅ」
バサッ ・・・・・・ドタァ
天「・・・・邪魔が入った」
キョコ太「適杉くん! 適杉くん! 適杉くん!」
適杉「・・・・・・はははは。ざまぁない。 カッコつければ、このザマだ。」
キョコ太「大丈夫か! 適杉くん!」
適杉「ああ。・・・・・セノくん。・・・・・やっぱり、ともえちゃんには、君が、お似合いだ。・・・・ゴフゥ これを持って行くといい。・・・・・・お守りだ。何の役にも立たないが、な。
さぁ、ここからがクライマックスだ、有働天を、止められるのは、君だけだ。さぁ、行けぇ! セノキョコ太ぁぁぁぁぁぁ!!! 行けぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
キョコ太「分かった。終わったら、必ず、戻ってくる、だから、適杉くん! 君は、生きるんだ!」
適杉「行け、手遅れに、なるぞ!・・・・・ ・・・
僕は、ここで、早々に、ともえちゃん結婚レースから、降りるとしよう。 セノくん、ともえちゃんを、幸せにす・・・・・・・・・るん・・・・」
総統「・・・・終わりだ・・・・・・・私も・・・・・・星導教会も、終わりだ・・・・・・・・・」
キョコ太「ハァハァ 追い詰めたぞ、天ちゃん。 もう、やめるんだ! もう、こんな事をしても、意味がない!」
天「セノキョコ太・・・・・ここは、星導教会で、もっとも、尊い、神聖な場所。”神”が、降りてきた、聖地。」
キョコ太「・・・・・・・!」
天「私は、あなたを殺して、”神”になるの! 新しい、”神”に! ・・・・・・・・・・・・・・・私が、愚かな人類を、未来へ、導くのよ!」
キョコ太「そんな事、できるハズがない!」
天「いいえ! 出来るわ! 私なら、出来るわ!
さぁ、セノキョコ太ぁぁぁぁぁぁぁ、汚れた血を、私に、捧げるのよおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉおおおぉぉおおおおおおおおお!!!」
キョコ太「やめるんだぁぁぁ!天ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!」
ゴ・ ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ ゴゴゴゴ・・・ ゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ チカチカ ゴゴゴゴゴ・・・ ゴゴゴゴ ゴ・・・・・・・・・・
チョコみ「・・・・」
適杉「・・・・・」
チョコザいもん「なんだ! なんだ、あの、巨大な、・・・・・・・・・・・・・・・光は!・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか!・・・・・・・宇宙船か!!!」
総裁「あああああ!! ああああああ!! ”神”が!! ”神”が地上に、舞い降り、られた・・・・・・・!!!!」
ゴゴゴゴゴ・・・ ゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴ・・・・ ゴゴ ゴゴゴゴゴ ゴゴ・・・・・・・・・ ゴゴゴゴ ゴゴ ゴゴゴ
キョコ太「ここは何処なんだ! あ! ああああああ!!! 町が、あんな小さく!!!」
天「キョコ太、・・・・・ここは、”神”の”方舟”・・・・・・あなた達の言葉で言うなら、宇宙人の”母船”の中よ。
見るに、見かねて、愚かな人間の争いに、”神”が”降臨”なさられたのよ!!!」
キョコ太「人間どうしが、争たって、殺しあったって、何の意味もないじゃないか! もう、やめよう、天ちゃん!」
天「あはははははははははは・・・・・・・・・・・何の意味もない? あるわよ? 一番、愚かなのは、あなた、セノキョコ太・・・・・・
私は、正直、”神”だとか、”宇宙人”だとか、そんなの、興味がない。”星命学園”、”星導教会”、これっぽっちも、興味がない。・・・・・・・・私にあるのは、”プライド”だけよ。
私は選ばれた人間。優れた人間。人間の中の、頂点に立つ、人間。・・・・・それがどう? あなたみたいな、猿に、立場を追われた。
こんな屈辱、あると、思う?
いい?どうせだから、教えてあげる。・・・・・・・”日本”の星導教会を破壊したところで、何も変わらない。・・・・・・アメリカや中国、イギリス、フランス、ドイツ、・・・・・他の国の多くの、星導教会が、日本をこれまでと同じ様に支配するわ。レジスタンスも一緒。世界中、星導教会と、レジスタンスは、これからも、戦い続けるわ。
・・・・・・・あなたが、やった事は、何の、意味もなかったのよ。あははははははははははははは 悔しい? どう、悔しい? あはははははははははははははははははははははは
あなたがした事は、私の、プライドを傷つけただけ。・・・・・・万死にあたいするわ。
だから、一緒に、死にましょう?・・・・いくら、頭の悪い、あなたでも、これ、覚えているでしょう?」
キョコ太「・・・・・・爆弾の起爆スイッチ!!!」
天「さようなら、私の人生・・・・・私の友達・・・・」
カッ!!!!
パッ シュゥゥッゥゥゥッゥッゥゥッゥゥウゥゥ
「耳を塞げぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」「体を低くしろぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」「衝撃波が来るぞ!!!!!!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ジョイアン「なんなんだ、さっきの、爆発は!!! キョコ太は生きているのか!」
スニオ「おおおおおい!!! ジョイアン!ともえちゃん! 生きてるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
ともえ「ケホッ ケホ 私は、無事よ!」
スニオ「凄い閃光だったね、あれだけの、爆発、なんだったんだ?」
ジョイアン「ここは戦場だ、なにが起きても不思議じゃない! とにかく、キョコ太を探すんだ!」
スニオ「ねぇ! ジョイアン!ともえちゃん!」
ジョイアン「ん、なんだ?」
スニオ「あ!あれ! 空から、空か、何か、落ちて来る! こっち来るよ!」
ともえ「カプセルよ! スペースシャトルとか、宇宙ステーションの、脱出用、カプセルよ!」
ジョイアン「とにかく、ここにいたらまずい! 逃げるぞ!」
スニオ「待ってよ、待ってよ、ジョイアァァァァァァァァン!!」
ジョイアン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
ともえ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」スニオ「お助けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇえええ!!!!」
ズバン!
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! バババババババババババッバアババババババ!!! ガリガリガリガリガリガリガリ!!!! バババババババババババババババババババババッバァァァァァァッァァァァァァァァッァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スニオ「ねぇ、カプセルの中に、人がいるよ!」
ジョイアン「ホントか?」
スニオ「キョコ太ぁぁぁぁぁぁぁ! ジョイアン、キョコ太だよ! キョコ太!」
ともえ「キョコ太さん!」
ジョイアン「どうしてキョコ太が、空から、落ちて来るんだよ!」
スニオ「知らないよ、そんな事! おい! おいキョコ太! しっかりしろ! 開けろ、おい、開けろ!」
ジョイアン「俺が、開けてやる! とりゃぁぁぁぁ!!!」
スニオ「そんな力技で、宇宙船の、カプセルが、開くわけないじゃないか! どこかに、開ける、スイッチか、何かが、あるはずだよ! あった、押すよ!」
プシュ~
スニオ「おい、キョコ太! だめだ、気を失ってる!」
ジョイアン「ひとまず、キョコ太を連れて、逃げよう。話は、あとだ。」
ともえ「そうね、どこか、安全なところに・・・・・安全なところなんて、もう、無いのかも知れないわね・・・・・・・」
スニオ「いや、ひとつだけある! ・・・・・学校の裏山だよ!」
ジョイアン「そうだ、あそこは、盲点だ! いくぞ!」
ともえ「待ってよ、ムサシさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
ともえ「起きて! 起きて、キョコ太さん! 起き・・・あ、目を覚ましたわ!」
ジョイアン「おい、キョコ太、生きてるか!」
スニオ「ちゃんと心臓は動いているよ、ジョイアン」
キョコ太「・・・・・んん? ここは? あれ? ともえちゃん? 痛たぁぁあ! 痛えぇぇぇぇえええ!!!」
ともえ「・・・・動かない方がいいわ!」
スニオ「キョコ太、お前、空から、落ちて来たんだぞ? 救命カプセルに乗って 何か覚えていないのか!」
キョコ太「スニオ、・・・・ジョイアン・・・・・・痛い、体が痛い・・・・・」
ジョイアン「当然だ、骨が折れてる・・・・・生きているのが、不思議なくらいだぞ?」
キョコ太「そうか、僕は、・・・・・・生きているんだ・・・・そうか・・・・・・・・僕は、生きて・・・・・・痛ぇぇぇぇぇぇえええ!!
あはは! あはははははははは!!! あははははははははは!! ・・・・・・痛ぇぇぇぇぇぇぇぇ」
スニオ「・・・・突然、笑い出して、気持ち悪い奴だな・・・・・」
キョコ太「僕は、生きているんだ・・・・・・・・・!!!!」
ジョイアン「ああ、みんな、生きてるぞ! 俺達は、生きているんだ!」
ジョイアン「キョコ太、お前がいなくなると、さみしくなるな。」
キョコ太「うん、もう、骨もついたし、体は大丈夫だと思う。」
ともえ「そういう意味じゃないわよ」
キョコ太「いつまでも、国際指名手配犯、最重要容疑者を、匿っているわけには、いかないだろ?」
ともえ「そんな事、ないけど。」
キョコ太「僕は、生かされたんだ。あの時、天ちゃんに、生かされたんだ。・・・・この世の、地獄を、浅ましい人間の世界を、天ちゃんに変わって、生きろって。・・・・・だから、僕は、自分の目で、世界を、見て歩きたいんだ。この世界が、本当に、地獄か、どうか。」
スニオ「本当に、変わった奴だな、キョコ太は。」
キョコ太「僕は、頭が悪いから、教科書を読んだだけじゃ、本当か嘘か、判断できない。だから、自分の目で、確かめるんだ。
それに、適杉から、もらった、この、お守りも、あるしね。」
ともえ「やだぁ、まだ、持ってたの、そんな、汚れたお守り・・・・・」
キョコ太「もし、僕が、世界を歩いて、それでも、何も、見つけられなかったら、その時は、ジョイアン、スニオ、ともえちゃん。約束通り、僕の家の、机を、壊して欲しい。」
ジョイアン「意味が分かんねぇけど、心の友との、約束だ。お前が、壊せ、って言うなら、壊してやる。それまでは、大事に、取っておいてやる。」
スニオ「・・・・・名残惜しいけど、達者で、暮らせよ、キョコ太!」
ともえ「元気でね、キョコ太さん・・・・」
ジョイアン「もう、俺は、何も言わねぇ・・・・・」
キョコ太「じゃあ、行ってくるよ、みんな!」
チョコザいもん「・・・・・お別れは済んだのかい、キョコ太くん。」
チョコみ「行きましょうか、お兄ちゃん、キョコ太さん」
キョコ太「また・・・・二人を、巻き添えにしちゃって、悪いね・・・」
チョコザいもん「いいんだ、地獄だろうと、天国だろうと、僕は、君の友達だ。」
キョコ太「さぁ、出発だ!」
人は いつから 大人に なるのだろう♪
親の背中を 超えた時から タバコの味を 覚えた時から それとも 抱き合い ぬくもりを知った時から♪
ああ 多くの人に 祝福されて 生まれた♪
ああ 沢山の人に 送られて 死にたい♪
僕の ささやかな 夢♪
僕の ささやかな 祈り♪
あなたに 出会えて 良かった♪
あなたの 子供で 良かった♪
※全編会話劇




