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第58章 決戦への旅

「とりあえずデカい魔物を倒さないとダメ見たいね」


 孤児院に帰ると旅のメンバーで話し合いをしていた。


『2日後に出発だから今日は特訓して明日は準備しよう』


 サラはまだ訓練がしたいと思っていた為少し残念そうな顔をした。


「そうね、本当はもう少し訓練したい所だけど魔物に動かれる前に叩きたいわ」


「よし! 今日は気合入れて行くぞ!」


 ユギルはクールを装っているが訓練を楽しみにしているようにソワソワしていた。


『ユギルって僕と戦うの楽しんでるよね?』


「ああ、お前の上達を見ていると楽しくなってな」


「今日は何回吹っ飛ばされるのかしらね?」


 サラの言葉に皆が笑った。


『もう笑い事じゃないよ‼︎』


「ごめんなさい、あまりに気持ちよく吹っ飛ぶから」


「そうね、マナの訓練に集中できないわ」


「あはは、本当ね!」


 皆の言いたい放題にエレナも苦笑する。


 そして言葉通りユギルは気合十分にエレナを容赦なく指導すると夕方にはボロボロになって帰ってきた。


『終わった〜』


 エレナはセリア達とお風呂に入って疲れを癒した。


 夕食の時、孤児院の皆にまた旅に出る事を話すと皆暗い表情をしたがすぐ帰ると約束する。


 エレナは寝る前にセリア達に話しかけた。


『明日は買い物に行ってくるね、皆んなはそれぞれ準備があると思うから自由行動にしよう』


「分かったわ」



 次の日、朝早くからエレナは市場に行って食材を買い込んでいった。


 その後はリアスとラバーツにギルド長の所と挨拶をしていたが気づくともう夕方近くになっていたのでエレナは慌てて孤児院に帰って厨房に急いだ。


 厨房にはメアとシェリーがエレナを待っていた。


『ごめん遅くなっちゃった』


「今来たところだから大丈夫ですよ」


「今日は何作るの?」


『ふふふ、今日はハンバーグとホワイトシチューだ!』


「ハンバーグ?」


『作り方教えるからよく見ててね』


 そうして皆で仲良く料理を始めた。


 夕食に出すと皆美味しそうに食べている。


「お姉ちゃん今日は皆んなで寝よう」


 ご飯を食べている時ユウがそう言ってきた。


『分かった!じゃあ今日は皆んなで寝よう!』


「「やったー!」」


 子供達は騒ぎ出して喜ぶ。


 その後寝る準備をして子供達が寝る部屋に入るとエレナの周りに子供達が来て敷いてある布団に一緒に入った。


『皆んな元気に遊んで勉強するんだよ』


「「「はーい!」」」


『さあ灯りを消すよ』


「何にかお話しして!」


『そうだな〜』


 寝ながら旅での話を始めるとはじめは聞き入っていた子供達も次第に寝始めていた。




「気をつけてねお姉ちゃん」


「行ってらっしゃい皆さん、みんなで帰りを待っています」


『ありがとメア、ランスさん、シェリーさんじゃあ行って来るね!』


 朝になると孤児院の前で皆に見送りされたエレナ達は馬車に向かうとユギルがいつでも行ける準備をしていた。



 馬車はカダル王国に向けて出発した。


『カダル王国には2日後に着きそうだね』


「そうね、馬には頑張って明日にはガダル王国の近くまで行ってもらいましょ」


「エレナ! 私とマイナのマナが凄く上がったのよ!」


 セリアは嬉しそうに話す。


『それは心強いなサラさんが先生だもんね』


「ふたりともセンスがいいし持っている力が凄いのよ」


 サラさんはそう言ってふたりを褒めた。


「お陰で私は攻撃の術を習得できたしね。これで戦闘に参加できるわ」


 マイナも嬉しそうに話した。


 夜になりエレナはいつものようにご飯を作っていると誰かの走る音が聞こえてくる。


「エレナ‼︎ お風呂がある‼︎」


 セリアとマイナが子供のように走ってエレナの方に来る。


『あ、そうだ! リアスさんに付けてもらったんだよ』


「嬉しいわ! まさか旅でお風呂に入れるなんて!」


「「ありがとうエレナ!」」


 ふたりはエレナに抱き付き両側からほっぺにキスをした。


「ご飯食べたら皆んなで入ろうね!」



 そうして皆んなでご飯を食べた後お風呂に入る。


「ああ〜気持ちいい〜」


「凄い贅沢ね〜」


「本当だわ!」


『リアスさんに感謝だね』




 次の日も馬車を走らせて予定通りカダル王国から少し離れた場所に着いた。


 エレナはゼンに挨拶に行った時に渡された最新の望遠鏡を覗き込むと確かに城は瓦礫と化していた。


 しかし魔物の姿は確認出来なかった。


『魔物はいないなぁ』


 エレナが望遠鏡から離れるとマイナが次に覗き込んだ。


「そうね、でも他に目撃情報がないから居るはずよ」


「念の為今日はもう少し離れた所で野宿しましょう」


 サラの提案に頷くと望遠鏡を片付けて馬車に戻って行った。




 カダル王国の一角では100体を超える魔物がいた。


 ここはカダル王国が操る魔物を捕獲していた場所である。


「こんなにいたとはな、これからお前達はこの大陸を制圧する部隊になってもらうぞ!」


(まずは古の魔物を使ってこの大陸から人間を排除してやる、しかしまさか100年かかってしまうとは……)


 魔物は100年前の事が思い出されると忌々しい出来事を振り払う。


(だがこの大陸が魔物の大陸になればこの世界の半分が魔物の住処になるだろう)


 他の大陸もその内侵攻すると聞いていた魔物はこの時が来た事を大いに喜んだ。


(この大陸から人間を消せばあの方も喜ぶであろう、そして私はこの大陸の王になるのだ!)






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