第52章 交流
ギルドから帰るともう日が暮れ始めていた。
入り口のドアを開けるとメアが笑顔で迎えた。
「お姉ちゃん、皆さんおかえりなさい!」
『ただいまメア』
エレナはメアの頭を撫でる。
『さて今日の料理でも作ろうかな、みんなは家具とか色々買った物を部屋に置いていくから休んでて』
「ありがとう、そうさせてもらうわ」
「私は料理を手伝うね」
セリアはメアとキッチンに向かって行った。
エレナはマイナとサラを連れて部屋に行った。
『ここがサラさんの部屋です』
「わあ! 凄く綺麗な部屋ね!」
『そうなんですよね。腕のいい建築家の人に建ててもらったんです』
サラの荷物と家具など買った物を部屋に出した。
『じゃあご飯できたら呼びますので』
「ありがとう」
次にマイナと別の部屋に行く。
『ここがマイナの部屋だよ』
「うふふ、嬉しいわ」
マイナはエレナに抱きついた。
『気に入ってくれた?』
「ええ、この家は温かいわね。みんな笑顔で幸せそう」
『マイナもここの一員だよ』
「嬉しい……私お母さんと2人で暮らしててその時は貧乏でも楽しかった」
マイナは過去を思い出していた。
「でもお母さんが亡くなって王に引き取られてからは孤独で寂しかったの」
『そっか、僕も両親がいなくなってしばらく一人で暮らしてたんだ。だから分かるよ』
「あなたも同じだったのね……あなたに会えて本当に良かった」
マイナは自分の気持ちが理解できる人に会えて嬉しくなりそのままエレナにキスをした。
『じゃあご飯できたら呼ぶね』
「うん」
エレナはマイナの荷物と家具を出してキッチンに向かった。
キッチンではシェリーとメアにセリアが待っていた。
「今日は何を作りますか?」
シェリーがエレナに聞くとエレナは考える。
『そうだなぁ今日はお祝いだしいいお肉を使ってバーベキューをしよう』
「バーベキュー?」
メアは何の事だか分からず首を傾げた。
『えーと外でお肉とか野菜を焼いて食べるんだ』
「楽しそう‼︎ じゃあ広場にあるものを子供達と片付けて来るね!」
メアが出て行ったのでエレナ達は野菜と肉を切って準備を始めた。
夏のような季節で日中は暑かった。
エレナが外に出ると生暖かい空気が顔に当たる。
広場では子供達が楽しそうに競争をして物を片付けていた。
エレナは広場の一角に野営で使っていた炭火焼きセットを2つ出した。
レンガを積んで自分で作った物だった。
セリア達は周りにテーブルや椅子を置いて飲み物を置いていく。
そして準備が終わるとみんなを集めた。
『皆んな集まったかな』
エレナはマイナとサラを呼んで皆に紹介した。
『これからこの家の一員になるマイナとサラさんです。皆んな仲良くしてね!』
「「「はーい」」」
『じゃあ始めようか! 色んなお肉と野菜を焼いていくからいっぱい食べてね』
「「わー‼︎」」
それからエレナとシェリーとメアは分かれて肉や野菜をひたすら焼いて皆んなに配って行った。
肉は今まで行った街で買った高い肉を出した。
タレも甘口や辛口など自分で合う物を作っていた。
「美味しい‼︎」
『野菜もちゃんと食べんだぞ〜』
「わかった!」
『よしよし、そうしないとユギルおじちゃんみたいに強くなれないぞ!』
「いっぱい食べる!!」
ユギルは木の木陰で一人酒を飲みながら食べていた。
たまにエレナの視界に子供達がお肉を持って行っているのが映った。
ユギルは広場でアステシアを特訓する事もありその強さに子供達のヒーローのような存在になっていた。
サラとマイナは子供達に囲まれて笑顔で話をしていた。
フェイは食べ過ぎたのか腹をおおきくして仰向けに倒れていた。
ユーリアとアステシアも子供と一緒にご飯を食べて笑っている。
バーベキューも終わり片付けをする間子供達はお風呂に入ってから寝室に入っていく。
そうして子供達が寝静まった頃女性陣は皆でお風呂に向かった。
「気持ちいい〜」
「本当ね! まさかこんなに大きいお風呂があるなんて」
サラとマイナは大きな風呂に気持ちよさそうに入っている。
そんな姿を見てエレナは旅先で風呂があったらと思った。
(旅でもお風呂があるといいんだけどコテージに付けられないかな?)
『明日は自由行動にしようか』
エレナは長旅で皆疲れているだろうと提案した。
「いいわね! ゆっくりしたかったの」
マイナは嬉しそうに言った。
「じゃあユギルと街にでも行ってみようかしら」
サラも嬉しそうに頭でデートを考え始めた。
「サラさんはユギルさんとその恋人同士何ですか?」
メアが興味津々にサラに聞いた。
「最近やっとね」
サラは少し恥ずかしそうにしていた。
「いいなぁ。ユギルさんて凄く男らしいですよね」
『確かに頼りになるお兄ちゃんって感じがするよ』
「あの無口なユギルさんから告白されたんですか?」
「うん」
「わあ! その話聞きたい!」
皆んな興味があるらしくサラはユギルとの出会いから話していった。皆その運命的なストーリーに聞き入っていた。
「キャー! 凄く羨ましい! 私もそんな男の人と出会えないかな〜」
「メアちゃんは可愛いから将来はモテモテよ」
「本当ですか‼︎」
そんな感じで話をしているとメアがのぼせてきたので皆は風呂から出て部屋に入った。
エレナはベッドで明日の休日を考える。
(明日は何しようかな、リアスさんのところとラバーツさんのところに顔を出すか。ちょっと用があるんだよね)




